正気の沙汰で刺し殺せ

編集者:松尾 紬心
生まれた時から、私は村を出たことが無かった。 学歴も居場所もない退屈な日々から、幼馴染の渡辺と「逃げ出す」ように上京して5年。 工場勤務でそれなりの安定を手に入れた私は、いつしか彼と疎遠になっていた。 5年分の空白を恐れ、彼の連絡先を消そうとしたその夜。 目の前に現れたのは、あの日と寸分違わぬ姿の渡辺だった。 激しく呼吸を乱し、私の胸に倒れ込んだ彼が紡いだ、衝撃の一言。 「オレを殺してくれ」 止まっていた2人の時間が、あの不気味な村の秘密と共に動き出す。
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目次

    1.正気の沙汰で刺し殺せ

    2.狂気に呑まれず立ち向かえ