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勇者殺しの赤魔女と冷徹無慈悲な青の公爵 第四話
追憶 〜勇者と赤魔女①〜(第三話)の続きです!
***追憶 〜勇者と赤魔女②〜***
*それから5年が経って、私は王城に招待された。*
*『表をあげよ』*
*国王陛下のお言葉に従い、顔を上げる。*
*『エレスペネ大森林の赤魔女ラシェル・ラ・プリムよ。そなたの力を貸してほしい』*
*国王陛下が頭を下げた。**その所作に誰もがざわめく。*
*『国王陛下が頭を下げたぞ』*
*『なんということだ』*
*『ッ国王陛下、頭をお上げください…!!私はそのようなことをされる身分ではございません。私は国王陛下に従うだけです』*
*『…そうか。では、改めてお願い申し上げる。エレスペネ大森林のラシェル・ラ・プリムよ。そなたに我が国の戦士として戦場に出てほしいのだ』*
* …戦場…?*
* 『…戦場、ですか…?』*
* 『ああ、そうだ。近頃、ジュワーネ帝国が攻めてくるのだ』*
*国王陛下のその言葉に誰もが驚きをあらわにした。もちろん私も。*
*『それは、どうして…?』*
*『わからん。だが、この情報は確かだ。儂の直属の諜報員からの情報だからな。ホッホッホ』*
*『では、何故私なのでしょうか?』*
*『そなた、ノアの母上なのだろう?』*
*周りの大臣たちが一気にざわめき出す。*
*『え、ええ。そうですが…』*
*『ならば問題ない』*
*『え、ええ?』*
*『ノアから聞いておるぞ、そなたの師は母親なのだと。その母親は膨大な魔力量を誇る赤魔女なのだと』*
*『…………あの子が、そんなことを』*
*誇らしいような、…。*
*━━━━そうして、私は戦場に行くこととなった。*
*前線に立つノアの姿にはあのときのような小さな幼さが残っていなかった。*
*私が戦場に立ってから一週間ほど。*
*ノアを含めた多くの騎士・兵士たちが大怪我を負って帰ってきた。*
*見ていられないほどの痛々しさ。残りの騎士たち、兵士たちも時間の問題だ。*
*悔しいという感情とともに怒りが湧いてきた。*
*『…全ての騎士・兵士たちを戻らせてください』*
*周りの騎士たちは驚きと非難の声を上げていた。ノアもその1人だった。*
*『いいから、早く!!』*
*味方の騎士・兵士たちの全てが撤退した戦場に、私は静かに立っていた。*
*敵はこちらの出方を伺っている。*
*無駄よ。私を誰だと思っているの?*
* ━━━━赤き血を持って ことわりを覆せ*
* 絡みつく糸は 抗う者を縛り付ける*
*私の血が細い糸になって敵に絡みつく。*
* ━━|遍《あまね》く針の向く先は |心《しん》を貫き全てを暴く*
*突如、出現した大量の針に怯える者。逃げ出す者。それでも勇敢に向かってくる者。*
*しかし、私の糸は全てを逃さない。*
*そして━━━━━━━私は手を前に出した。*
*━━━━貫け*
*針が縛り付けられた者に飛んでゆく。*
*赤き血の雨が降っていた。*
*私はその中に立っていた。*
*ノアは、私の愛し子は私を見ていた。*
*全てが赤に染まっていた。*
*そうして、戦争は終わりを迎えた。*
*国を救ったはずの英雄は、いつしか"鮮血の赤魔女"と呼ばれ畏怖されるようになった。*
*私は、周りからの追及を避けるためひっそりとエレスペネ大森林に戻った。*
追憶 〜勇者と赤魔女②〜どうでしたか?
我ながら「赤き血の雨が降っていた━━━━」あたりがすごい好きです笑
よければ感想、ファンレターお待ちしております!
ここまで読んでいただきありがとうございました!!