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第2話 冷めた夏と2人の少女
とろしゃけ
2話です。庭には二羽ニワトリがいる。すいませんふざけました。
かさね「…ふぅっ!コンビニはやっぱ涼しいなあ…」
幸せそうな顔で一息をつくかさね。
はなこ(横顔も美しき…ずるいぞ!!!)
かさね「あっ!このジュース気になる!!」
はなこ「ん?何ですか?」
せっせとドリンクコーナーから不思議な色のボトルを取り出す。
かさねはラベルを凝視して笑う。
かさね「見て見て!未来の不思議な味だって!」
はなこ「未来の味…?それ気になりますね…ラス1だし、買いますか?」
かさね「うん!お願い!あっでも値段…えっと…」
はなこ「私が自分の分も払うので、七浦さんは外で待っててください。」
かさね「えっ!?そんな悪いよ…!!せめて私の分だけでも…」
はなこ「良いですよ、元々私が払う予定だったんですし。」
かさね「えでも…うーん…じゃ、じゃあお願いしても…いいかなあ…?」
少し上目遣いではなこを見つめる。
はなこ「っ…良いですよ。」
かさね「ありがとー!!」
奥のレジへと足を運び、会計をする。
はなこ(にしても未来味のジュースとか見た事ないけど…最近のかな?)
店員「ん…?あの…」
はなこ「あっはい?」
店員「この未来味のジュース、っていう方の商品、うちで扱ってないんですけど…どこから持ってきました?」
はなこ「…え?」
店員によると、この未来味のジュースはここのコンビニでは取り扱っていないらしい。
はなこ「え…そこのドリンクコーナーから取ってきましたけど…」
店員「あれ…?1回確認してきますね…」
はなこ「あ、はい、お願いします」
少し不安になりながらもチラッとかさねの方を見る。
はなこ(大丈夫かな…)
かさねと目が合う。
はなこ(あっ)
かさねは「ん?どうしたの?」と笑顔ではなこの方を見る。
はなこは焦って視線を店員に移す。
店員がいない。
はなこ「あ…れ…?」
ドリンクコーナーに直接行ってみる。
だが、店員の姿はどこにも見当たらない。
はなこ(トイレに行ったか…ドリンクコーナーの裏側に行ったかな?)
はなこ(ジュース持って店員さんのとこ行った方がいいかな…?)
ジュースを持とうとはなこが前を向く。
はなこ「え?」
ジュースが浮いている。
はなこ「…は?…ん?浮いて、浮いてる??」
どう見てもふよふよとジュースが浮いているのだ。
はなこ「え、まあ…一旦持ってこ…」
ジュースを持とうと手を伸ばす。
はなこ「…!?」
いつの間にいたのか、かさねがその手を止めた。
はなこ「な、七浦…さん…?なんで…」
かさね「あ、その調べてみたけど…出てこないし…危ないかもなって!」
はなこ「そ…そう…ですか…?」
かさねは少し青ざめた顔で手を握りしめている。
はなこ「…でも確認しに行った店員さんがいませんし、ジュースも浮いて…」
かさね「…」
店員「ん?どうされましたか?」
はなこ「あっえっ!?」
かさね「あ!ごめんなさい!このジュース会計して貰えませんか?」
浮いたジュースに指を指そうとする、が、店員が目の前にいた。
さっきの店員だ。
店員「はい、分かりました」
ピッピッ、とバーコードを読み取り、無事会計を終える。
はなこ「…さ、さっきの…なんだったんでしょうか…?」
かさね「時空の狭間にいたんだよ」
はなこ「じ、時空…?あは、そ、そんな…」
かさね「本当だよ?」
はなこ「え…」
空気が張り詰める。
かさね「時空の狭間はね、誰もいないらしくて、来たらもう現代には戻れないらしいよ?」
はなこ「は…?現代でしょう…?ここ…」
かさね「はーっ…!!もう…」
かさねが呆れたようにデカいため息をつく。
はなこ「えっご、ごめんなさい…」
かさね「あーいやいや!八川さんに言った訳じゃないから!」
はなこ「え、じゃあなんで…」
かさね「…さっきのジュース、狭間に行くための道具だったみたい。んで、それに書いてある時代が行き先。」
はなこ「じゃ、じゃあ、ここって…」
かさね「み、未来…だね…」
はなこ「は!!!??」
はなこ「てかなんでそんな事知ってるんですか…」
かさね「昔本で見た!」
はなこ「どんな本よ…」
はなこは困り果てた顔で辺りを見回す。
かさねはスマホで今の現在地を検索する。
はなこ「…確かに、いつもの場所とは少し違いますね。」
かさね「なんかGoogleマップにも出てこないんだけど!?」
はなこ「じゃあマジで来たんですね、未来。」
はなこ「あー、帰るには…さっきみたいに時空の狭間に行くための道具を見つけ出せばいいんですかね?」
かさね「そうじゃないかな?探そ!」
はなこ「またこんな暑い中…あれ?暑く…ない…?」
かさね「ほ、本当だね!寒くも暑くもない…未来すごいね!」
辺りを走り回ってはしゃぐかさね。
はなこ「…はあ…どうしましょう…人居ないんですかね?」
かさね「あーどうだろ?未来だからロボットに侵略されてたり…?!」
はなこ「さすがにないでしょうw」
二人はふふっ、と小さく笑う。
だが、もう二人は疲れ果てている。
かさね「あーもう探すのめんどい!なんか休憩出来るとこないかな?」
はなこ「お、あそこら辺にカフェの看板が…」
???「あー!!いた!!かさねちゃーん!!!」
かさね「__チッ…__」
はなこ「ん…え…?」
かさねが小さく舌打ちをする。
なぜ舌打ちを?あの子を知っているのか?と、はなこが困惑する。
はなこ「お知り合い…でしょうか…?」
かさね「未来に知り合いなんているわけないよ!!」
急いで笑顔ではなこの方を向く。
はなこ(なんか違う…)
短時間過ごしたはなこでも、少し無理した笑顔なことが分かった。
???「かさねちゃん!!なんで…モゴッ」
謎の少女の口を急いでかさねが塞ぐ。
はなこ「あ、え?どうしました?!」
かさね「いいよいいよ!!なんで名前知ってるか分かんなくて怖いし!!カフェ行こ!!」
かさねがはなこの手を繋いで走る。
はなこ「!?」
はなこ(はっ初めて手繋がれた…!!)
はなこは初めて手を繋がれたようで、驚きを隠せなかった。
恥ずかしい!初めての相手がこの人…!?ちょっと意外だな…と頭の中で考えを整理する。
かさね「…つ、付いた!行こう!!」
はなこ「え!?は、はあい…!」
息を切らしながらも、カフェへと入っていく2人。
かさね「ここなら休憩できるよ!」
安心しきった顔で笑顔になるかさね、だったが…
???「あなた…かさね!?なんで…体は大丈夫なの!?」
さっきとは違う大柄な人が出てきた。
はなこ「か…体…?」
はなこ(時空の移動の時なんかあるのかな?)
???「それより…掟を破ったのなら…」
相手は急にカバンからとても大きな銃を取り出した。
はなこ「っえ…?」
はなこは驚き、焦り、不安に包まれ動けなくなる。
一方かさねは、
かさね「…うるさい…」
かさねも同様、銃を取り出す。
はなこ「えっ!?」
かさね「…私に銃を向けないでくださいってば…`殺しますよ`…?」
はなこ(こっ殺す!?やっぱりこの人怖い人だったんだ!!逃げ…)
**バン!**と大きな音が鳴る。
はなこ「あ…え…」
相手は消えていた。
かさね「はあ……あ!!八川さんごめんなさい!!嫌なところ見せちゃったよね!?本当にごめんなさい…!!」
はなこ「え…あ、で、でも…ありがとうございます…助けてくれて…」
かさね「そんなそんな!!礼を言われるほどのことはしてないよ…」
はなこ「い、いやいや!命救ってくれましたし…!!」
はなこは状況も何も飲み込めないまま、礼を言う。
いや、飲み込まない方がいいのかもしれない、と、目を逸らす。
かさね「__…命、ねえ…__ 」
かさねが小さく呟く。
はなこ「…?」
かさね「あ!なんでもない独り言!さ!行こー!!」
はなこ「え…あ、は、はい、!」
はなこ「あ、あとあの人…死んだんですか…?」
震える声で問う。
かさね「……死んでないよ、逃げただけだと思う!」
はなこ「そ、そう…ですよね…!」
はなこ(七浦さんは…未来の事を…)
はなこ(いや、いいや。)
はなこ(今は…一緒にいれればいいや)
閲覧ありがとうございます!
ついに本題の二人が未来に行きました。何かを知っていそうなかさねと、不安げにするはなこ、さあどうなっていくんでしょうね?
ではまた次回で!
__あとさらっと未来人殺そうとすんなや七浦かさねさん__