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目次
兵器メイドアリア
あの子は・・特別だった。
私があの子を拾うまで・・あの子は「兵器」として周りから扱われていた。
私がまだ幼かった時。
ロンドンの橋であの子と出会った。
血まみれだった。
そこであの子のことを私は初めて。
人間らしいと思ってしまった。
月日が流れあの子もここに慣れたようね。
とてもうれしかった。
だけれど私はまだ怖かった。
怖くて怖くて仕方がなかった。
私にも能力がある。
「死を操れる能力」
古代の中でも最も恐れられた能力
過去に暴走し、国を滅ばせかけた。
いつ暴走するのかもわからない・・。
怖かった。
大切なあの子を傷つけたくなかった。
年月が経って。
私たち人間の弱点「寿命」が襲った。
あの子は・・・兵器だから大丈夫だろう・・。
あの子・・どこへ行くのかな・・
寂しくないかな・・
気づけばあの子の心配をしていた。
・・・さよなら。
アリアの記憶。
主が死んでから数百年。
アリア「・・・暇ですね・・・」
アリア「主がいない部屋は・・いつになってもなれません」
アリア「・・・・あれ?主の名前って・・・なんでしたっけ・・」
アリア「あれ・・?どんな声で・・どんな顔でしたっけ・・」
アリア「どうしよう・・。どうしよう・・・。ずっと覚えてたはずなのに・・・なんでなんでなんでなんで・・・思い出せないの…。」
アリアは焦った。忘れたくない主の顔、声、名前、ずっと一緒でわかっていた。
だけど思い出せない。
アリアは泣き崩れた
「なんで」とずっと叫びながら
ずっとずっと
ずぅーーーっと
泣き続けた。
それからは記憶が真っ白になった。
様々な思い出の中の「主」は空白になっていた。
これは・・記憶がなくなった兵器メイド「アリア」と名前も顔も声も不明な「主」
の物語
黒塗りの記憶。かすれた窓。
アリア「・・何この窓・・あたたかい・・(少し微笑む)」
その時
アリアの中で何かが掘り起こされた。
アリア「主の・・膝・・体温・・・暖かかった・・とても・・」
思い出した記憶。
些細なことだけど少しでも主を思い出せた事実が・・こんなにも・・うれしい。
感情なんて・・いらないと思っていた。
ただのお荷物で、いらないものだと思っていた。
だけど・・悪くも‥ないかもね・・。