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03.部屋に眠る2つの死体
こんちゃー!
続き書きます✍️
ドアをあけた瞬間に嫌な匂いが飛び出してきた
必死で我慢するが長時間はいられない
早く山上先生とやらを探さないと
部屋の中には注射器や薬が散乱していた
手術室がいくつもあるみたいな場所だ
ベッドのうえに染み付いていた血
かなり前からあるのだろう、色が少し錆びているようになっていた
このベットから嫌な血の匂いが出ている
何十人…下手すれば何千人もの血の匂い
とりあえず部屋を進もう
山上先生を見つけなければ入った意味がない
部屋の一番奥に来た時だった
ついさっき殺されたような鮮やかな血の匂いがした
嫌な予感は的中してしまったようだ
しかし想像とは少し違った
大きなベットに不釣り合いな小さな骸骨
違うと信じたいが大きさから見て泣いていた少女のものだろう
そのベットの横で男が骸骨と手をつなぎながら死んでいた
おそらく山上先生だろう
ベットの近くの棚にはいろんな絵が貼ってあった
「やまかみせんせいだいすき!」
そんな言葉とともに男の絵が描かれていた
少女がどれだけ先生を好きだったかが分かる
だからこそ別れが告げられなかったことを悔やんでいるのだろう
先生の近くにスマホが置いてあった
充電は100%入っていた
本当は良くないのだろうがスマホを開いた
何故かパスワードがかかっておらず開いた瞬間に謎の画面が映った
録音か…?
気になって再生してみた
『これを聞いている誰か、君に伝えたいことがたくさんある。この実験は狂っている死者を大勢出したのにいまだに終わる気配がない。成功例は実験体6446だけだ。』
『しかし成功しても彼の精神状態は狂うばかりだった。』
『この実験に意味はない、汚い大人たちが自分たちだけのために子どもを利用して実験をしているんだ今すぐこの実験をやめないと実験の被害者になる人数が増え続ける』
『実験体6446は奇跡が重なってできただけであってこの実験は不可能なんだ!』
『僕が担当していた子も失敗により命を落としてしまった…さくらちゃん…戻ってきてくれよ…』
『…実験体6446が成功するまでの実験体6445までは皆死んだんだ!』
『どうにかして実験を止めてくれ!』
すると突如別の男の声がして
山上先生の叫び声が聞こえた後、録音は切れた
「実験体…6446…」
思わず声が口から漏れる
唯一の成功例、実験体6446
…聞いたことがあるような気がする
でも俺は実験なんてしてないしされてもない
というか俺には母さんも父さんもいる
全く関係がない話だろう
とりあえずこのスマホを少女に持っていこう
「おにいちゃん!!」
女の子が急に叫んだ
お兄ちゃん…?
俺がか…?
「せんせいは!?」
「…悪い…これしか持ってこれなかった」
少女の質問に気まずそうに答えてしまう
「これ…せんせいの…」
少女は何かを察したかのようにスマホを抱きしめて泣いていた
「せんせい…もういないの…?」
「………あぁ」
「……そっか」
「山上先生はお空にいるんだ、だから君もお空にいけば会えるよ」
「でもわたし…」
「君なら大丈夫だ」
「ありがとう…さいごに…なまえをおしえて…」
名前…
「俺の名前は」
「あらしろ しろく」
「そっか…しろくおにいちゃんにだけおしえてあげる」
「わたし…やまかみ さくらってなまえでもあるんだ」
そういった瞬間に彼女は霧のように消えていった
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とある病室
ベットに座る少女と話す先生の話
「せんせい、わたしのおなまえじっけんたい…?だったじゃん」
「うん、そうだね」
「でもみんなそんななまえだからわたしおぼえられないの…」
「うーん…そうかぁ…」
「そうだ!僕たちだけのお名前をつけようか!」
「わたしたちだけの?」
「そう!僕たちだけの秘密の名前!」
「おもしろそう!おぼえやすそうだしね!」
「そうだなぁ…どんな名前がいいかな?」
「おはなみたいな!げんきをくれるもの!!」
「そうかぁ…好きな色は?」
「ピンク!!」
「じゃあ優しくてピンクのお花、「さくら」にしようか」
「君にぴったりでしょ?」
「さくら!わたしさくら!!おぼえやすいしかわいい!」
「ありがとうせんせい!!」
「いいえ、」
「せんせいにもなまえつけてあげる!」
「え、僕はもう名前あるよ?」
「じゃあきめるだけにしよう!!」
「ふふっ…いいよ」
「じゃあ…わたしがさくらだからはるでそろえたいし…」
「せんせいは「よもぎ」ね!!」
「よもぎか〜いい名前だね、今日から僕は「山上 よもぎ」だね」
「せんせいとおそろい!わたしうれしい!!」
「じゃあ今日から「山上 さくら」だね」
「やったぁ!ぜったいわすれちゃだめだよ!!」
「はいはい…ふふっ…」
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「山上先生」
「はい、どうされましたか院長」
「次は君の担当の子の番だ」
「………承知しました」
「さくらちゃん、今からお部屋移動しよっか」
「え〜…ここのおへやきにいってたのに…」
「でもこれが終わったらさくらちゃんは自由だよ」
「やまかみせんせいがいうならぜったいだね!へやいどういく!!」
実験室前で僕は大きな後悔に陥った
さくらちゃんの叫び声が聞こえてくる
耳が痛くて仕方ない
部屋から出てきたさくらちゃんは顔に紙がかぶせてあった
この時僕は実験への恐怖心を覚えた
読んでくれてありがとうございます✨
ではまた!