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高校生の2回目のサプライズ
今度はアカリちゃんがサプライズ!
8月20日。アカリはとあることを企画していた。
それは、
「飾り付けよし!」
ヤナギの誕生日会であった。
今日は家に誰もいないので、アカリの家でやることを、サザンカと企画した。サザンカもやりたがっていたのだが、あいにく、サザンカの家は兄弟姉妹が大量にいた。アカリは一人っ子な上、親も共働きで夕方までいない。そのため、誕生日会の会場はアカリの家に決まった。
「サザンカちゃ~ん、そっちの飾り終わった?」
「はい!完璧です!」
「よし、それじゃ・・・」
アカリは玄関に向かった。
「本人呼ぶか!!」
「はい!」
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ヤナギはリビングで飼い猫とじゃれていた。そこに、
ピンポーン
「およ?誰かな~?」
ヤナギは玄関に行った。
「ヤナギ!取り合えず来て!」
「え、ちょ、ちょ~!?!?」
アカリはヤナギを連行した。
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「ん?ここ、アカリちゃんのお家だよね?」
「うん。まぁ上がって~」
「へ!?」
アカリはヤナギを家へ引きずり込んだ。
「・・・?真っ暗・・・」
アカリの家は電気が消してあり、周りがよく見えなかった。そこに、
パァン!!!!!!
「ひゃっ!?!?」
「先輩、お誕生日おめでとうございます!!」
「おめでとう!」
サザンカとアカリが、クラッカーを鳴らし、ヤナギを祝福した。
「誕生日会・・・?」
「そ!私の時のお返し」
「今日は・・・というより、いつもですが、先輩が主役ですよ!」
ヤナギの顔が輝いた。
「僕・・・家族以外に祝われたの初めて!」
ヤナギは今にも泣きだしそうだった。
「ほら、取り合えずケーキ食べよ?市販のだけど・・・」
「ケーキあるの!?やったぁぁ!!!」
「私が切るから、サザンカちゃん、お皿に盛りつけてくれる?」
「はい!」
そんなこんなで、3人でケーキを食べながら雑談をした。
「おいしかったぁ~!」
「おいしかったね」
「おいしかったです!」
3人は満足そうだった。アカリの家は、明るく、幸せな雰囲気で包まれた。
「あ・・・もう夕方・・・」
「アカリ先輩の親御さん、帰ってきちゃいますね・・・」
「それじゃ、そろそろお開きだね!僕も片づけ手伝うよ」
「だめ」
「だめです」
ヤナギは2人から睨まれた。
「えっ」
「主役が手伝ってどうすんの!ほら、帰った帰った!」
「え。え!?」
ヤナギは追い出された。そして最後に
「ありがとう!」
そう2人に言った。
「うん」
「はい!」
そして夕暮れの中、ヤナギは帰っていった。
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後片付けをしていた最中、サザンカが口を開いた。
「先輩、笑顔でしたね」
「・・・うん」
「楽しめたでしょうか?」
「楽しめたよ。きっと。2人で頑張って用意したもん」
「・・・ですね!」
そんなやり取りの後、サザンカも帰った。
アカリだけの家は、少しだけ寂しく感じた。
1時間かかった・・・疲れた・・・。
でも、いい話になったと思います!そして、8月20日は主の誕生日なの!祝ってくれ!!!(傲慢)まぁ、見てくれたら祝わなくていいです。
それでは!またにぇ~byby!!!!!