「好きです。付き合ってください。」
誰もが認める絶世美少女の今村莉歩はある日誰もが認める絶世美男子の寿一にそう言われた。
「無理です!私興味ないんで!」
誰もが認める絶世美男子の寿一は今村莉歩にそう断られた。
冷めきった目をする"氷"の二人は一体どうなってしまうのか!?
続きを読む
読み方
1話ずつ表示します。
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
第一章 再開 side莉歩
氷のお姫様、開幕です!
「ねぇ、ちょっと!寿先輩いるんだけど!!かっこよすぎないっ!?あれで恋人いないなんてもう本当"氷の王子"がお似合いだよね!!ねえ、莉歩もそう思うでしょ?」
「えぇ……うん……まあ……そうなの?」
「なんで疑問系!?……莉歩って本当二次元オタだよね……」
私、今村莉歩。高校二年生。世間的に"美少女"と呼ばれる顔のせいで意外にモテてしまう。
……でも私、男子……正確に言うと三次元の男子に興味が全くないの。
だってさ、三次元の男子なんて顔よくったって性格悪い人とか、そもそもあんまり顔がよくない人とか顔よくて性格よくったって私を大切にしてくれなきゃ意味ないし……少女漫画みたいなヒーローは存在しないわけじゃん?
だったら、二次元の完璧男子に叶わぬ恋をした方が楽しいんじゃ?って思っちゃう。
そんな私にあんまりよいとは言えない顔を向ける人もたくさんいるけど気にしてない。
だって、私はこれで幸せだもんっ!!
……ということでさっき親友の後藤実華が言っていたなんちゃら先輩にも興味がない。
まあ実華が好きなら口を出す気はないけどね。
「実華はそのなんちゃら先輩のことが好きなの?」
はっきりさせておいた方が後々楽かなと思ってそう聞いた。
すると実華は慌てた様子で顔の前で手をブンブンとふり
「えっ!?ちがうちがう!推しみたいな感覚だよ!?」
と否定した。すると続けて
「あと、なんちゃら先輩じゃなくて寿先輩ね?この前転校してきた謎のイケメン、|寿一《ことぶきはじめ》先輩!告白されても"無理"の一点張りだから"氷の王子"って呼ばれてるんだよ!かっこいいよね~
……莉歩、一緒に推そ?」
「推さない。断じて。」
こればっかりはみかに言われたって譲れない。
「も~莉歩ってばほんとに二次元オタだよね~」
「そうだよ!!」
呆れた様子でそういうみかに私は強くそう答えた。
二次元は私のたったひとつの癒しだから。
そして……みんなからは限界二次元オタだと思っておいてほしいし……
「いや……そこ喜ぶところ……?」
案の定そう不思議がるみかだけど気にしなーい!
てか、えーっと……寿先輩?だっけ?こっちみてる?
みかは色白でかわいいからね~私の自慢の親友だからね~あげんぞ?寿?先輩?
ま、みかは寿?先輩?を推してるらしいから一応教えてあげるか。
「みか、寿先輩?こっちみてるよ?」
「え!マジで!?」
みかが瞬速で振り返ると寿先輩?はすぐ視線をそらして歩いていってしまった。
「も~帰っちゃったよ~寿先輩……」
少し残念がるみかの気持ちが微塵もわからなくて自分の興味のなさに少し引いた。
でもすぐにみかは元気を取り戻して
「でもさ!莉歩の言う通り寿先輩こっちみてたよね!脈ある?これ!」
わくわくとした目で見つめてくるみかに否定の言葉は出せなかった。
「うん。たぶんね。」
そうだよね!キャーッと1人で盛り上がっているみか。
私はこういう男女なか?についてはよくわからないから肯定も否定もしたくはなかったけれどみかを前にしては無理だった……
というかみか推しって言ってたよね……?
……まあ私だってリアコしてるから人のこと言えないし言うつもりないけど。
「てかさー莉歩。寿先輩さ、莉歩とおなじ美術部に入るらしいよ~」
「へー、ふーん。」
このときの私はそんなこと気にもとめなかった。
でも、心のどこかでざわざわと何かが動いていたのかも知れない。
新シリーズ!氷のお姫様の一話無事書き上げることができました!
個人的に莉歩ちゃんをすごく気に入っています(笑)
感想、まってます!
それではまた次のお話で会えることを願っています。
またね!
第一章 再開 side一
前回の寿先輩バージョンです。
個人的に男子視点を書くのも読むのも大好きなので楽しみです。
「ねー、寿くんっ!今日の放課後空いてる?駅前の喫茶店でフェアやってるんだって!」
「え!抜け駆けずるい!私も行く!!」
「私も行きたい!奢るからさ、一緒に行こーよ!」
「寿くん甘いの苦手じゃないの?私とサイゼ行こーよ!」
ここは学年関係なく全校生徒が行き来する廊下だというのに俺は名前も知らない、下手したら顔も初めて見たぐらいの女子生徒に悪がらみをされていた。
……はあ、うざっ、だる……
なんだこいつら俺はお前らと遊ぶ気なんて1%もないっつうの。
「……無理。行かない。」
早く俺の前から消えてくれないかなと思いつつそう口を開く。
すると周りにいた女たちは
「ひどいっ……こんなに誘ってるのにそんな言い方しなくても……」
「私たちただ遊びたいだけなのに……」
「誘うのもだめなの……?」
「ひどい……ひどいよ……」
そうやって被害者ヅラして走っていく。
なんだよ。断っちゃだめなんかよ。
そっちが一方的に誘ってる以上これは仕方ないだろ……
俺は本当にこうゆうのが嫌いでたまらない。
こうゆう、あざとい、とかいう女はこの世で一番嫌いだ。
俺はすんとすました顔で女たちがいなくなった廊下を歩く。
俺は寿一。転校してきたばかりの高三。
転校の理由は母親の再婚。
俺が幼い頃に夫を亡くした母は女手一つで俺をここまで育ててくれた。
このことには感謝しているし、再婚して幸せになれたならよかったなと思う。
だが……問題なのはその再婚相手だ。
母親の再婚相手は大手企業の御曹司であり時期社長だったのだ。
そして俺は……その御曹司の息子になる。
ということは、だ。
俺も……時期社長になるのだ。
今の名字の『寿』も俺はあまり気に入っていない。
旧姓の『田中』の方がよくいる名字で気に入っている。
はぁ……どうにかしてこのめんどくさいお坊っちゃま生活から逃げられないものか……
そんなことを考えながら次の授業がある教室まで歩いているときのこと。
「莉歩ってばほんとに二次元オタだよね~」
「そうだよ!」
吸い寄せられるようにある1人の女子生徒に視線が行った。
おかしいな……女になんか興味ないはずなのに……
俺はおかしくなってしまったのかと視線を外そうとしたときその女がこちらを振り返った。
すると同時に俺ははっと目を見開く。
え……?り……ほ……?
う、そ、だろ……?そんな、わけ……
そこには俺が唯一興味を持てる女……いや女の子がいた。
莉歩……だよな。
うん、絶対そうだ。
ずいぶん身長が高くなっているが、あの芸能人顔負けの美少女フェイス、絶対に莉歩だ。
俺が……見間違えるわけない。
ずっとずっと……探し続けていた人だから。
今回の一くん目線はモノローグで終わっちゃいましたね……ちょっと悲しい。
でもこのシリーズは莉歩サイドと一サイドを交互に書いていこうと思ってるのでまだ書きます!
感想お待ちしております!
ここまで読んでくれてありがとうございました。