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寺子屋もこけーね
慧音「…という訳で、以上でテスト終了だ、後ろから紙を集めてこい」
生徒「は〜い」
慧音「んじゃ、気をつけて帰るんだぞ」
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「はあ〜…」
私はいつもの大量な書類等で埋まっている片袖机を前に大きな溜息をつく
ただでさえ課題やノートを確認するだけでもかなりの重労働であるというのに、テストが実施されたら更にキツくなる
まあ別に慣れているから良いけど
しかしこの時間になったら朝や昼のように賑やかであったここ、寺子屋も木々や屋根を打ち付ける雨水の音が響くだけの寂しい空間となる
…今日は久々に妹紅に会いに行くつもりだったんだが…徹夜になりそうだなあ…
…あれ?どうして無意識に妹紅に会いに行こうと思ったんだろ…
…
妹紅は…私が尊敬する人であり…たまに会ったりするだけの関係のはず
それ以上でもそれ以下でもない関係
だが…やはり単なる友人ではない何かの特別なものを感じる
この時期は寺子屋での仕事は多くなり、妹紅と会う機会も減って行く
前までじゃ、妹紅からここにきてくれることも多かったが、最近じゃもう姿すら見ない
それがなんとも心に来るものがある
きっとこの感情は“寂しい”というものなんだろうな
……いや、私は何を考えているのだ…?
私は妹紅の理解者であり、妹紅は私が尊敬する人間
それ以上でもそれ以下でもない関係だ
あいつだって長い時間ずっと暇な訳じゃない
そしてあの人間は千数百年ずっと生きている
その殆どは孤独で生きていた
それに比べたら、私が寂しさを感じている時間は無いようなもの
あいつのように、私はもっと心を強くしなければならない…
…こんなことを考えている場合じゃなかった…早く終わらせないと…
「随分と疲れていそうだな?」
え…?
私はそこに1人の人間がいることに気付かなかった
それは見慣れた赤と白の服を着ていて、白色の長髪に赤色のリボンを着けていた妹紅だ
「も…妹紅!!?」
私は急に現れた妹紅に驚き、つい声を出してしまった
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「い…いつからそこに…⁉︎」
慧音がかなり驚いた様子で私に聞く
…この感じだと本当に気付いていなかった様だ
「いや、まあさっき着いたばっかだ」
「そうか…」
私は少し嘘をついた
本当は数分前にここに来ており、仕事をしている様子が見えたので様子を見にきたのだが…いつも来る時は部屋に入った瞬間慧音は私の存在に気付く
慧音はいつも以上に疲れが滲み出ており、疲労感がこっちにも伝わるような気もした
…まあ…彼女の机の上にはなんか10尺ぐらい有りそうな紙の塔があるから…疲れるのも無理無い
流石に仕事でやつれている彼女を見るのは嫌だから私は声を掛ける
「…少し…手伝うか…?」
すると彼女は少しの笑顔を作る
「大丈夫…この仕事量はほぼ毎回やってるから…」
…
マジかよ…
まあでも私が手伝おうとしてもあんまり助けにならないだろう
それどころか、足を引っ張って慧音の仕事量を増やしかねない
…少し時間がかかりそうだが…この後久々に一緒に散歩でもしたいと私は考えている
…もう何週間も…ここに来ていなかった
数週間なんて数字、私にとっては本当に小さい数字だ
だがそれは毎日が何も無かったからだ
時間というものは変化である
植物、天気、動物、時代の変化は時を進める
変化が起こるからこそ、時の流れを実感することができる
変化が無ければ、時は進まない
時が進まらなければ、変化しない
私が蓬莱の薬を飲んだ後の千年ちょっと、それは虚無であった
周りの人間からは避けられ、しだいに人との関わりが無くなっていった
すると徐々に、私の時が止まる
時が止まり、変化が消えた
何も変わらない身体、何も変わらない心
私の中の時は止まり、世界の時だけが進む
何も変化しないと、時というものは物凄く小さく感じるものとなる
しかし、変化が遂に訪れる
私は見つけた、常に変化をもたらし、常に時が進み続ける楽園幻想郷に
そこに住み着いてから、私の『時』が動き出す
必ず違う日々、出会い、永遠の宿敵を見つけ、永遠に続く殺し合い
私は“永遠に変化するもの”と、幻想郷で永遠に楽しむようになった
“永遠の命”は生き地獄のようなもの
しかしそれは変化が無い場合の話
毎日の変化、毎日起こる大事件、永遠の宿敵
そして…毎日会いたいと思う者
慧音は…それを理解してくれる数少ない者だ
実はここ最近慧音のところに行けなかったのには理由がある
私はこの数週間、終わりが見えてこないような殺し合いを永遠の宿敵、輝夜とずっとしていた
いつもは一夜超える、長くても数日だが、今回はいつものような闘い方ではいずれ飽きてしまう、そう考えて私は己の限界を越えるような闘いをした
考えていることが一緒だったようで、あいつも今までにないような密度の弾幕を出現させた
それがなんだか面白く見えて来て、延々と闘いを繰り広げていた
「…よし終わった!」
慧音が思ったより早く作業を終わらせた
やはり教師をやっていると仕事の効率が良くなるのか…?
「すまない、待たせてしまって…」
慧音が申し訳なさげに言う
「気にすんな、私の方こそ最近ずっと来れてなくて申し訳なかった」
そう言うと慧音は「気にしないで」と優しく言ってくれた
「…外は雨だな…少し散歩でもしたかったが…」
慧音が少し残念そうに言う
「心配するな、傘を持ってきている」
私は傘を見せる
「おぉ、ありがとう」
…ん?
何故私は無意識に…傘を持ってきている?
いつも雨だったら私はそんなのあんまり気にすることなくここに来る
それでも私は持ってきていた
…
私は…無意識に傘が必要であることを感じた…?
これもやはり、私が慧音に持っている気持ちのせいなのだろうか…
「じゃあ折角だし一緒散歩しないか?」
慧音は私を散歩に誘う
「…おう」
私はそれに合意し、外へと出る
「…雨、止まないなぁ」
私は呟くように言う
「…ま、いいんじゃないか?」
「…そうだな」
私達はその後も、会話を交わしながら、傘に雨水が当たる音に包まれながら歩き続けた
原作と違う部分ちょと多いのゴメンッ