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#3 空気の読めない主将
「なになに!? 何の騒ぎー!? ……って、ええっ!?」
金田一の呼び声に応えて、及川がキラキラした(ニヤニヤした)笑顔で登場。
そして、床で固まってる国見と#名前#を見た瞬間、その目が獲物を見つけた猛獣みたいに輝いた。
「わあ……国見ちゃん、やるねぇ。練習中にそんな『青春』しちゃう?
マネージャーちゃんを床ドンで泣かせちゃうとか、及川さんそんな子に育てた覚えはないよ!」
「……育てられた覚えもないです。及川さん、うるさい...です。__ていうかウザ__」
国見が慌てて立ち上がって、服のシワを払うけど、耳がちょっと赤いのは隠せてない。
一方の#名前#は、もうパニックの限界。
ブカブカのパーカーの中に顔を全部引っ込めて、床にうずくまってブルブル震えてる。
「あーあ、#名前#ちゃん完全に隠れちゃったじゃん。ほらほら、国見ちゃんがイジワルするから!」
及川はそう言いながら、#名前#の隣にしゃがみこんだ。
「#名前#ちゃーん、大丈夫? 怖かったねぇ。……ねぇ、それよりさ。
そんなに必死に隠されると、お兄さん余計に気になっちゃうな〜w
そのパーカーの下、実はめちゃくちゃ面白いメッセージTシャツとか着てたりする?」
及川さんの細長い指が、#名前#のフードに伸びる。
「ひっ……! い、言えません……! ダメです、見ないで……っ、うわあああん!」
ついに#名前#の泣き声が「えぐえぐ」から「わーん!」にレベルアップ。
「クソ川、お前は泣かせすぎなんだよ。……#苗字#、ほら。立てるか」
そこに、呆れ顔の岩泉が来て、#名前#にそっと手を差し伸べる。
#名前#は岩泉の手にすがりつくようにして立ち上がると、そのまま一目散に部室の方へ逃げ出してしまった。
「……追いかけなくていいんですか、及川さん」
金田一が心配そうに言うと、及川は人差し指を口に当てて、
さっきまでの茶化すような態度とは少し違う、鋭い目で詩の後ろ姿を見送った。
「んー。今はいいんじゃない? ……でも、あの子が何に怯えて、
何を隠してるのか。……ちょっとだけ、本気で興味湧いてきちゃったな」
及川のその言葉に、国見が少しだけ不機嫌そうに目を細めたのを、|彼《及川》は見逃してなかった。
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