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静岡県はわん太の国へ
わん太
静岡県全域が混乱に包まれてから、一か月。
行政機能は半壊。
通信網は不安定。
SNSには偽情報が溢れ、人々は何を信じればいいのか分からなくなっていた。
その混沌の中心にいるのが――
# わんデット
そして、その下部組織。
# わんフィスト
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わんフィストは、わん太が秘密裏に育てていた実行部隊だった。
構成員は元格闘家、元傭兵、配信者崩れ、裏社会の人間たち。
リーダーはピーマゾ。
「力で黙らせろ」
それが彼らのルールだった。
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静岡市郊外。
放棄されたショッピングモール。
そこがわんフィストの本部だった。
壁には巨大な旗。
犬の頭蓋骨を模したマーク。
ピーマゾは演説する。
「今日から静岡は変わる」
「弱い政治も、腐った企業も終わりだ」
数百人の構成員が拳を上げる。
「オオオオオ!!」
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一方、わんデット幹部たちは各地で作戦を進行していた。
## いっくん
県庁ネットワーク完全制圧。
行政データを書き換え、交通システムを掌握。
「もう戻せないよ」
彼は笑いながらキーボードを叩く。
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## ことね
SNS工作開始。
『政府は静岡を見捨てた』
『独立した方が豊かになる』
『わん太は救世主』
偽アカウント数十万。
世論は少しずつ変わっていく。
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## 包帯
治安維持部隊を単独制圧。
夜の港で、彼は十数人を相手に立っていた。
「来いよ」
赤黒いオーラが吹き上がる。
次の瞬間。
轟音。
コンテナが吹き飛んだ。
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## みょん
重要人物の護衛排除。
彼女が通った後には、音だけが残る。
誰も姿を見られない。
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## 博麗の巫女の拓也
静岡全域へ“霊的結界”を展開。
監視衛星やドローン映像に異常発生。
「外からは見えない」
拓也の札が夜空へ舞う。
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## Lemonade
金融システム掌握。
電子決済を停止させ、独自通貨を流通。
その名は――
# WANコイン
「国家ごっこじゃない」
Lemonadeの女は笑う。
「もう国だよ」
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そして。
ついにその日が来る。
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富士山を背にした巨大ステージ。
数万人の群衆。
全国メディアは中継不能。
だがネット配信だけは生きていた。
黒いコートを着たわん太が現れる。
静寂。
「静岡県は――」
彼はゆっくり宣言した。
「今日をもって、日本から独立する」
会場が揺れる。
歓声。怒号。悲鳴。
「新国家の名は」
巨大スクリーンが点灯。
# WAN REPUBLIC
「俺たちは新しい支配を始める」
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その瞬間。
県庁屋上にわんデットの旗が掲げられる。
通信網が切り替わる。
道路電光掲示板に同じ文字が流れた。
# WELCOME TO WAN REPUBLIC
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東京政府は緊急対策会議を開く。
「静岡が制圧された!?」
「県警も機能していません!」
「ネット世論が割れています!」
だが対応は遅い。
すでに物流、通信、金融の一部をわんデットが掌握していた。
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夜。
県庁最上階。
わん太は静岡の街を見下ろしていた。
隣にはピーマゾ。
「本当に国になったな」
「ああ」
わん太は静かに笑う。
「でもこれは始まりだ」
「次は?」
窓ガラスに、東京の夜景データが映る。
「もっと大きいものを獲る」
背後で、わんデット幹部たちが集まる。
包帯。
いっくん。
ことね。
みょん。
拓也。
Lemonade。
そしてピーマゾ。
彼らは静かに立っていた。
新国家の支配者として。