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宇宙人が大人気
アルは学校で大人気のようです。
「おはよう、シュウ」
そんな声が聞こえて、ふと目を覚ます。朝の挨拶なんていつぶりだろうか。
「・・・おはよう、アル」
挨拶を返すと、アルはニッコリと笑った。
「ほら、学校だよ!準備して!」
「はいはい」
こうやって起こされるのも、悪くなかった。
ジュー・・・
「それはなに!?」
朝ご飯の目玉焼きを焼いていると、アルがひょっこり現れた。
「目玉焼き」
「目玉・・・」
「目玉は入ってません」
あろうことか、アルは名前通りの”目玉”焼きだと思ったようだ。勘違いを正すと、安心したように「よかったぁ~」とため息をついていた。
完成した目玉焼きを見ると、アルはとあることに気づいたようだった。
「目玉焼きって、見た目が目玉みたいだからなんだね!!??」
「そ。だから安心して食え」
「はーい!」
元気のいい返事をし、アルは一瞬で目玉焼きを食べた。
「なぁ、ニャ星ではどんなもの食うんだ?」
「ニャ星では~・・・色々あるけど、私が好きなのはfdbwazeilだよ」
「は?」
「fdbwazeilだよ」
「は?」
どうやらニャ星語は地球人には理解しがたいもののようだった。
「・・・もういいわ」
「えええええええ、美味しいのに」
アルは残念そうにしていたが、秀は一生食べたくないと思った。
他の準備をした後、2人で家を出た。
「今日は晴れてるね~」
アルはご満悦だった。
「昨日も晴れてたろ」
秀は冷たく返したが、アルは気にしていなかった。
少しして、学校に着いた。昨日と同じく、秀は質問攻めにされていたが、アルは女子と話していた。
「アルちゃんのその髪って地毛?」
「そうだよ」
「猫耳って本物!?」
「そうだよ」
「八尋くんの双子の妹なの!?」
「そうだよ」
アルは大人数に押されているようで、「そうだよ」というボットのようになっていた。
「「「凄ーい!!!!!」」」
秀は心の中で「頑張れ・・・」と応援した。それが届いたのか、アルは秀んい向かってほほ笑んだ。心なしか、頬が少し赤いような気がした。
それから、2人で学校に行ったり、休みの日には2人で遊びに行ったりした。秀は少しだけ「死ななくてよかったかもな」と考えたりした。しかし、アルはそんなことも知らずに、楽しそうに暮らしていたが。
一方秀にも、知らないことがあった。
それは、
アルがニャ星に帰る日が、そう遠くないことだ。
そろそろアルちゃん星に帰っちゃうそうです。秀君大丈夫かな?