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熱が届く距離
【注意】
nmmn作品(二次創作)です。
ご本人様とは一切関係ありません。
ふたりが高校生の頃の妄想。
=年齢操作です。
(投稿から2ヶ月後に気づきました!年齢差もかき消してます!すみません!)
授業の終了を周知するチャイムが鳴り、教室内が一気に騒がしくなる。
りこは、大きく伸びをすると、斜め前にいるナナに目線を向ける。
寒いのか、少し体を縮ませて震えている。
近頃、教室は冷房がよく効いていて、時折、肌寒く感じるほどだった。
机上を片付けると、席を立ち、彼女の方へ向かう。
「ナナ〜」
「寒いの?」
ナナは、長い髪を揺らして顔をこちらに向ける。
「りこ」
「えと、ちょっとだけ…」
少し目を斜め下にそらしながら答える。
「大丈夫?ナナすっごい寒そうにしてたから」
りこは、少し食い気味で、心配そうに声を鳴らす。
「えっ、そんなに?全然大丈夫だよ」
ナナは、語尾を上げて言う。
「ほんと?」
机の下で重なっている両手を軽く握る。
ナナの体が小さく跳ねる。
「冷たっ、絶対大丈夫じゃないって」
「いやいや」
ナナは、首を振って否定する。
「女の子はお腹を冷やしちゃだめなんだよ」
そう言うと、りこは、ナナの手に触れていた手を肩に回し、包みこむような体勢になる。
「わっ、り、りこ?」
ナナは、顔を赤らめながら戸惑っていた。
「こうしたらあったかいでしょ?」
確かに温かくて、離れたくないという気持ちもあった。
「でもっ、…」
--- キーンコーンカーンコーン。 ---
そのとき、チャイムが鳴った。
そのときのナナには、2人の間で鳴ったように、音が近く感じられていた。
「わっ、やば、戻んなきゃ」
さっきまですぐそばにあった温もりは、一目散に離れて自席に駆け寄っていった。
この感情がわがままだということはわかっていたけれど、それがやけに寂しくて、嫌で。
「じゃあ、礼よろしく」
教室の冷気に飲まれて、何もなかったかのように体の体温が奪われていく。
「起立!」
みんなが席を立ち、慌てて、乱暴に椅子を引いて席を立つ。
そのとき、自分がどんな顔をしていたかわからない。