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文房具物語。
「とはいえ、まずは生活必需品を確保しなければなりません。」
「確か、人間は食事がないと生きれないんだろ?」
私は生きている上で感じた、食事というもの。人間は毎日食事をしないと生きれないのだという。
「そうですが、食事に加えてシャープペンシルの芯も必要です。まずは買いに行きましょう。旅をしている間は私が全て補います。」
「え、いいんですか!?いやいや、さすがに払います!今払わなくても後で…」
チャースは真面目だなぁ…私だったらお言葉に甘えちゃうよ。
「いえ、私としてもあなた達がついてくるのはとても助かるので。」
助かるってどういうことだ…?私はそう思いながら、ヌイシャの横を歩く。
「あ、ありがとうございます…!」
「ありがとう。ヌイシャ。」
「いえ。とりあえず、この住宅の近くにはスーパーというものがあるのでしょう?まずはそこに行って食品やらを確保しましょう。」
「賛成です!」
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「なんであんたはいつも人の会話に入ってくるのよ、のり!」
こういうところが嫌いなのよ…!
「あ、あの…私は多分、あなたが知ってるのりとは違うと思うよ?ただ消しゴムちゃんがいたから話しかけただけで…。」
「初対面でこんなやつは変でしょ!」
「ごめんて〜それじゃ、消しゴムちゃん、行こ!」
「え、あ…うん。」
…あいつは別ののり?それなら、あののりはどこに…。
まさか!すぐにあいつを追いかけないと…。
そう思い、私は準備を始めた。
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「あの、あなた誰ですか?私、あなたみたいなのり知りません。そんな馴れ馴れしい人なんて私の知り合いにもいないし…。」
私はあの知らないのりから、ひっそりと後ずさり距離を取る。
「ねぇ、消しゴムちゃん。人間になってみたいと思わない?」
…この狂気、知ってる…。でも…まさか、あののりさんの…子ども…?聞いたことある…PITのり?だけ子孫を残せるって…。
「まずさ、あの光に向かって歩いてみよ?」
そう言ってのりさんは天井を指さす。
「あんな天井なんて行けるわけ…。」
「私が手伝うからさ。ね?」
「っ…」
なぜか、あの眼をみたら断れなかった。
…いつからだろうか。みんなを置いていくのに、罪悪感が芽生えなくなってしまったのは。嘘をついてしまうのに、みんなへ謝罪の気持ちが一文も思えないのは。こんな私、ダメだなって思えない。そんな自分が、怖い。
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なんなんだろう…あのシャーペントーナメント以来、ここに不穏な空気が漂っているような気がする。オレンジペンも最近見かけないし…。
私、赤ペンは最近、みんなと関わるのが怖くなっている。
仲良かったあのシャープペンシルちゃんも処分されたし…。されちゃったし…
しかもなんかみんな、ずっと上を見上げているんだ。なんでなんだろう。
人間になってみたい、とか。
私達はただの文房具なのに、人間ってどういうことなのかな…。いつもより、秘密が増えたような気がして。気付かないふりしてないといけないような…。
いつもよりずんと空気が重い。
なんか最近文房具もあんまり見かけなくなったような…。
不気味な静けさが漂う。
「このままじゃ、私、一生独りになるんじゃ…。」
怖い。そんなことになるのは絶対に嫌だ。
こういう思いがあるから、みんな…?
外に出たところで、なんのメリットがあるのかは知らないけれど。
でも、私も外に出たい。暗闇の中一生独りなんて、嫌だ…。
ごめんなさい。って、なぜか謝ってた。
でも、独りは絶対に嫌だから。仕方ない…これもただの自己防衛にすぎないけれど。