公開中
被虐者になりたくないので加虐者となる
題名:被虐者になりたくないので加虐者となる
短編集。
ってなんなんだ!
短編集とか良くわからないので短編作って置いただけ。
合ってるんか?
まぁいいわ。
・「あ、ごめん、まだ、もうちょっと。」
「ごめん。急いだわ。」
う...そろそろそーゆーことしなければならないのか。
とりあえず調べてみよう。
ふーむ、え?どうやって動画を再生するんだ?
うおおお分からない。
違うサイトにするか。
うーん、うーん。
あ、なんか一瞬いけた。
え?何だったんだ?
分からないから連打!!
お、いけた。
へー、可愛い女の子だな。
お、おじさんが出てきた。
ナニコレ普通のドラマかな?
大分チープだけど民営なのかな。
ん?何してんの?
は、やめろよ。
何で嫌がってんのにやってんの?
止めてって言ってんじゃん。
女の子も女の子で何で受け入れてんだよ。
普通に犯罪だろ。
ん?男の子?
多様性か。
へーSDGs?
うわ結構グロいな。
え、うわ。
キモ。
え、何これ。
グロ。
え?壊れない?
死なない?
死んじゃうよ?
破裂しない?
千切れない?
怖...。
こんなのを求められるの?
こんな声出さないといけないの?
こんなことしなきゃいけないの?
ヤダ、こ、怖い。
無理無理無理無理。
やっぱり怖い。
できない。
完全にトラウマになった。
一日中あれが頭に浮かんできて気分が悪くなる。
「ほんじゃ、やりますか。」
あ、無理矢理ではないのか。
良かった。
やっぱり好きだ。
「ムードないね。」
「失礼な!こちらはムードメーカーだぞ??」
「フフ。」
「ま、緩ーくやりましょうや。」
ネコは怖すぎるのでタチになった。
・「やめろよー。ちょ、やめろって。
ま、まじでやめて。ほんとに。や、やめて。」
「はい黙れー。アハハー。」
「ま、マジでヤメロって。」
嫌いだ。
苦しい。
なぜみんなは止めてくれないの?
腕が首に巻き付けられている。
首が絞まっている。
苦しい。
抜け出そう。
「それでね?」
普通に他の人と話を続けている。
う、さらにきつく締められた。
もう嫌だ。
何か悪いことをしたかな。
「ほ、本当に、き、...。」
嫌いって言ったら嫌われる...?
「何、キス?」
あ、離してくれた。
!?
う、あ、...。
何で?僕のこと嫌いなんじゃないの?
嫌いだから僕を虐めるんでしょう?
キスは好きな人にやるものでしょう?
なんで?
優しくない?優しいの?
好きなの?嫌いなの?
「わぁお大胆。」
違う、やめてくれ。
喋りたかっただけなんだ。
「どこで覚えたの舌を使うなんて。」
怒られる...!
「ご褒美あげちゃおっか。」
あ、あ、グラグラ目が揺れる。
首を絞めてさらに口まで塞がれてあ、...。
「ガチで嫌がんなよぉ遊びじゃんか。しらけるわぁ。」
嫌われた。
悲しかった。
溜まっていた涙が溢れた。
結局僕は自分で首を絞める。
誰も支配できないから、
自分くらいは自分の手で、支配したい。
・「オンナ好き。お前キライ。」
初対面の時突然言われた。
まず、誰?
そして、何?
「あー、まぁイイカ。カワイイから許す。
ヨかったなぁ、たっくんは優しいから許してやった。」
「あ、どうも。ありがとう。」
「ハゲキライ。フサ好き。お前スき。」
表記が安定していないな。
本当になんなんだ。
「たっくんって言うの?」
「待て、たっくんの名前を当ててみろ。」
「え?たっくんだから、たくみ?」
「たっくんわたっくんだ。」
知らない。
数日様子を見て見ると、意外とモテている。
顔だけ。
「たっくんいいよね。中身がまぁアレだけどイケメンじゃん?」
「残念なイケメン。」
「足早くてかっこいいよね。」
「サッカー部のエースなんだって?」
「面食いだから正直性格とかどうでもいいかも///」
とか言う話をちょくちょく聞く。
たっくんに髪を引っ張られ顔と顔を合わせられる。
「フサは髪がある。オンナは髪が長い。」
髪フェチなのかな。
「髪は掴みやすい。たっくんはハゲが嫌い。」
そういうこと?
「う、たっくんは気持ちが悪くなってきました。」
唐突な敬語。
「おえっ...。」
たっくんは髪の毛の塊を吐き出した。
「お前の髪は少ないから食わん。」
じゃあそれ誰の毛?
あぁ、複雑。
髪が好きなんだ。
僕じゃなくて、僕の髪ね。
「たっくんと同じダロ。
たっくんも顔面だけで許されて、
顔面だけで愛されている。」
...自分だけが可哀そうって思ってごめんなさい。
「たっくんは優しいからユルシてやる。
お前もユルセ。可愛いのだから、手がでるのは当然だ。」
慰めてるつもりなんだろう。
「たっくんは、お前の髪を食ってもいいが、
お前がハゲになったら、たっくんがお前のことを好きな理由がなくなる。
嫌いになりたくないから食わん。お前も剃るな。」
たっくんは優しくて、好きでいてくれた。
・「ちゃんとやれと言ったよな!!!」
父さんは、俺がやらかすと、叩いてくる。
結構痛い。
手加減というものはないのか。
「へぇ、虐待?やばいね。」
チラシを見て他人事のように感じた。
「今日からお兄ちゃんだな。」
えぇ?まさか妹ができるとは。
小さいのに動いている。
壊れそうだ。
愛おしい。
数年がたつと、うるさい。
「静かにしろ!」
ちょっと頭をぺしっと触る。
やりすぎたか?
意外と大丈夫だった。
「にーにー、にーにー今日ねぇあのねぇ
わたしねぇかみのけおいしくないよぉてゆったらねぇ、
たっくんがねぇかわいくないからきくのやーよっていってねぇ」
喋るのは構わないが声のボリュームがでかい、なおかつ子供だから
声が高く頭に響く。
「黙れ!」
イライラして結構力が入ってしまった。
あ、これやったなという音が響いた。
あれ、思ったより。
「う...。」
「...。」
怒られない?
「うあああああーー!痛いーー!!
にいちゃんがぶったぁぁあああー!パパぁああ!」
泣いた。
が、父さんは宥めるばかりで、俺を叱らない。
そうして、俺は妹を叱るたびに叩いた。
「やめてー!もうわたし殴るよ!うー!」
うわ、妹が殴ってくるようになった。
暴力的な家族の完成。
・「や、やめろ!
...よぉ。あは。」
この子は笑っていた。
一瞬本当に拒絶したように見えたが。
嫌われた?
流石に嫌だったかな。
ごめん、嫌わないでよ。
「はい盗ったぁ。奪い返してみろよ。」
「あ、あは、やめてー笑」
しょうがないじゃん。
虐めたら、強制的に会話ができるから。
話せるから。
「まじでこいつのこと好きなんだよねぇ。」
意を決して好きということを軽くみんなの前で言った。
「えー?まじぃ?良かったじゃん。あ、...ねぇ?
(名前なんだっけ。)」
「へぇ...。そっかぁ。」
この子の名前を憶えている人が少ない。
この子と話せるのは私しかいない。
全てが手の内にあると、
優越感に浸っていたが、
この子は自殺した。
私にお咎めは無かったが、罰してほしかった。
知っていた、虐められる側の気持ち。
そこまで事を大きくしたくなくて、
場を乱さないように、
あまり大きく抵抗はしない。
私は知っていたのに、してしまった。