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第一章 再開 side一
前回の寿先輩バージョンです。
個人的に男子視点を書くのも読むのも大好きなので楽しみです。
「ねー、寿くんっ!今日の放課後空いてる?駅前の喫茶店でフェアやってるんだって!」
「え!抜け駆けずるい!私も行く!!」
「私も行きたい!奢るからさ、一緒に行こーよ!」
「寿くん甘いの苦手じゃないの?私とサイゼ行こーよ!」
ここは学年関係なく全校生徒が行き来する廊下だというのに俺は名前も知らない、下手したら顔も初めて見たぐらいの女子生徒に悪がらみをされていた。
……はあ、うざっ、だる……
なんだこいつら俺はお前らと遊ぶ気なんて1%もないっつうの。
「……無理。行かない。」
早く俺の前から消えてくれないかなと思いつつそう口を開く。
すると周りにいた女たちは
「ひどいっ……こんなに誘ってるのにそんな言い方しなくても……」
「私たちただ遊びたいだけなのに……」
「誘うのもだめなの……?」
「ひどい……ひどいよ……」
そうやって被害者ヅラして走っていく。
なんだよ。断っちゃだめなんかよ。
そっちが一方的に誘ってる以上これは仕方ないだろ……
俺は本当にこうゆうのが嫌いでたまらない。
こうゆう、あざとい、とかいう女はこの世で一番嫌いだ。
俺はすんとすました顔で女たちがいなくなった廊下を歩く。
俺は寿一。転校してきたばかりの高三。
転校の理由は母親の再婚。
俺が幼い頃に夫を亡くした母は女手一つで俺をここまで育ててくれた。
このことには感謝しているし、再婚して幸せになれたならよかったなと思う。
だが……問題なのはその再婚相手だ。
母親の再婚相手は大手企業の御曹司であり時期社長だったのだ。
そして俺は……その御曹司の息子になる。
ということは、だ。
俺も……時期社長になるのだ。
今の名字の『寿』も俺はあまり気に入っていない。
旧姓の『田中』の方がよくいる名字で気に入っている。
はぁ……どうにかしてこのめんどくさいお坊っちゃま生活から逃げられないものか……
そんなことを考えながら次の授業がある教室まで歩いているときのこと。
「莉歩ってばほんとに二次元オタだよね~」
「そうだよ!」
吸い寄せられるようにある1人の女子生徒に視線が行った。
おかしいな……女になんか興味ないはずなのに……
俺はおかしくなってしまったのかと視線を外そうとしたときその女がこちらを振り返った。
すると同時に俺ははっと目を見開く。
え……?り……ほ……?
う、そ、だろ……?そんな、わけ……
そこには俺が唯一興味を持てる女……いや女の子がいた。
莉歩……だよな。
うん、絶対そうだ。
ずいぶん身長が高くなっているが、あの芸能人顔負けの美少女フェイス、絶対に莉歩だ。
俺が……見間違えるわけない。
ずっとずっと……探し続けていた人だから。
今回の一くん目線はモノローグで終わっちゃいましたね……ちょっと悲しい。
でもこのシリーズは莉歩サイドと一サイドを交互に書いていこうと思ってるのでまだ書きます!
感想お待ちしております!
ここまで読んでくれてありがとうございました。