公開中
【芸術の秋】
さっき描いた落書きを見てたら思い付いた(?)
ちなみに四季の状況は今の日本の四季の状況と反対です
<『寒っ...』
午後、六時半くらいかな?
何時から描いていたか忘れたけど、窓を開けてたらしいのか
冷たい秋風に集中を絶たれた
一昨日や一週間前くらいはまだ涼しいくらいだったのに...
今年、いや、去年ぐらいから日本は夏が短くなっていった
七月なんてもう夏じゃない
だって最高でも二十五度は超えないんだよ?
そんなわけで日本はだんだんと夏が短くなっちゃって
こうして家の中でゆっくりできなくなっちゃったんだ
まぁ窓を閉めればいいだけなんだけど
<『はぁ...』
さっきまでずっと固いいすに座っていたせいか
腰が痛い
猫背になってしまっていただろうか
窓の取っ手に手をかけると
一気に冷たい感覚が全身にわたった
言葉では表しにくい’’それ’’は、今年で何回も体験した
「キィ...」
窓を閉めたら椅子に座り
また筆を取る
こんな寒い中での唯一のやすらぎは
やはり’’絵’’だ
自分で言うのはなんだが、絵には自信がある
コンクールで何度も最優秀賞になった事がある
同じコンクールではない
それぞれ別のコンクールで別の課題でだ
今描いている絵は、今度美術館に展示する用の絵だ
この前、あるとても大きな美術館から依頼が来たんだ
<君の絵を大広間に飾らせてくれないか>
と
大広間は一番客に見られる場所だ
そんなところに飾ってもらえるなんて
名誉でしかない
言い渡された課題は
「秋」
だ
秋なんていう四季は今じゃ冬と一緒だが
まぁ僕にかかれば簡単なことだ
後日、絵が飾られる美術館に行った
大広間に入ると、やはり僕の絵が飾られている場所に人だかりができていた
絵には一枚の紅葉が中央に大きく描かれていた
色は
無い
背景も
無い
題名の下の説明には
こう書かれていた
<あなたの紅葉を想像してください>
これが’’芸術’’だよ
まぁ君たちには説明してあげようかな
これは、見てくれる人それぞれが
自分が自由に思い描いた紅葉
何色でもいい
どんな形でもいい
だって想像する、ということは自由なのだから
そのあとその絵は有名になって
描いたのは誰だと話題になった
僕はネットなどで表立って活動しているわけじゃ無いし
美術館で飾られたときに作者も書かなかった
ネットの掲示板やXなどでは
色んな考察が飛び交っていた
そして
各々が想像した’’紅葉’’も
<『きれいな紅葉だなぁ...』
秋は
まだ終わらなそうだ