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第七話 終焉の魔導士と死霊王
きなこ〜!!!!最強!!世界一!!可愛い!かっこいい!!
どうもです。きなこ大好きゆきだるまちゃんです。
久しぶりの魔法使いきなこの戦闘シーンです!
かっこいいです…!!大好きです!!
今回はきなこの唯一の弱みであるアンデッドを用いて書いてみました!
**第七話 終焉の魔導士と死霊王**
雨が降っていた。
冷たい雨だった。
きなこの機嫌は最悪だった。
依頼内容。
『古代墓地の異変調査』
この時点で嫌な予感はしていた。
そして現在。
夜。
墓地。
雨。
「帰りたい……」
小さく本音が漏れる。
その瞬間。
ガタッ
地面が揺れた。
嫌な音。
ガタガタガタガタガタ
嫌な予感が的中する。
墓石の隙間から現れたのは。
スケルトン。
ゾンビ。
亡者。
一体。
十体。
百体。
増える。
どんどん増える。
「うわ……」
きなこが一歩下がった。
神話級魔物を前にしても動じない男が。
下がった。
「無理だろ……」
さらに土が盛り上がる。
数千。
視界を埋め尽くすアンデッド。
「気持ち悪い」
本音だった。
アンデッドの群れが襲い掛かる。
雨の中。
無数の腕が伸びる。
きなこは反射的に右手を掲げた。
**|風神の息吹《ウィンド・ドミニオン》**
暴風。
墓地全体を吹き飛ばす勢いの突風。
アンデッドの軍勢が空高く舞い上がる。
しかし。
終わらない。
まだ這い出てくる。
「多すぎだろ」
ため息。
次の瞬間。
**|神煌《ディヴァイン・ルクス》**
黄金の光。
夜を裂く光が墓地へ降り注ぐ。
ゾンビが消滅する。
スケルトンが崩れる。
亡霊が浄化される。
数百体が一瞬で消え去った。
普通なら終わり。
だが。
終わらない。
墓地全体が震えた。
ズズズズズズ……
中央の巨大な霊廟。
それが崩れ始める。
漆黒の魔力。
重圧。
そして現れた。
王冠を被る骸骨。
深紅の瞳。
禍々しい杖。
死霊王。
ネクロロード。
「久しいな」
低い声が響く。
「生者よ」
きなこの顔が引き攣る。
「出た……」
死霊王より先に出た感想がそれだった。
ネクロロードが眉をひそめる。
「我を恐れるか」
「かなり」
即答。
ネクロロードも困惑した。
普通もっと強がるだろう。
しかし。
次の瞬間。
ネクロロードが杖を掲げる。
「冥府門」
空が割れた。
黒い門。
巨大な門。
その中から溢れ出る亡者達。
数万。
「おい」
きなこの顔色が消える。
「やめろ」
増える。
「本当にやめろ」
増える。
「無理」
増え続ける。
完全にキャパオーバーだった。
ネクロロードは高笑いする。
「終焉の魔導士もこの程度か!」
「何?」
ピタッ。
空気が止まる。
アンデッド達も動きを止めた。
ネクロロードは気付く。
まずい。
本当にまずい。
きなこの周囲の魔力が変わった。
冷たい。
圧倒的に。
「この量を俺に見せるな」
静かな声。
だが怒っていた。
かなり。
右手を前に出す。
**|終焉の帳《ナイト・フォール》**
闇。
巨大な闇が墓地を覆う。
アンデッド軍団が飲み込まれる。
数万の亡者が消滅。
それでも。
ネクロロードは立つ。
「飲み込む魔法に頼り切りか!」
杖を振る。
「死霊葬送」
無数の黒槍。
夜空を埋め尽くす。
雨と共に降り注ぐ。
きなこは動かない。
**|聖域《サンクチュアリ》**
黄金の結界。
黒槍が砕け散る。
一歩。
また一歩。
歩きながら魔法陣を展開。
「馬鹿な……」
ネクロロードが後退する。
恐怖していた。
今になって。
ようやく。
そして。
きなこは空を見上げる。
巨大な光の魔法陣。
夜空全体を覆う規模。
「終わりだ」
ネクロロードが叫ぶ。
「待て!!」
「嫌だ」
即答。
詠唱開始。
「闇を払う光よ」
世界が輝き始める。
「終焉を告げる暁となれ」
雨雲が割れる。
無限にも見える光。
そして。
**|終焉ノ暁《ラスト・ドーン》**
夜が消えた。
闇が消えた。
墓地が消えた。
ネクロロードの絶叫。
亡者達の悲鳴。
その全てが光に呑み込まれる。
そして。
静寂。
雨は止み。
空には月が浮かんでいた。
墓地は綺麗になっている。
アンデッドも一体もいない。
きなこはその場に座り込んだ。
「疲れた……」
神級魔法を使った時より疲れている。
精神的に。
後日。
ギルド職員が聞いた。
「どうでした?」
きなこは真顔で答える。
「もう二度と墓地の依頼は受けない」
終焉の魔導士は。
邪神よりアンデッドの方が苦手だった。