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君の、隣で過ごしたい。
お、俺は...いや、言いにくいや。
ボク、といつも通りでいこう。
ボクは、|印江 艦太《いんつ かんた》。
こんなにおとなしいボク。
だけど、頑張って児童委員会に、入った。
けっこう楽しいよ。
そして、ボクは、ある人に、恋をしている。
ボクとは、正反対、ではないけど、そんな感じの子。
無口で無表情。
性格も分からない。
そんな感じの子。
この学年にいる。
クラスは、一緒になったことがない。
だから、名前も知らない。
でも、前、その子の笑っている顔を、見たことがあるんだ。
キラキラしていて。
満面の笑みってわけではない。
少し、にやって。
でも、その顔は。
世界一可愛く見えたんだ。
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雨の日だった。
ボクは、6-2とかかれた教室に辿り着く。
ボクの教室だ。
でも、なにやらわいわいと声が聞こえる。
その方角には、6-1とかかれた教室が。
ちらっとのぞく。
最近、人気か流行っている何かについて、だろう。
けっこういろんな人が、話していたから。
影で、何かを、しているあの子が目に入った。
どうしたのだろう。
みんなと、話したくないの、かな?
でも、その子が一瞬、笑った。
にやっと。
その顔に、一瞬で分かった。
この子に、恋をしたのだと。
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6-2では、グループをつくってやりとりしている。
いつも、4人で。
毎週、グループは変えることにしてある。
そして、お題も決める。
先週は、「好きな食べ物」だ。
今週は、何だろう。
そして、送られてきたお題は。
【恋】。
たった一文字。
でも、これでみんなは、ざわついた。
誰が、お題を送ったのか、分からないから。
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やりとり中
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ポコンっ
メッセージがくる。
『恋って言われてもな』>
あ、そういう子もいるか。
<【私はぁ~。このクラスの|松咲《まつざき》くん。】
ちなみに、右が男子、左が女子だそうだ。
<『うーん、よく分からないけど...』
<『好きなキャラなら、たぬきのた~ぬってやつ。』
『それ、知ってる!あれ可愛いよな~。』>
『ちなみに、俺は、恋するなら、見た目は可愛くなくても、中身が可愛い子がいい。って思うんだけど。』>
<【共感。共感】
あ、ボク、見てるだけになってる、
【ボクはね、、、】>
『え!?いるのか!?』>
【うん。】>
<『そうなんだ!?』
<【え!?いる?】
『やっぱり、いないのか...って、さっき、「うん」って言った!?』>
同時に来た。
ボクのこと、なんだと思ってるんだよ!
「名前は、分からないけど、隣のクラスにいる、無表情で無口の子、」>
<『あ...』
<【波火 碧、ね。】
「え? なみび、...?」>
<『はつか、あお。』
波火、碧さん...
いい名前、だね。
このあと、ボクらは、もっと話した。
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最近、碧さんに、話せた。
合同学習があったからだ。
児童委員として、一人になった碧さんをさそった。
嫌そう、だったけど...
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少し、話せるようになった。
やっぱり、碧さんは嫌そうだけど...
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「艦太って、あいつのことが好きなんじゃね?」
「無口謎女?」
「そうそう。」
そんな声が聞こえる。
ボクは、イラっとした。
「無口謎女じゃない!碧さん!」
思わず、叫び返す。
「ボクが、碧さんのこと好きで、何が悪い!」
ボクは、すたすた教室から歩いて出る。
「おい、あいつマジかよ。」
「でも、無口な...いや、波火さんは、告白してきた人は、全員フったらしいけど。」
「まあ、|あいつ《艦太》なら、いけるんじゃね。最近、かっこよくなってきてるし。」
「まあ、艦太なら、ね。」
教室には、まだ話し声江が残るのであった。
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今日、告白する。
そう決めた。
居ても立っても居られない。
もう、やってやるぞ!
そして、あいつらを、ぎゃふんと?言わせるんだ!
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あ、碧さんがいた!
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あ、碧さん...
あなたが、好きです。
でも、心の中でだけ言っていたら、だめだな。
「っ...」
碧さんが、謎に呟く。
碧さんが、微妙な表情を浮かべる。
困りはてたような、そんな顔。
もしかして、本当に声に出てた!?
それに。
この表情。
ああ、ボクはフられたのかな。
もう、終わりだ...
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「__ご、めんね...__」
そう呟いた碧さんの声は、ボクにも届かず。
ボクはただその場から離れたくて。
いつの間にか、家に帰っていた。
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でも。
数日たっても、あきらめられなかった。
|碧さん《君》の、隣が。
隣で話したい。
隣で笑いたい。
君の、隣で、過ごしたい。