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エレクロ 本編 第21話「雪と叫びと、笑顔の距離」
**`OP曲が新しく3期に変わりました!!`**
3期エレクロOP曲
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※イヤホン推奨※
※フルで約3分あります※
**本編 第21話「雪と叫びと、笑顔の距離」**
____主な登場人物たち_____
レッド・フレイア
レイラ・アクランド
エルナ・エヴァレット
フラン
_________________
観光祭も中盤に差し掛かり、会場の熱気はますます高まっていた。
レッドたちの班は交代で休憩を取りながらお店を回し、
しばらくして再びレッドとレイラの休憩の時間が訪れる。
レッド「ふぅ〜.....これでまた一息つけるな」
レイラ「ねぇねぇ、どこ行く? せっかくだし、遊びたい〜!」
レッドは腕を組みながら、周囲を見渡す。
どの出店も賑わっていて、どこに行っても楽しそうだ。
レッド「.....あれ、あそこってお化け屋敷か?」
レイラ「おぉ〜! 行こ行こ! こーゆーのって定番だよねっ!」
レッド「お前、怖がりじゃなかったっけ?」
レイラ「こ、怖くないもん! たぶん!」
レッド「だってこの前の遊園地では子どもみたいに泣きわめ....」
レイラ「だぁぁぁぁぁぁ!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
お化け屋敷の前には、すでに数人の生徒や観光客が並んでいた。
やはり気になるのもあって、2人はそのまま列に入る。
レイラ「うわ〜、結構並んでるね〜」
レッド「まぁ人気あるよな。.....ん?」
すると列の少し前に、見覚えのある後ろ姿があった。
レッド「.....あの子、もしかしてエルナっていう.....」
レイラ「ほんとだ! なんかもう1人もついてる〜!」
そしてふとエルナが振り返ると、レイラたちに気づき手を振った。
エルナ「あっレイラちゃん! となりの人は.....?」
レッド「俺はレッド。さっきは焼きそば買ってくれてありがとな」
エルナ「あぁ〜あの! おいしかったよっ!」
フラン「.....こんにちは.....ふ、フランです」
レイラ「フランちゃんか〜! 2人もお化け屋敷?」
エルナ「うんっ! フランちゃんが行ってみたいって言ってて」
フラン「.....ちょっとだけ、興味が.....」
レッド「おぉ〜勇気あるね」
レイラ「じゃあさ、せっかくだし一緒に入ろうよ!」
エルナ「いいの? やった〜」
フラン「....うん、楽しそう....!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして数分後、エルナたちに順番が回り、屋内に足を踏み入れる。
お化け屋敷の中は、思った以上に本格的だった。
薄暗い照明、冷たい風、そしてどこからともなく聞こえる呻き声。
レッド「....うわ、思ったよりちゃんとしてるな」
レイラ「ひぃっ....ちょ、ちょっと手、手貸して....」
レッド「ほら〜、やっぱり怖がってるじゃん」
レイラ「ぶぅ...」
レイラはレッドの腕にしがみつき、
その後ろでフランも小さく肩をすくめていた。
エルナ「わぁ〜、すごいねこれ....!」
フラン「.....やっぱり、ちょっと怖いかも....」
エルナ「大丈夫だよ、みんないるんだし!」
その言葉に、フランは小さく頷いた。
しかし突如、壁の隙間から白い手が飛び出す。
レイラ「ぎいやゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
レッド「うるさい! 耳が死ぬ!」
エルナ「うわっ、びっくりした〜!」
フラン「....っ!」
レイラはレッドの背中に飛びつき、
フランはエルナの袖をぎゅっと掴んでいた。
レッド「.....これ、出る頃には喉枯れてそうだな」
レイラ「だってぇぇぇぇぇ!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
様々なハプニングを起こしながらも、
お化け屋敷を出た4人は、しばらくその場で笑い転げていた。
レイラ「はぁ〜〜〜〜、叫びすぎて喉が.....」
レイラは膝に手をついてぜぇぜぇと息を整えながら、
お化け屋敷の出口でへたり込んだ。
その隣では、フランも小さく肩を震わせながら、
「こわかった.....」と呟いている。
エルナはそんなフランの背中を優しくさすりながら、
「でも、楽しかったね」と笑った。
レッドの場合では、「耳がまだキーンってしてる」と、
こめかみを押さえていた。
レイラ「でもさ〜、こういうのも旅行の醍醐味って感じだよね!」
レッド「お前が叫びすぎなければ、もっと楽しめたけどな.....」
レイラ「え〜? でもレッドも途中でビクッてなってたじゃん!」
レッド「し、してねぇよ」
エルナ「ふふっ、仲良しだね、2人とも」
レッド「.....そうか?」
フラン「.....うん、なんか.....いいな、こういうの」
その言葉に、レッドとレイラは一瞬だけ顔を見合わせ、
照れくさそうに視線を逸らした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
しばらくして、午後2時を回った頃に観光祭の全体アナウンスが流れた。
アナウンス「これより、全体休憩に入ります。
各班ごとに自由行動となりますので、
時間を守って行動してください」
レッド「お、きたか。ちょうどいいタイミングだな」
レイラ「ねぇねぇ! スキー行こうよ! スキー!!」
レッド「スキー? ここでできたっけ?」
エルナ「できるよ! カラミティアルランドって、
山の方に人工雪のスロープがあるんだって〜」
レッド「知らなかった....!」
レイラ「行こ行こ〜! フランちゃんも一緒に!」
フラン「.....うん、行ってみたい」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
リゾート地の奥、山の斜面に設けられたスキーエリア。
人工雪が一面に広がり、白銀の世界が広がっていた。
レッド「おぉ〜、もう本物だね」
レイラ「テンション上がってきた〜!!」
エルナはスキー板を履きながら、「実は初めてなんだ〜」と笑った。
全員についてきたフランは、スキーウェアに着替えたものの、
どこか不安そうに雪を見つめていた。
レイラ「大丈夫だよ〜! 転んでも雪がふかふかだから!」
フラン「.....うん、がんばる」
レッド「じゃあ、まずは緩やかなコースから行くか」
最初はおっかなびっくりだったフランも、
エルナに手を引かれながら少しずつ滑れるようになっていった。
そんな中でレイラは弾むように叫びながら、
勢いよく滑っては派手に転ぶ、を繰り返していた。
レッド「お前、転ぶのが目的になってないか.....?」
レイラ「違うもん! これは魅せる転びってやつ〜?」
エルナ「レイラちゃんって面白いねっ」
フラン「.....なんか.....元気もらえる」
レッドはそんな3人の笑顔を見ながら、
ふと、心の奥がじんわりと温かくなるのを感じていた。
レッド(.....こういう時間が、ずっと続けばいいのにな)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
日が傾き始め、空がオレンジ色に染まり始めた頃。
もうすぐ観光祭初日も終わりへと近づく時間になる。
4人はスキーを終え、展望台のベンチに腰を下ろしていた。
レイラ「はぁ〜、疲れたけど楽しかった〜!」
エルナ「うんっ、またやりたいなっ」
フラン「.....うん。次は、もっと上手に滑れるように.....」
レッド「にしても、今日は色々あったな〜」
レイラ「ねぇ、そしたらいつか4人でどっか行こうよ! 今度は遊園地とか!」
エルナ「いいね〜!」
フラン「..........」
レッド「ははっ、そうだな」
その言葉に、レイラはにんまりと笑った。
レイラ「よーし、約束だよ〜?」
そして4人に風が吹き抜ける。その風は、どこか優しくて、心地よい。
だが、カラミティアルランドさらに奥の場所で――
あの霧が、再び静かに、ゆっくりとこのリゾート地を
侵食し始めていることは、まだ、誰も知ることはなかった。
**本編 第21話「雪と叫びと、笑顔の距離」 終わり**
〜おまけ〜
作者
「えー、レイラってスキー下手なんだね」
レイラ
「あのですね?? 別にできないわけじゃないんだよ?????」
作者
「.....圧が.....」
レッド
「まぁ、あれは場を盛り上げるためだってのはちゃんとわかってるよ」
レイラ
「 (๑>ヮ<๑) レッド~!!!」
エルナ
「な〜んだ、びっくりした〜」
レイラ
「よし、今度は傾斜25度コース行く〜?」
エルナ
「むりむりむりむりむりむり〜!」
レッド
「さすがに急すぎるんじゃ....?」
レイラ
「私こう見えて学生スキー大会で優勝してるんだよぉぉぉぉ!!??」
作者
「わおマジか....」