リレー開始者:Dear Palette🎨公式垢
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話数 3 / 10
「色がない状態」をお題にします。雪景色、記憶喪失、何もない空間など、作者の色が一番はっきりと出るため、一期生それぞれの筆力をライバル事務所に見せつけるのに最高のテーマです。
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1
初めは、何もない場所だった。
カラフルでもなく、ただ1つの色に統一されていた。
白。
「はぁ…」
彼はそんなため息を残す。
彼の名前は『夏目 翔(なつめ しょう)』
ただ、ごく普通の一般高校生。
次の授業は、美術だったか——
そんなことを心の中で思いながら移動教室をする
2
美術室の扉を開ける。
そこには、いつもと変わらない美術室があった。
白い壁。 白い机。 白いキャンバス。
――白、白、白。
「今日の課題は、自分の『色』をつけることです。」
色?色ってなんだっけ?
そう思って窓に目をやった。
真っ白なはずの窓の外に
確かに見えた。
この真っ白な世界で、僕だけが見つけた。
――白い世界の中で、ただ一つ。
窓の向こうに、色があった。
空だった。
「……綺麗」
そう呟いた瞬間、胸の奥がズキッと痛んだ。
――僕は、この色を知っている。
いつか。 どこかで。
誰かと一緒に、この色を見た。
でも、その「誰か」の顔だけが思い出せない。
3
誰…か…
色…
確かに僕は見た。
でもどうしても思い出せない。
胸がズキズキしたまま課題が進んでゆく。
真っ白なはずの窓の外の世界。
でも、確かに僕は見た。
自分の色って一体何…?
あの色のように白じゃだめ。
個性を出す。その個性って…?
自分の色って…??
なんで、窓の外のような色はダメなの…!?
そう思い、もう一度窓の外をチラッと見た。
色はもう残っていないし、人はいない…
僕の課題はまだ窓の外と同じような色をしている。
本当に僕の色ってあるの…!?