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3話「真意」
「クルシアって…でも、あなたの目的は…そのクルシアの殲滅じゃ…」
そうアルトがしゃべるとシュルトは笑い出して
「ぷ…っあははは!!全く……嘘に決まってるよね。純粋すぎだよ…君…」
シュルトは数分間笑い続けて…
それをアルトは納得できないような目と
何やってんだこの人と言わんばかりのジト目で
見つめていた。
シュルトは笑いが収まると涙を手で拭って
「ごめんごめん。んで、僕が君を攻撃した理由なんだけども…」
さっきまでふざけていたシュルトの目が…
真剣になって。
「国王にちゃんとやり合いましたって証拠を残すためなんだよね〜。君なら生き残ると思ったよ!」
「…それで僕が死んでたら?」
アルトはいつもより低い声で、まだ呆れを隠せないような目でそうしゃべった。
「テヘペロ!って感じだね!」
「…へぇ。あなたは助けるべき相手を殺したらテヘペロで終わるんですか?」
急にトーンがさらに低くなってそうしゃべる。
「うげ…変なところあの人と似てるなぁ…」
そうシュルトが喋ると
「変なところ…?」
「うん。怒ったときの喋り方とか声のトーンの低くなり方とかまんまだよ」
「それで…あの人って誰ですか?」
「…………」
シュルトは数秒停止して。
「え?」
そう一言だけ残して、また停止した。
「……君もしかしてお父さん知らない?」
「知ってますけど…」
その言葉を聞いて、またシュルトは思考停止した。
「シュルトさん?シュルトさん!!」
アルトがそう肩を揺さぶると。
「ッハ!?夢か…で、あの人の事なんだけど…」
「勝手に夢にしないでください!!」
「…つまり君はあの人が誰のことを指しているかわからないってこと?」
「はい!」
「やっぱり君純粋だね。詐欺とかに遭わないか心配になってきた…あの人ってのは、君のお父さんのこと」
するとアルトは納得したように何度もうなずき、
「はいはい!わかりました!意味がわかりましたよ!」
「君のお父さんについてちょっと整理するけど、クルシア68代目の王様だね。それは理解してる?」
「王様だったんですか!?」
アルトが声を大きくしてそうしゃべる。
「そこからぁ…?」
「んーと。君のお父さんは王家のクルシア家に生まれた。それで僕と君という子供を産んだ。で、クルシア家には消費魔力が少ないという特徴がある。それを危惧した国王が君のお父さんのウィシタに使いを送って死んだとされた。でも僕は生きてると思う。んであの時の戦闘の時僕が上級魔法あんなに使えてたのはこの能力のおかげ。あと君がすぐ適応できてないってわかったのもクルシア家だから、同じ能力を受け継ぐものだから。って話」
「あばばばばばばばばばば…」
「処理落ちした!?」
「情報量が多いと処理落ちするんだ…」
「はぁ…」とシュルトがため息をついて少し考えてからもう一度話し始める。
「君のお父さんはこの街の王様で、君と僕を産んで、国王にやられた。とりあえずこれだけ覚えとけばオーケー」
「…あー!なんとなく話が理解できました!」
「これでもなんとなくなの…?」
シュルトは斜め上を見つめて
「僕たちはこれから王都に向かう!」
「えぇ〜〜〜!?シュルトさん!」
「ん?」
「いつから敬語やめたんですか!?」
「もういいわ!明日の準備して寝るぞ!出発は明日だ!」
「はい!」
4話次回予告
「シュルトさん!シュルトさん!」
「ん?どした?」
「お話しましょう!」
「おう!」
「王都ってどこですか?」
「…え?」
「王都の位置はどこですか!?」
「クルシアの西だよぉ…」
「西ってどっちですか!?」
「こっち!!次回!4話「王都」!」
「それなら右で良くないですか!?」
「よくないです!!!!」