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過去を振り返っている暇はないので任務こなします。
ルラら
「っとぉ…ここか…。」
「そうにだ!」
華菜が敬語を外す。
華菜の敬語の基準…よくわかんない。。
今、例のMY会場にいる。
5階まであるので、一階ずつ受け持つことになった。
私は5階。
凛花は4階。
啓が3階。
博人が2階。
華菜が1階。
華菜以外は、階段を使ってそれぞれの階に行く。
ここの警備、甘すぎてすぐ入れたんだけど??
色々大丈夫か…ここ…。
「んじゃ、みんな、後でなー!」
「うん。」
コツコツと音が響いている薄暗いこの階段は不気味だ。
さっき、凛花とも別れた。
だから、今は私1人だけ。
恐怖に押しつぶされそうな私は、手をぎゅっと握った。
ーー華菜sideーー
「うぅ…。」
こんにちは!柏原 華菜だよ!
え?語尾が違うって?テンションが違うって?
だって…あれ、「偽り」の性格だから!
ま、その理由はまた今度…。
コツコツ…
ほぇ!?誰か来た!?
背中から弓矢を取り出して、いつでも射てるように構える。
「なっ…侵入者かッ!?」
パン!と一本の矢を射る。
これは、警戒を表すための矢なのでわざと外す。
「侵入者ではないにだ…。ネウラさん…。」
「ッ!どうして俺の名を…ッ!」
一息ついてから、目の前にいる人物、ネウラさんに言う。
「菖蒲学園って知ってるにだ?」
「あぁ。あの、偏差値の高え学校だろ。」
よかった。ネウラさん、話は聞いてくれるみたい。
たまに、話も聞かずに突っ込んでくる人がいるから、その点は安心した。
「もう一つのクラス、知ってるにだ…?」
「…?」
どうやら…知らないみたい。
「それは、『菖蒲クラス』にだ…。殺し屋育成クラスにだ…。
菖蒲クラスは、全国殺し屋育成クラスでもトップ。
本部から伝えられた任務をこなす、
つまりは殺し屋として活動することをしているにだ…。」
前、博人さんに教えてもらった。
「菖蒲」じゃなくて、「殺め」だ。ってね。
「お、お、お前は何者だ!」
「私は………菖蒲クラスの柏原 華菜にだ…!個人、5位にだ!」
グループランキングだけでなく、個人のランキングもある。
私は、第5位。
だから…いける!
後ろから矢を取り出す。
「ネウラさん…さらばにだ!」
パッと矢を放つ。
「なっ……!クソッ!せめて、ひか…りだけ……は……」
意味深な言葉ののち、ぐったりと倒れたネウラさん。
ひかり。
このワードは覚えておこう。
ほんの少し血生臭いこのフロアは行き止まり。
私は、ネウラさんから『カード』をいただいてからこのフロアを背にし、2階の博人がいるフロアに向かった。
「博人さん、無事だといいにだ…。」
続く。