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カラスの村
今日のお話。
私の名前はあかり。
最近、私のクラスには不思議な噂があった。
それは、『カラスの村』
カラスしかいない村、らしい。
名前通りだ。
「入ったら二度と出てこられないんだって!」と、友達は言った。
私は、自分には関係ないと思い、大げさに考えていなかった。
……それが、運の尽きだったらしい。
私は、あの、『カラスの村』なるものに閉じ込められてしまっている。
始まりは友達のアヤと一緒に虫取りに出かけた時だった。
アヤが「あっちに珍しい虫がいる!」と言って走って行ったっきり、戻ってこないのだ。
電話も繋がらない。
LINEにすら反応してくれない。
そんな絶望的な状況の中、もともと来た道がわからなくなってしまい、歩いて行った結果。
『カラスの村』に迷い込んでしまったのだった。
私はスマホ以外の持っていたものを全て落としてしまった。
歩くたびに、カラスの鳴き声が聞こえる。異常な悪臭がする。
これは何の匂いだろうか。生々しい匂いだ。
しばらく歩いていると、私の視界に人間の女の死体が映った。その上にはカラスたちが数匹乗っていて、女性の肉を引きちぎって食い漁っている。
ぐちゃ、ぐちゅ、ぐちゅ……。
骨が見えていて、ハエが飛んでいる。
私は強烈な吐き気がした。
そして、自分もああなってしまうのではないかと想像すると怖くなり、走ってその場から逃げ出した。
カラスたちはこちらに気がついたようで、追いかけてくる。
どうやらここのカラスは『人間の味』を覚えてしまっているようだ。
「こんなカラスがいるなんて、みんな、言ってなかったのに……!」
私は手足が引きちぎれそうなほど速く走った。
だけど、カラスとの距離は縮まらない。
私の首にカラスの足が当たった。
首に激痛が走り、視界に真っ赤な液体が映る。
私の意識は、そこで途絶えた___。
カラスは、人間を襲うこともあるらしい。