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7人目の家族
今日のお話。
私の名前はナナ。
私には、たくさんの家族がいる。
お母さん、お父さん、お兄ちゃんが二人、妹が一人、弟が一人。
それに私も入れて、7人だ。
ある日、私は家族全員で外食に出かけることにした。
母「それじゃあ、椅子が四つあるから、追加で二つ出しましょうね。」
……いつも通りだ。お母さんは、弟の分の椅子を用意してあげない。
誰もそれに対して指摘をしない。
私は昔『弟の分は?』とお母さんに聞いたことがある。
だが、家族全員、口を揃えて『弟なんていないでしょ』という。
確かに私の隣にいるのに。
変だなぁ……。
誰も弟の意見を聞かない。
そもそも、弟を家族だと思っていないのかもしれない。
弟は至って普通だ。普通の人間なのに。
家に帰ると、私はお母さんに、「弟をどう思ってるの?」と聞いた。
するとお母さんは、「だから、あなたに弟なんていないじゃないの。いるのは妹だけよ。どうしたの。」と言った。
私とお母さんで口喧嘩になってしまった。
しばらく言い合っていると、兄が、「ナナ、精神科に行こう。」
と言い出した。
私はさらに怒った。どこもおかしくなんてないのに。
弟が話しかけてくる。「お姉ちゃん、どうしたの?」って。
弟の手には包丁が握られている。それが私に振りかざされた。
私は叫び声を上げた。
兄に車に乗せられ、すぐに精神科に連れて行かれた。
医者は私に言った。
「ナナさん、あなたの家族は6人です。弟さんは幻覚です。」
私はそれが信じられなかった。
医者の話が頭に全く入ってこない。
しばらくすると眠くなり、私の意識は途絶えた。
最後に、弟が私を呼ぶ声が聞こえた気がした。
そういえば、ナナちゃんの名前って『七』から取ったように見えるよね。