妖と人が逃避するお話。
夏目友人帳の木の上の妖怪の話見て思い付いた!
でも全然パクってないですわ。
百合と判断するかは君達次第
百合にするかは私次第
不定期更新!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
多分他シリーズ含めて年1更新ぐらいになるかもしれない(人の事言えねえ)
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目次
第1話 もっと遠くへ逃げよう。
これ、百合だと思う?ふふ、まだ分かんないよ。
夏音「…………」
暑い夏の夜、須藤夏音(すどう かおん)は1人道端の木で休んでいた。
夏音「夜でもいつも暑い…………今日どうしよ…………」
夏音は、捨て子だった。
だからいつも居候してたが、もう行く場所が無くなった。
夏音「あ〜〜〜私今日死ぬのか〜〜?」
ぼーっと夜空を眺めてると、夏音の絶望を照らすような、小さな光が通った。
夏音「あ、流れ星」
願い事なんてない。自分はいらない子だから。
そう思って流れ星を見届ける。
夏音「…………あ?」
流れ星が大きくなってる、というか夏音の方に来ている。
夏音「っは?!何でこっち来てんの!?やっぱ死ぬんじゃーん!!」
逃げる間もなく地面にぶつかる。
?「うわあっ!!」
夏音「だ、誰だよお前ぇ!?」
?「……ぇ…?」
夏音「誰だって聞いてんでしょそこの黄色髪!!!」
くらこ「寺塚くらこ!私くらこだよ!!」
夏音「くらこ?なんで流れ星と一緒に来たの!?」
くらこ「まあ色々と」
夏音「はあ?!」
黄色髪ロングのくらこが芝生に転がる。
くらこ「……ねーなんでこんなとこいるのー?」
夏音「えー……まあ…散歩……みたいな…」
くらこ「ここら辺家ないよ?」
夏音「………家が…ないというか……その…捨てられた……か…………ら……」
くらこ「へえ?なんで人間ってこんな小さな子供を捨てちゃうの?」
夏音「くらこも同じぐらいの年齢でしょ……」
くらこ「ま、まあね!」
夏音「……なんでって…分かんないよ……そんなの…」
夏音「だって…いらない子…………だから……」
くらこ「?」
くらこが夏音の顔をぱっ、と見る。
少し光る雫が、夏音の腕に一滴、また一滴と落ちる。
くらこ「!?どうし、どうしたのぉ!?!?」
夏音「私……変なものが見えるの…」
くらこ「変な……もの……」
夏音「だから……みんなに嫌な目で見られて、親にも気持ち悪いって思われて……捨てられた……でもね、捨てられたというよりかは、私が逃げたの。」
くらこ「なんでぇ?」
夏音「殴られそうになった。鈍器で。」
くらこ「…………は?」
夏音「だから、死ぬと思って家から出てって……それから親に見つからないように……逃げてる……」
くらこ「……ふーん……じゃあさ、」
夏音「…なに……」
くらこ「私と逃げようよ。もっと遠くへ。」
夏音「……?無理だよ……ここが1番家から遠いんだから……」
くらこ「私となら行けるよ!きっと、月まで。」
夏音は月になんてなおさら無理だよ。
と言いそうになった。でも、くらこの顔が本気だった。
夏音「……本当に…行くつもり……?」
くらこ「行けるよ。大丈夫。」
くらこが夏音に手を差し伸べる。
と、近くに人影が見える。
夏音「…………あれ……人……?」
くらこ「あ!ほんとーだ!誰かな?」
くらこ「ちょっくら驚かしてくるー!」
夏音「ば、ばか!!ダメに決まってるでしょ!?」
夏音の忠告も聞かず、くらこは人影へぐんぐん進む。
くらこ「**ばあ!!**」
大きな声で叫んだ。
夏音「………………?」
夏音はどこか2人の影がおかしく見えた。
なぜなら、もう片方の影が何も動いていなかったからだ。
夏音「驚いてないのか……?」
くらこ「なーんだ、そういう事ね」
夏音「なにが?」
くらこ「なーんでもない!」
くらこ「__……………………私の事が見れないなんて、可哀想。__」
夏音「…………ぇ?」
月まであと約38万4400km。
二人は月へ行けるかな?
第2話 君の手に触れて、明日の夜へ
これ書いたあとの人です。お腹が空いた。
タイトル決めマジだるい。寝たいけど寝れねえよ
夏音「ね、それよりもどうやって月に行くのさ?」
くらこ「……あ!!!!!!」
夏音「うるさ!!!何!?」
くらこ「思いついてなかったぁ!!!!!」
夏音「はぁ!?!?どうすんの!?」
くらこ「うーん、まあ月じゃなくてもいいからどっか遠いところ行こ」
夏音「だからここが行って許される場所で1番遠いんだってば!」
くらこ「え?行けばいいじゃん」
夏音「は?」
くらこ「私と一緒に!!!」
夏音「でももし見つかったら多分殺されるよ!?」
くらこ「親からも家からも逃げるんでしょ?ならルールなんて守らなくていーじゃん?」
夏音「確かに!!!」
くらこ「そこ気付こうよ」
夏音「あ、でもさ、そろそろ花火大会あるでしょう?」
くらこ「え?そうなの?」
夏音「なんで知んないのさ?見た目的にも育ちいい方だと思うけど…」
くらこの姿をよーく見回す。
くらこ「んえ?」
夜空に映える綺麗な白色の巫女服だった。
夏音「……な、なんで巫女服……?」
くらこ「色々あった!!」
夏音「その色々を教えてよ!?」
くらこ「で、花火大会行くの!?」
夏音「えーーお金ないから行けないんだけど」
くらこ「見るだけなら無料でしょ?」
夏音「確かに……じゃあ行くか。**明日に隣町**」
くらこ「はっや!?じゃあ行くかで行ける場所じゃないね!?」
夏音「一旦家帰る?私自転車あるけど」
くらこ「うーんそうだね!どこ集合?」
夏音「ここ…?じゃあ遠いか……」
くらこ「自転車爆漕ぎすればいいんじゃない?」
夏音「バカ言うな!!私自転車まだあんま乗れないんだからね!?」
くらこ「へいへい……じゃあここに6時ぐらいに集まる?」
夏音「始まるの8時ぐらいからだっけ?じゃあそれでいいや」
くらこ「んじゃ、また明日!」
夏音「………待って…私帰る場所ないんだけど……」
くらこ「あ」
---
夏音「……だからと言ってここで野宿はないよね!?」
くらこ「まー星空綺麗だしいいんじゃない?」
夏音「えぇ……じゃあいっか……?」
くらこ「て事で野宿タイム!!」
夏音「食べるもの……あ、給食のパンと牛乳余ってるけど」
夏音が持っていた学校のバッグから、一口も食べていないメロンパンと牛乳パックが出てきた。
くらこ「分けて食べよ!……このパンなんのパン?」
夏音「え、メロンパンだけど?」
くらこ「美味しそう!!!」
夏音「メロンパンぐらい知ってるでしょう?」
くらこ「が、学校行ってなかったの!」
夏音「……?……あのさ、くらこって」
くらこ「……な、なに……」
夏音「もしかして、|妖《あやかし》?」
くらこ「………………なんでそう思うの?」
空気が一瞬で張り詰める。
触れてはいけない事。でも触れないとダメな事。
夏音「明らかにおかしい。学校行ってなくてもメロンパンは知ってるだろうし、帰るかってなった時、くらこ立ち上がらずにここに座ってたから。ここにいる妖かなって」
夏音「あと、遠くで人を脅かした時なんも驚いてなかったでしょ」
くらこ「…………」
夏音「で、変なものが………妖が見える私が居る。確定じゃない?」
くらこ「へへ、大正解!!!」
夏音「最悪……また妖怪と会った…………」
くらこ「今までの奴らどんな妖怪だったのー?大体仲良かったけど」
夏音「えー……普通に殺してくるやつ……」
くらこ「あ、妖怪が見えるから!?最悪じゃん!!今度言っとくね」
夏音「ありがと……で、くらこは殺してきたりするタイプ……?」
くらこ「な訳ない!!後悔させないから!!!」
夏音「……!」
くらこ「今までにないぐらい幸せにしてやる!!!」
夏音「……それは無理でしょう?」
くすくす、小さな笑いが夜空に広がる。
でも、その笑いはすぐ終わった。
夏音の足に何かぽてっと倒れてきた。
夏音「くらこ?」
くらこ「(。- ω -。)Zzz」
夏音「あっいつの間に寝てる!!……しかも膝枕じゃんこれ!!!?」
夏音「………………起きる気配がないぃ……もう私も寝るか……」
夏音はあっという間に鈴虫の声に寝かされた。
くらこ「__……ふふ、明日楽しみだね__」
二人の逃避計画開始!!
花火大会って小説に書いてみたかったんだ。
第3話 瞬く花火の方へ
────────花火大会当日。
夏音が眠たそうに体を起こし、周りを見渡す。
夏音「…あれ、くらこ居ない…ここの妖のはずなんだけど……」
夏音「…………大丈夫かな……」
夏音(ってなんで私あいつの事心配してんのさ!?!?)
夏音「別にあいつにも色々用事だとかあるだろうし…」
そんな事を1人で呟いていた。
ふと、昨日のくらこの言葉を思い出す。
『今までにないぐらいに幸せにしてやる!!!』
夏音「……はぁ……出来るわけないのに……」
くらこ「すどう!おはよう!!」
夏音「うおびっくりしたぁ!どこ行ってたの?」
くらこ「すどうの親が居ないか見回りしてたよ!居なかったけど」
夏音「ありがとう……てか夏音って呼ばないの?」
くらこ「夏音って呼んだ方がいいの?」
夏音「いや別にどっちでもいいけど……」
くらこ「んじゃ、すどう花火大会行く準備してー」
夏音「あ、今何時?」
くらこ「夕方の7時」
夏音「は!?!?き、昨日何時に寝た!?!?」
くらこ「んっとー、最後に確認したのが午前の4時ぐらいだったよ」
夏音「えっ……じゃあ私そこからずっと寝てたっ…て事……」
くらこ「そうなるね?」
夏音「頭痛いなって思ってたら寝すぎたぁぁぁぁぁ」
くらこ「頭痛薬いる?」
夏音「そこまでじゃないかも、ありがと。あんた意外に気が利くね」
くらこ「なにそれ役立たずだとか思ってたわけ!?」
夏音「さーねー?」
夏音のわざとらしい笑顔。
それにくらこが子供のように口を膨らませる。
くらこ「なんでえええ!!!!」
夏音「あ、準備準備っと」
くらこ「逃げんなぁぁ!!」
夏音「あ、早く行った方がいいかな?」
くらこ「…自転車乗って行くんでしょー?なら早く行った方がいいんじゃない?」
夏音「なるほど、ならもう行こうか」
くらこ「支度はっっっっや…まあ私も準備出来てるけどさ」
夏音がふと腕時計を見ると…
夏音「って、もう起きた時間から30分経ってるんだけど!?これ全力チャリ(?)でも間に合うかな〜…」
くらこ「まーだいじょぶっしょ!行こーよ!」
くらこが自転車に向かって走り出す。
その姿は、
昔は居た夏音の妹のようだった。
夏音(…最悪……くらこは悪くないんだけどなぁ…)
2年前。親は夏音に浴びせる様に、いつもの暴言を吐く。
でも、まだ弱い体だった妹が限界になった。
そして、ある日妹が姿を消した。
親は妹の事なんかどうでも良かった。
生活保護の金だけが目当てだったからだ。
夏音は焦って警察に通報したが、
後日、川で溺れて冷たくなったところを発見された。
以来、妹の事は絶対に考えないようにしていた。
妹との最後の思い出は、花火大会。
夏音(花火大会なんか無ければよかったのに。)
くらこ「すーどーお!行くよ!!」
気付けば自転車の上。
後ろを見るとくらこがキラキラした目で夏音を見つめていた。
夏音「あっごめ…」
くらこ「もー、何思い出したか知らないけど、急ぐよ!」
夏音「あ、う、うん…」
夏音(…なんで分かった?)
そう思いながらも、少しボロい自転車のペダルを漕ぎ始める。
夏音(…涼しい。)
夏の夜の風は、どんな過去も忘れさせてくれる。
夏音はそんな夜が、一日の中で1番好きだった。
くらこ「っあ!あと20分で始まっちゃう〜!?!」
夏音「はっやくね!?やっべ急がなきゃ!!」
夏音がペダルをとんでもなく早く漕ぎ始める。
くらこ「え、あの…あ、足…痛くないの?そんな急がなくてもいいよ?」
夏音「は?!あんたが行きたいって言ったんでしょ!!!」
くらこ「…!!うん!」
────────それから何分経ったか。
2人は楽しく話して、笑いながら会場へ向かっている。
くらこ「あ、あっ!あーーっ!!始まっちゃってるー!!!」
夏音がその声を聞き、焦って空を見る。
大きな音と共に、瞬く間に空に綺麗な花が咲く。
夏音「__…綺麗…__」
会場からキャーキャーと声が聞こえる。
そんな中、2人は自転車に乗りながら涼しい風を受け、花火を見る。
くらこ「…あはっ!すどうかわいー顔してる!」
夏音「な、何!?花火見てんだか…っ」
夏音がくらこを見ると、バランスを崩し自転車と共に転倒した。
夏音「いった…く、くらこ!!大丈夫!?」
くらこ「だい…じょうぶ!すどうこそだいじょぶ?」
夏音「大丈夫…あの、まじごめん…」
くらこ「全然だいじょぶ〜!この**花火**、**花び**らみたいで綺麗だね、なーんて!」
夏音「…ふふ、あははっ!なにそれ!なんで今なのさ!笑」
くらこ「んふふふ!やっぱすどうは笑顔の方がよっっぽど似合ってる!」
夏音「はっ!?///くそ…はめられたぁ…」
くらこ「本当だから!…で、会場行く〜?」
夏音「……ううん、ここでくらこと二人で見たい」
くらこ「!?///う、うん!私もそれがいい!」
ちなみにこの2人は紙避行記組(かみひこうきぐみ)です。
てかぺぽよさんに紙避行記って曲あるんだ…まじかよパクリになりそう
名前の由来は夏音が紙飛行機作るのクソ得意だし、逃避行するからーっていう理由。
てかすごい投稿すんの久々だな。んは。(?)
第4話 なんで
あいつから要求されたから書いた
このシリーズも8話ぐらいで終わるんじゃない?よろしく
夏音達はその日、花火大会を2人だけで楽しんだ。
2人だけの時間。2人だけの話。
夏音はその時から思ってた。
花火大会で二人きり、可愛いと言われたら照れる、くらこの笑顔が好き。
夏音(私、くらこの事好きなのかもしれない…)
と。
---
2人はそのままちょっと壊れた自転車で帰った。
……夏音の家へ。
食料が足りなくなった。居候する場所も完全になくなった。
学校にも行けなくなった。給食費を払っていないらしいから、周りからの目が気になるのだ。
─────2人は家の前に着いた。
さっき思ったくらこへの気持ちについても考えられず、不安でずっと立ち止まっている。
夏音「…大丈夫かなあ…」
くらこ「私が取ってこよっか?」
夏音「親、ずっとソファで寝てるからバレるよ。お父さんニートでさ。」
くらこ「うーん、妹さん以外に兄弟いないの?その人たちに取りに行ってもらうとか」
夏音「居る…けど……お姉ちゃんたちは親の前に顔出すのも無理だから…」
俯く夏音にくらこは焦って、とあることを思いつく。
くらこ「…じゃあ、やっぱりゴリ押し作戦?」
夏音「やっぱそうだよね〜…って、思ったけど無理に決まってるでしょ!?」
くらこ「あちゃ〜無理か」
夏音「……無理だよ。親の顔見るのも嫌だし…お姉ちゃんも私も…、養子だし…」
くらこ「………えらいっ!」
夏音「はっ…なに…くら……」
くらこは暗い顔をした夏音に抱きついた。
気付いた。くらこは夏音より一回り身長が大きい。
夏音(っ…?!///…ん…私より身長でかいんだ……)
くらこ「こんなに小さな人間で…こんなに酷い家庭環境なのに…すどうはすっごい頑張ったよ!!!!」
夏音「……なんか…お母さんみたいだね。」
くらこ「えっ!?ご、ごめん…その…え…と」
夏音「あ、違う違う!くらこはその、世間一般的なお母さん?みたいな優しい感じで…今のお母さんはこんな事してくれないから嬉しいなあって…」
くらこが夏音の顔を覗き込むと、目が少しうるうるしている。
そして、くらこも一緒になって泣いた。夏音が辛さを自分にも分けてくれたからだ。
時間が過ぎるのが早く感じた。抱き合って泣くのは2人にとっても、幸福だった。
すると、夏音の家のドアが開いた。
??「もう構わないで!!私達出てくんだって!!」
家から飛び出てきた女の子二人は高校生ぐらいだった。
その子と夏音達の目が合う。
??1「…夏音?なんで…どうして…?昨日出てったじゃん…」
??2「帰ってくるとか自殺行為…」
夏音「いや…食料無くなっちゃって…結局ひとりじゃなんも出来なくて…」
女の子の視線が夏音の横へ移る。
夏音(何を見て……)
??1「そっちの子は?」
夏音「…え?」
くらこ「__す、すどう…私の…事……言ってるの…?__」
夏音「__え……分かんない………でもそんな訳…__」
??2「その子だよ、夏音より身長大きい黄色髪の。」
2人は目を見開いた。
くらこは他人に見えるわけないからだ。
そんな女の子にくらこは少し警戒した目で言う。
くらこ「…………私ですか?」
??1「そうそう、その子誰?」
くらこ(なんで見えてるの…っ)
夏音(嘘だっ…なんで…?私以外に見えるわけないじゃん…)
??2「………寺塚くらこ?」
くらこ「っは…?」
夏音「お姉…ちゃん、なんでくらこの事」
??1「あーくらこ?よく遊んだよね〜」
くらこ「…知らない…誰……?すどうのお姉ちゃんに会ったことない……けど…」
芽影「えぇ覚えてないの!?芽影だよ?」
真宵「私真宵………うそぉ記憶喪失?」
1人目は茶髪ショートで赤目の女の子。
2人目は少し紫色の黒髪ロングで赤目の……男の子…?女の子…、?
夏音母「何やってんだよお前ら早く出ていけよ」
夏音母「また殴られたいか?」
ドアから
灰色のロングでカーディガンを着ている夏音、真宵、芽影の嘘の母親が出てきた。
第5話 気持ち悪い
久々の投稿。ちょっと大人向けなとこあるけど濁してるよ。
早くみんなの小説見たい。たすけて。しにそう。💩
この場の全員にとっての恐怖の対象が目の前に留まっている。
芽影、冬子(妹)、夏音の3人も養子を迎えたのに、育児放棄。
愛情も覚悟も無い親が交わって出来た子供は、いつかは壊れてしまう。
母「あんたら3人何してんの。嫌ならどっか行けよ。」
くらこ(3人…おー私の事見えてないのか!あぶね!!!)
夏音「……っ」
真宵「うるっさ…」
芽影「__…はぁ、__」
母「あ?なんつった真宵お前今」
真宵「うるさいって言ったよ。耳悪いっけ。耳鼻科行こうよ。」
くらこ「…?!?!?!?」
そんな事言っちゃって大丈夫!?と言わんばかりにくらこは真宵の方を見る。
真宵はくらこを少し見てからすぐに母の方を見る。
芽影「お金ないもんね。耳鼻科行けないよね。可哀想。」
母「は?お前らなに急に?死にたいか?いいぞ?殺してあげてもいいぞ?」
夏音「うるさいうるさいうるさい…」
くらこ(すどう…大丈夫かな…)
真宵「見たいの?」
母「何が?」
芽影「あんたの行動の末路。」
母「は…なに、やってみろよ。」
芽影と真宵はバッグから何かを取り出した。
そして真宵は腕の裾をまくった。
真宵の腕には包帯が巻かれていた。
その包帯を解くと、ひどい数のリスカ跡。
手には残り少ない薬の袋。
芽影は首を見せた。赤い縄の跡。自殺未遂の跡。
手には同じく薬。
母「っ……は」
夏音「っ〜…!!???!!?」
くらこ「っっぅわっ…!?!?」
2人は両手で顔を隠す。震えながら。
こんなの、グロすぎる。見たくない。
そう思って真宵達のことは見れなかった。
真宵「これがお前が産んだ子供の行く末。」
芽影「私の事、養子に迎えたのにこうなっちゃうなんて。」
母「…私が悪いの…?」
真宵「…は?」
母「これ、私だけが悪かったのかなあ…」
芽影「お前が悪いよ、そりゃ」
突然態度と顔色を変える母に少し気味悪さを感じる。
母「ママね、デキ婚だったのよ。」
真宵「知ってるけど…」
母「お父さん、今ニートでしょ?」
芽影「え、うん。」
母「昔はホストやってたの。」
芽影「確かに金だけは持ってたもんね。」
真宵「あ、もしやホス狂いになってそれで?」
母「…違う。私が被害者なの。」
夏音「っは…?でもそれで私達を放棄する理由にはならないでしょ?」
芽影「おかしいでしょ。被害者だから何…」
母「聞いて。ホストの営業やってるお父さんに突然引き連れられたの。」
真宵「もしかして…それ、は…」
母「ええ、そういう大人の場所よ。」
くらこ「ぅわっ…なんで…きも…」
夏音「なんで急にそんなこと…」
母「キモイわよね…私だってなんでか分からなかった。」
芽影「それで強引にされて…デキ婚ってこと…?」
母「…うん…ごめん…ごめんなさい…」
真宵(初めてちゃんと謝ってる…)
母「分かってる…こんなんで許されないって…一生を捧げても償えないって…」
母「だから、だから…生まれてくる前からお前らのことなんか大嫌いだった…」
夏音「お母さん…」
くらこ「…大丈夫?(あ、聞こえないわ)」
夏音「っでも…妹はさ…もう居ないじゃん…お母さんのせいで…」
芽影「妹ちゃん…そっ…か…」
母「冬ちゃんは…冬ちゃんが死んだ理由は…」
母「私が暴言暴力をしたせいじゃない。」
芽影「は…?いや、原因はストレスだって言ってたし…」
母「ええ、ストレスは合っているわ。」
真宵「じゃあなんなの、他にあんの?逃げようとしてるんじゃないの?」
母「………お父さんは、」
母「冬ちゃんに手を出して妊娠させたの…」
夏音「っは?」
真宵「手ぇ出したって…っ、?」
芽影「嘘…気持ち悪い………」
母「私だってそんな事するとは思わなかった。でも冬ちゃんはまだ、13歳よ…」
徐々に母の声が震える。
妊娠を知った時は、怖くて、悔しくて、悲しくて、怒りでどうしようも出来なかった。
くらこ「待って…なんで離婚しなかったの…」
真宵「…確かに、なんで離婚しなかったの。お父さんさえ居なくなればお母さんも楽になるでしょ?」
母「お金が無かったの…お金を、全部お父さんが管理しているから。」
芽影「あ、だから離婚しようとか言ったら……」
母「そう、お金全部持ってかれちゃう。そうしたらあんた達の生活費もなくなる。」
夏音「そん…な………じゃあ、」
真宵「お父さんと離婚すれば貧乏になって私達のことも捨ててしまうしかない、それか心中?でも離婚しなければこのまま生きていける…と。」
母「…ごめん。」
くらこ「で、でもさあ!!」
くらこは母には聞こえないのに思わず声を張ってしまう。
だって、こんな酷い環境で夏音達は、母達は頑張ってきたんだから。
『お母さんみたい』
そんな夏音の一言を思い出して、もっと胸が苦しくなる。
くらこ「すどうのお母さん達は悪くないよッ…!!!!」
夏音「くら……」
くらこ「ここまでの家庭環境にさせたのは全部すどう達のお父さんのせいでしょ!?すどう達は本当に悪くないし、すどう達のお母さんも…真宵さん達をここまでにさせてしまったのは良くないけど…そうなってしまったのも全部、全部全部ぜーんぶ。お父さんのせいじゃん!!」
母「…はぁ…もう…」
くらこ「なんで…っ…なんでよ…悪くないじゃん…」
くらこは少し息が荒くなった。
どうして。なんで。悪くないのに。全部お父さんのせい。
夏音(__悪くないの分かってるってば。__)
夏音「__…そんなんで変わるわけないじゃん…__」
くらこ「っ…!」
夏音「ッあ」
漏れ出てしまった言葉、くらこにははっきり聞こえてしまった。
そうすると、くらこは別方向へ向かって行ってしまった。
夏音「っ待ってっ…!」
真宵「う…ぁ…」
芽影「お、お母さん、私達…」
母「いいわよ…どこか行って…もう帰ってこないで…お父さんが…」
芽影「っ分かっ…た…」
真宵「じゃあね…」
「「「「お母さんは悪くないんだよ。」」」」
第6話 幽霊
スライムのシリーズ見てからの方が楽しめるよ
やっぱ10話ぐらいで終わらせようかな
ムズいよ話作るの
あと楽しい(良かったね)
くらこ「っはあ……っは…」
夏音「待って…ってば…っ!!」
逃げ出したくらこを一生懸命に夏音は追いかける。
言わない方が良かったことを言ってしまったから。
夏音「ねえくらこ…っごめん、ごめんって…!!」
くらこ「っ…、」
どこか知っているところでくらこは立ち止まった。
夏音「くらこ…ごめんなさい…っ」
くらこ「…いいよ…私だって……整理しきれずに言っちゃったし…」
夏音「戻ろ…って…」
疲れきった夏音が見上げると、
夏音「__…学校……__」
夏音の通っていた学校だった。
??「っはあ……っ…」
同じく女の子が走ってきた。
その後ろからもう1人。
??「…っ結月…!!」
夏音「っ!待って!!」
夏音は前、…くらこと夏音はその子達を見たことがあった。
花火大会の時、自転車を必死に漕いでいた時に先に走ってきた女の子に会った。
実際、その子を昔1度見たことがあった。
---
数ヶ月前。
夏音「学校別の交流会…」
夏音にとっては嫌すぎる会。
だが、そこで少し気になる女の子が居た。
それが、走ってきた2人目の女の子だった。
夏音「…?あの子…、」
その子は周りの子とは一切話さず、自由に動き回って最終的には外へ行った。
そこで夏音は少し違和感を覚えた。
夏音「なんだろ、まるで…みんなに、見えてないみたいな…」
外へ出たところで、女の子に光が当たる。
────少し透けて見えた。
夏音「__あの子、幽霊なのかな。__」
その事を口にすると、女の子を放っておけない感じがした。
だから、女の子を追いかけることにした。
夏音「なんであの子屋上に…」
女の子は屋上へ向かっていた。だから夏音も屋上へ行った。
夏音「ちょっと…!今屋上に行ったらいけな…────」
急いで止めなければ、と注意しようと思ったが、
目の前に、そこには、
一歌「飛び降りるの?」
結月「っ誰?!」
走ってきた2人目の女の子…幽霊と、1人目の女の子がいた。
---
一歌「っなんですか?!今急いでるんです…っ!!」
一歌「って……なんで私の事見えて…」
夏音「あな…た……」
夏音「1年前に屋上で飛び降り自殺…しましたか?」
一歌「…え、……」
幽霊、一歌は図星なのか、冷や汗をかいて止まっている。
夏音「そ、それ…で、翌日、」
夏音「同じ場所で黄色髪の女の子も自殺しませんでしたか…?」
くらこ「__…………え……、?__」
一歌「黄色、髪…の、女の…子?」
一歌はくらこの方を見る。
2人は目を見開いて驚いた。
だって、
お互い、見たことある顔だったから。
少し短めだね。
次の話も大事になるぞおお
あと結月達は少し出した
もう出ないかもしれない