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期待
「はあああ…っかれたぁ〜、」
ついたのは昨日いた場所とははるかに遠いもう一つの拠点。なに、中身はそんな豪華ではない。小さいソファーに小さなテーブルと小さなテレビだけの、ミニマリストを極めたような中身だ。俺はテーブルの上にあるテレビのリモコンを片手にテレビをつけた
『卯月 春 !! ぜっっったい見つけてやるんだから !! 覚悟してなさい ! 』
と、まるで俺を犯罪者みたいに言う彼女はテレビに映していいのかと疑うほどにグチャグチャに泣き崩れた様子だった。
「うぉっ、おれ?」
それもそうか。俺はミミにネックレスを押し付けてから、勝手に出ていった迷惑人だもんな。
とぽろりと水が落ちて行く。
「雨漏り.?」
などといわないでもわかっている。自分から出る涙だ。泣いてばかりの自分の頬を叩く。
「俺なんかが泣くなっ…」
そう思い詰めることしか罪の償いにはならない。
コンコンコン …
なぜか、扉が叩く音がした。誰にも、バレない、目をつけられるはずもない古びたマンションなのに。
何故 ?
俺は居留守を使おうとしたが、さっきまで電気がついていた。
「あの〜…どちら様でしょうか…」
恐る恐る扉を開ける。そこには地獄ミミの姿はなかった。あったのはキリスト教の勧誘だけ。
少し期待したのだろうか、ダンっと扉を閉めては鍵をする。
俺は見つけて欲しいのか見つけて欲しくないのか
さっき買っておいたサンドウィッチを開けて口にした。