公開中
マホロアのその後
カービィに倒された後のマホロアの話(リクエストだったんですが、ルルちゃんをあんまり知らなかったので、マホロアだけとなりました。すみません・・・)
「う・・・」
ここは何処だろう。
あの時、カービィに倒されて・・・、
王冠は消えて・・・?
そうか、自分は、
「ボク、負けタんダ・・・」
これからどうしようか。
「あレ?遠クにイエが・・・」
空き家かもしれない。とにかく、倒れていた草原を、歩くことにした。
遠くにあった家は、空き家だった。
だいぶ廃れていて、ボロボロだったが、なにか懐かしいものを感じた。
「昔、住ンでタ家に似てルナ・・・」
マホロアがローアを入手する前は、貧乏で、こんな風なボロボロの家に住んでいた。
「懐かしイ・・・」
マホロアは過去の記憶に思いをはせた。
目を閉じて、過去の事を思い出す。
最初はただの憧れだった。
ハルカンドラの王冠。
ランディアの王冠。
だが、それは徐々に欲望へと変わっていった。
どうしても、どうしてもあれが欲しい。
--- あれがないと ---
そうして、それを行動に移した。
朝から晩まで働いて、ローアを作り上げた。
己を鍛えた。
そして、ランディアに挑んだ。
ただ、ランディアの強さは以上だった。
そこで、カービィを利用することを考えた。
ただ、
カービィは最強であり、勝てるものはいなかった。
「もウ、挑むのハ・・・」
マホロアはその強さを目の当たりにして、流石に諦めがついた。自分の強さは、底辺だったのだ。
「これカラ、どうしようカ・・・」
古い空き家の中で、マホロアは今後を考えた。
その時だった。
「マホロア?」
「エッ・・・?」
「あーっ!やっぱりマホロアだ!」
「キミハ・・・マルク!?」
そこには、昔の友達、マルクがいた。
「えへへ!久しぶりなのサ!」
「わァ・・・!ホント!久しぶリ!」
2人は笑い合った。
「キミのしたこと、カービィから聞いたのサ!凄いことしたの!」
「ウン・・・流石ニ反省したヨ・・・」
その後も、2人で多くの事を語り合った。
「ア・・・もウ夜だネ・・・」
「そうだ、僕の家に泊まればいいのサ!」
「エ?いいノ?」
マルクは大きな目を輝かせて笑った。
「どうせ家ないんでしょ?なら2人で暮らすのサ!」
「・・・ウン!」
---
それから数日後。
「マホロア~晩御飯なのサ!」
「わァ!ジェムリンゴのパイだ!ボクこレ大好キ!」
それからも、2人は毎日健やかに過ごしていった。
マホロアも、王冠の事、自分の敗北の事を段々と忘れていった。
マホロアは幸せだった。
なんかふわっと終わってしまいすみません・・・。ただ、マルクをどうしても出したかったんです・・・。楽しんでいただけたら嬉しいです。