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第四話 学校案内1
リーリア先生はそう言い説明を始めた。
「まず、ここは講堂。ここで授業が行われることはあまりないけれど、今日のように式典などに使われます。」
私達が先程までいた席の方を指さしながら言う。
「先ほどあなた達が来た門は学院の西側にあり、この講堂は北東側にあります。訓練場は、全体から見て北側にあります。そしてその東に本館、本館を中央にして南西に研究室、南に温室、南東に量があります。」
学院内の各施設の大体の位置を言いながら移動を始める。
「ちなみに門は西側の正門と南門、東門の3つあります」
一つは、さっき使った正門だろう。
「まずは、本館を案内しますね。」
そういい、講堂を出ると本館に向かった。
本館には、講義室や室内訓練室、治療室、食堂などがあるそうだ。最初に講義室に向かう。講義室は、前側に黒板、後ろ側に机があり、半円形に横長の机があり、段々状になっていた。これは、後ろの席の人もちゃんと前側を見えるようにという配慮だそうだ。
次に室内訓練場へ向かう。
室内訓練場とは言うがとても大きい。訓練場には大小さまざまな的があったり、とても広い空間があったりする。中には、小部屋もあった。
「怪我をした場合はここで応急処置を行います。」
その中には魔力を回復するものや包帯や消毒液などの緊急用の治療用の器具が置かれていた。
「近くに治療室はありますが、先生がいない場合や緊急の場合はここで応急処置を行ってください。」
それ以外にも訓練で使うだろう器具大和の補充が置かれていた。物置のようなものだろう。
その隣にも部屋があり、そこの扉を開くと、武器や防具が置かれていた。
「ここは武器庫です。」
一部の生徒たちが驚く中、言い放った。
「魔術学院とは言っても、魔術の勉強、訓練以外にも様々な分野を行うことができますので、訓練場が用意されています。」
一部の人達は、それを知らず、魔術の訓練用の場所だと思っていたようだ。
武器庫には、大剣や短剣の武器がたくさんあった。
防具は鎧から軽装備などがあった。また、中には対魔術に特化した防具もあった。
「たくさん武器があるでしょう?これは訓練に使うものなんですよ。」
少し笑いながら言った。武器庫や物置は反対側に扉があり、その扉を開くと、屋外訓練場に続いていた屋外訓練場は、室内よりももっと広く、本館の北東側にあった。武器庫や治療室は室内訓練場と屋外訓練場の両方から入れるようになっていて2箇所ずつ作る必要がなくなっていた。
次に、治療室に向かう。治療室は訓練室の近くにあった。怪我をしたときにすぐ迎えるようにするためだろう。薬品や包帯などが入った棚とベッドが3台置かれていた。隣の部屋もあり、そこにはベッドが左右に5台づつ、合計10台置かれていた。ベッドとベッドの間にはカーテンがあり、お互い見えないようにされていた。
食堂に向かうと、殆どの生徒が集まっていた。食堂はクラスごとに分かれているが、今回は自由に選べる食堂へ向かう。食堂はクラスごとの食堂と、自由にクラス関係なく使える食堂がある。
食堂の窓から太陽の位置を確認するともうすでに高い位置にあった。
「食堂では食券を買い、注文するようになっています。」
筋肉がつき、いかつい男の先生が大きな声で言った。
「食券を買うには、そこで料理を注文し、食券をもらいます。食券には番号が書かれているのでその番号が呼ばれたら、料理を取りに行ってください。番号が呼ばれたら、カウンターの横の受け取り口で食券を渡し、料理を受け取ります。」
料理の受け取り口の横のカウンターの場所を見ながら言った。
食堂は5つほどあり、メニューが外に張り出されている。各メニューごとの舌に値段が書いてある。それぞれの食堂のカウンターは一度15人ほど対応できるようになっている。
席はたくさんあり、机型の席がズラッと並んでいる。10人ほど座れるものから4人や2人ほどのものもある。
「今日は無理ですが、個室もあります。ですが、使うには予約が必要です。実際に使うには、有料ですのでお気をつけください。」
食堂の端に扉が20つほどあった。おそらく、それが個室だと予測できる。
「今日は実際に使ってみましょう。」
並んでみるよういうと、生徒たちはぞろぞろと並び始める。
混んでいるため、とりあえず離れたところからメニューを見る。
多種多様な料理の数だった。正直どれを選べばよいかわからない。
考えた末無難に安い日替わり定食を注文することにした。並び始めると、結構時間がかかる。
しばらくすると私の番が来て、日替わり定食を注文した。もともと、財布を持ってくるよう言われていたため、すぐにお金を払う。
他の場所では貴族がお金を払い料理を注文するのに慣れていなかったりする為もたついたり、混乱していた。ひどいところでは、貴族がカウンターの人を怒鳴りつけつなどしていたが、予期していたようで、すぐに先生方が駆けつけていた。
カウンターから近い場所はすでに埋まっていたが、端の方は少し空いていたためそこに移動する。
しばらくすると、大きな声で番号が呼ばれたため、受け取り口へ向かう。食券を見せると交換で料理をもらう。
そこに料理が乗ったお盆を載せ、食べ始める。
日替わり定食は野菜炒め定食だった。
野菜炒め定食はシャキシャキとした食感と香ばしい味付けでとても美味しい。
味噌汁も暖かくてどこか懐かしい味わいでとても美味しかった。
食べ進めていると、
「あ、あの⋯⋯」
声をかけられてそちらを見ると竜車の中にいた、濃紅色髪の目付きの悪い少女がいた。
「ここに座ってもいいでしょうか?」
遠慮がちに聞いてきた少女は周りを見渡しながら言った。周りを見渡すと、席が埋まっていた。
「別にいいよ。」
私はにっこり笑って言う。
「あ、ありがとうございます。」
その言葉にホッとしたようにいう。
「えっと⋯⋯」
「あっ私はピューラって言います。」
「よろしくねピューラ。私の名前はルリアだよ。」
ピューラは私の反対側の席に腰掛ける。
「それと敬語じゃなくてもいいよ。今更だけど私もタメ口でいいかな?」
「は、はい。タメ口はちょっと⋯⋯癖でこうなってしまって⋯⋯」
私は苦笑いした。
「ピューラも野菜炒め定食にしたんだ。」
「はい。なるべく安くて美味しそうなものを選びたかったので。ルリアさんも野菜炒め定食にしたんですね。」
「結構安かったからね。それと、さん付けはいいよ。」
「あ、はい。」
少しシュンとしたように言った。目つきは悪いが少し気弱そうな性格をしていた。すると視線に気づいたように、
「生まれつき目付きが悪くて、皆から少し遠巻きにされてて、こんなふうに喋れてよかったです」
コンプレックスだったようで慌ててあやまった
そんな風にはなしながら食べ進めていった。食べ終わると、食器を受け渡し口の横に置き、あたりを見渡すともうすでに席は殆どの人は食べ終わっていた。
席につきしばらく待っていると全員食べ終わったようで話し声が大きくなっていた。
そうしていると、
「皆さん食べ終わったようですね。それと伝え忘れていましたが、食堂の時間はいつでも開いているわけではありませんのでご注意ください。」
大きな声でいかつい男の先生が言った。
食堂が開いている時間は、
朝食が|3の鐘から30分後《 6時半 》から|4の鐘《 8時 》の1時間半。
昼食が|5の鐘の1時間後《 11時 》から|6の鐘の1時間後《 13時 》2時間。
夕食が|9の鐘《 18時 》から|10の鐘の1時間後《 21時 》の3時間。
の間だそうだ。
そして、学校案内は午後の部が始まった。
第四話、完です
次回 学園案内2です
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