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何処かずれた昔話 第参話 わらしべ長者
投稿久しぶりっ!
あるところに、のんびりものの、むすこがおったと。
ある日、先のことを心配したおやじさまは、むすこに言った。
(おやじ)「これを持って、旅に出ろ」
渡されたのは、たった三本のわらしべ(ワラ。藁人形〔呪物〕とかに使われてるよ。)だった。
(むすこ)「はぁ?」
流石に、マイペースなむすこでも平穏ではいられない。
スマホも持たずに、わらしべ三本で旅に行けと。
(おやじ)「異論は、あるまいな?」
有無を言わせない、おやじさまの口調に、わらしべ三本を持ち、むすこは渋々旅に出た。
スマホは、こっそり持っていった。だって、今の時代、スマホがないとなーんにもできやしないからね。
てこてこ歩いて行くと、ハスがいっぱい生えている池に出た。池のふちには、かりとったハスの葉が積んである。
(むすこ)「見事に咲いている大賀ハスだなぁ」(stellaは千葉県在住)
のんびり眺めていると、丁度その時、びゅーんと風が吹いた。
(???)「うわぁ、葉っぱが飛んじまう」
ハスをかりとっていたじいさまは、大騒ぎで、あっちこっちに飛んだ葉を追いかけた。
むすこの足元にも、葉が一枚飛んできた。拾い上げ、じいさまに渡す。
(むすこ)「落ちましたよ」
(じいさま)「すまない。礼を言う」
(むすこ)「そうだ、これで、結んだらいい」
むすこは、おやじさまに押し付ke・・・手に持っていた三本のわらしべを、じいさまにやった。
(じいさま)「いやいや、助かった。助かった」
喜んだじいさまは、お礼に、大きなハスの葉を三枚くれた。
おやじさまに持たされた三本のわらしべは、三枚のハスの葉になった。
むすこは、旅を続けた。
大きな橋に差し掛かると、向こうから、天秤を担いで来る味噌売りが見えた。
(むすこ)「(随分重そうな桶だなぁ。天秤ではなく、台車を使えば良いのに)」
そんなことを思いながら、橋を渡っていくと、雨が降り出して来た。
(むすこ)「(近くにコンビニあればビニガサ買うのに・・・)」
近くにコンビニはなく、持っていたハスの葉を傘がわりに頭に乗せた。
一方味噌売りは、雨が降って来て大騒ぎ。
(味噌売り)「濡れてしまう。大切な味噌が、濡れてしまう」
(むすこ)「濡れて困るんなら、これを使えばいい。そして、コンビニを見つけたら傘と袋を買え」
そう言ってむすこは、二つの桶に一枚ずつ、ハスの葉を被せてやった。
それから、味噌売りの頭の上に、自分の被っているハスの葉を、ひょいと乗せた。
(味噌売り)「助かった。助かった。この中に、何年も寝かせた大切な味噌が入っていたんだ」
味噌売りはほっとした顔で、何度もお礼を言った。
さらに、味噌売りのやっている味噌屋、『老舗味噌 ひがの屋』で使える、二千円分の商品券をもらった。
三枚のハスの葉は、二千円分の商品券になった。
むすこは、大喜びで家に帰り、おやじさまに商品券を見せた。
そして、商品券を使って『老舗味噌 ひがの屋』で味噌を買い、つくねの味噌焼きを作ったとさ。
おしまい
味噌買うだけになったね。あと、登場人物の名前思いつかなかった。
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松谷みよ子 かたりの昔話
ママお話きかせて 生きる力を育てるお話編
(小学館)(2002年4月1日 初版第一刷発行)
234〜237頁。文;千世繭子 絵;梶山俊夫