リレー開始者:ABC探偵
#一次創作限定 #没供養
最低100文字/最大3000文字
話数 2 / 30
小説の冒頭(始まり・プロローグ)と中間、結末(終わり・エピローグ)の文章を書いていくだけのリレー小説です。(中間の有無はご自由にどうぞ)
前後の繋がりはなく、自由に書いて下さると幸いです。
尚、一次創作限定とします。
合言葉は「没」(「」無し)です。
※一次創作限定です。(版権キャラは不可)
※宣伝は禁止です。
※連絡・雑談・会議部屋・ネッ友(または関係者)募集は禁止です。
※好きなものの紹介・自己紹介・他者紹介・体験談・既存曲の歌詞は禁止です。
※(私含め)某ユーザーの作品の感想は禁止です。
※台本と似た書き方は禁止です。(例:A子「こんにちは!」)
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小説の冒頭(始まり・プロローグ)と中間、結末(終わり・エピローグ)の文章を書いていくだけのリレー小説です。(中間の有無はご自由にどうぞ)
前後の繋がりはなく、自由に書いて下さると幸いです。
尚、一次創作限定とします。
合言葉は「没」(「」無し)です。
※一次創作限定です。(版権キャラは不可)
※宣伝は禁止です。
※連絡・雑談・会議部屋・ネッ友(または関係者)募集は禁止です。
※好きなものの紹介・自己紹介・他者紹介・体験談・既存曲の歌詞は禁止です。
※(私含め)某ユーザーの作品の感想は禁止です。
※台本と似た書き方は禁止です。(例:A子「こんにちは!」)
**▶題名**
`本日は、掘削業務中です。`
**▶起首**
大きく息を吐き出しながら、勢いよく跳ね起きた。
「……っ、は、あ……!」
仕立ての良いパジャマの背中は冷や汗でぐっしょりと濡れ、瞳が暗闇をせわしなく泳いだ。心臓は嫌な音を立てながら、早鐘のように打ち続けていた。久しぶりにまとまった休みが取れ、泥のようにベッドへ沈み込んだ夜。それでも、その眠りは決して安らかなものではなかった。脳裏に焼き付いて離れないのは、このところ繰り返される不条理な光景の数々。
耳をつんざくような甲高い怒声。視線だけを浴びせる周囲の人々。腰を低くして謝り続ける自分。終わる気配のない業務。
原因など、考えるまでもない。
「……夢、夢か……」
ただの、夢。そう、ただの夢だ。気に病む必要はない。
汗を帯びた手で額を覆い、荒い呼吸を整えようとする。分かっている。あれらはすべて過去の出来事であり、今は安全な自室のベッドの上にいる。そう客観的な事実を並べて自分を落ち着かせようとするが、瞼を閉じれば、自尊心を巨大な掘削機で削り取られるような感覚が、鮮明なイメージとなって襲いかかってくる。自分は掘られるだけの地面で、他人はただ掘るだけの機械だった。今にも耳元で轟音が鳴り響き、自分という地面が削られていく錯覚さえ覚えた。
**▶本論**
目の前の光るラップトップが、手を伸ばして脳を埋めてきそうな錯覚に陥る。「おいで、おいで、おいで」と手招きしている。怒号よりも優しいそれに思考が溶けていく。まるで母胎のようだった。ああ、胎児になりたい。胎児になりたいと、願うほどに器は壊れ始めていた。
「君、何してるんだ」
背広越しに肩を強く掴まれる。ぐいっと引っ張り上げられた顔に、集中線のように逆立った髪と、ポリゴンで組み上げたような角ばった身体が見えた。
「……人間か?」
「は?……当たり前だろ、何がしたいんだよ」
ラップトップの胎児になりたい。ただ、それだけ。それだけだった。
それ以上の願いを、もう思い出せなかった。
**▶結尾**
自室の中にはもう安全なベッドはない。仄暗い部屋に点けっぱなしにしたラップトップと、ベランダの風だけが安全で、優しい夢だった。
ラップトップ、おかあさん、ラップトップ、おかあさん、ラップトップ、おかあさん。
おかあさん、おかあさん、おかあさん。
孵りたいんだ、ラップトップの母胎の中へ。
掘削する地面はもうじき消える。地面の下と一体化する。抱き上げたラップトップが微笑んだような気がして、ベランダの下を見た。
掘削作業をする工事の人間が、蟻のようにせつせつと働いている。彼らもまた、掘削をされている。ラップトップは見ているだけ。
僕たちの母聖堂は、ラップトップだ。
掘削する人々に向かってラップトップが落ちていく。僕も、落ちる。
胎児に還る。
お孵り、只今。
合言葉は「没」(「」無し)となります。
テーマ、中間の文章の有無、題名に関しては各々、お任せします。
お好きなように自己の世界観を書いていただいてかまいません。
※注意事項に従って下さい。
※違反が存在した場合は、本リレー小説を非公開にします。
2
**題名**
蟲の数だけ、美しく
**冒頭**
人工的な光が、散らかった部屋で私を照らしていた。
画面の中では、成功者が自分の成功を惜しみ無く晒している。そこに群がる「いいね!」は5万をゆうに超えていた。
コメントには「美しすぎるだろ笑」「体型が完璧すぎて逆に怖い(褒めてる)」「何のサプリ使ってますか」などと羨望のコメントが後を絶たない。
突如、画面が暗転した。どうやら電気の動力源を失った電子機器がくたばったようだ。
何度電源ボタンを押そうとも暗い画面しか投げかけてこない携帯をまじまじと見つめると、それに反射して自分の顔が写った。
食いすぎで肥大化した、醜い肉の塊…それを自分だと信じたくなくて、テレビを付けて目を逸らした。
**中間**
「わぁ…!すごい、これ…!」
体重は劇的に落ち始め、150を超えていた体重が30台まで減った。どれだけポテチやケーキを頬張ろうとも腹が膨らむこともない。肌は陶器のように白く透き通り、細すぎずきれいな筋肉がついている、理想の身体になった。
ようやく完璧な細さが手に入ったのだ。
そのことに身を悶えさせ、狂喜乱舞する様は傍から見ると異常でしかないだろうが、それほどまでに私は嬉しさに満ち溢れていた。
写真を何枚も撮って、以前は眺めるしかなかったSNSへ投稿する。その写真は以前眺めていたような完璧な美だった。
**終末**
「ねぇ…!みんなぁ…!私、こんなに綺麗になったんだよ!…あははははは!」
すると、突然「ピシッ」という音がなった。
画面の外から見ている視聴者は、この世のものでないような光景を目にした。
体の至るところに亀裂が入り、そこからもぞもぞとなにかが這い出してくる。
いきなり、ぱんっという乾いた破裂音が響いた。画面に写っていた体が突如破裂した。
膿のように白い液体。クシャリと蟠るかつて人間の皮膚だった皮。そして壁や天井に飛び散りそのままもぞもぞと動く芋虫のような蟲達。
『うあああああああ』『グロすぎだろ誰か通報しろ!!』『え、CG?えコワイ怖い怖い』
コメントが凄まじい勢いで流れていく。同接数が数を引き伸ばしていく。10万、50万、100万…
蟲たちは次なる獲物を求め、ゆっくり、しかし着実に少しずつドアの隙間から這いずりだしていった。
画面に写った顔の皮膚だったろうものには、幸せな表情が浮かんでいた。