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2 / 過去は記憶 記憶に赤
???「きれいなひとみ!ほうせきのヒスイみたい!」
昔、誰かにそんな事を言われた気がする。
夢の中だった気もするし、過去のことだった気もする。
翡翠みたいで綺麗だと言われて僕は少し照れた思い出がある。
《《彼女》》の顔を思い出そうにも靄がかかって思い出せない。
???「それじゃあね!」
そのまま彼女は遠くへ遠くへ行ってしまう。
僕は足が動かなくて必死に遠ざかっていく彼女の背に手を伸ばした。
???「待って………!
行かないで!!」
私はそこで目が覚めた。
久しぶりに悪夢以外を見た。
いや、あれも悪夢の部類に入るのか。
そんな事をぼんやり思いながら上半身を起こし額に手をあてる。
???「彼女は、誰だ。」
夢の中でも彼女の顔だけは見えなかった。
私はどこかで彼女に会っているのに。
記憶力はよい方だと思うが思い出せない。
まあ『記憶力』というよりか『記録力』の方だから人物は思い出せないか。
???「私もあんな風に笑う頃があったとは……。」
自嘲とも苦笑とも取れる笑みを浮かべると私は立ち上がった。
「谷の子惨殺計画」まで後二日。
そう考えたとき、私は自分の手が震えている事に気づいた。
私はその手を見つめながら自分自身に問いかけた。
__今更、何を恐れると言うのだ。
もう両手はとうに血で染まっているだろうにまだ可哀想などと思うのか。
私の良心を受け取る人なんているわけないのに人を殺すのが悲しい?
お前は馬鹿か。つぐつぐ哀れな奴だなお前は。
今度は明確な自嘲の意を込めて私は笑った。
私以上に愚か者でクソ野郎は早々いないだろう。
軍服の羽織りに袖を通しているとノックして同じく軍服の部下が入って来た。
部下「失礼します、フルオール隊長。計画の件です。」
???「ああ、今行くよ。」
私はこれからもこの先も両手を血で染める。
次世代の《神々の矛》候補として、国軍特殊部隊隊長、『ルードゥス・フルオール』として。
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セレ「ふんふふーん♪今日の夕食はハンバーグ~♪」
今日の夕食のハンバーグが楽しみすぎて鼻歌を歌いながら歩いていると、後ろからからかうような声が聞こえてきた。
???「オリジナルの鼻歌か?」
面白がっている感じでちょっとムッとしながら振り返り、金色っぽいクリーム色の短髪の少年を睨む。
睨まれた少年は紫色の目を細めて笑った。
明らかに楽しんでる。
セレ「そうだけど?何か悪い?オリバー。」
オリバー「いや。いいんじゃない?ガキ……セレっぽくて。」
セレ「今、絶対ガキっぽくてって言おうとしたよね!?」
オリバー「事実じゃん。」
母さんの実の息子、オリバーは血のつながりがない私を実の双子のように扱ってくれる。
それは嬉しいのだがオリバーはからかうのが好きでよく私をからかってくる。
ソウと言いオリバーと言い私ばっかりからかって。
ムスッと頬を膨らませるとオリバーはケラケラ笑った。
オリバー「やっぱガキじゃん!」
セレ「オリバーと同じ十二歳ですー!」
???「はいはい。オリバーもセレも喧嘩しない!」
オリバー「いてっ!」
オリバーは同じく金色っぽいクリーム色の髪の女性に後頭部を叩かれて情けない声を出した。
叩かれた部分をさすりながらオリバーは振り返る。
オリバー「喧嘩してねえよ母さん。」
セレ「そう!喧嘩してない!」
二人が口を揃えて言うので私の名付け親、リライナはため息を吐いた。
緑色の目には怒りというよりか呆れの色が浮かんでいる。
リライナ「そんなに喧嘩したいなら晩飯抜きで喧嘩してなさいよ。」
セレ「……それは困る。」
オリバー「……休戦だな。」
母という権力の前では子供二人は黙るしかない。
リライナはクスッと笑うと家の方角を指差した。
リライナ「さっ、早く帰りましょ。」
セレ「はーい。」 オリバー「へーい。」
家に帰る途中で私は足を止めた。
黄昏時だ。
藍色から青へ、青から水色へ、水色から薄紫へ、薄紫から茜色へ、茜色からオレンジへ、オレンジから黄色へ。
様々な色がリレーしているような黄昏時が織り成すグラデーションが私は好きだった。
『___、アナタはアカがスキなんだね。』
昔、誰かに言われた気がする。
ずっと、もっと、その昔。
綺麗な声で、囁くようでか細いようで響く声。
大切な何かを私は、忘れ____。
オリバー「セレー!早く行こうぜ!」
セレ「あ、うん。」
私は慌てて歩き出す。
私、何か大事なことしてた気がするけど何を考えていたんだっけ。
まあいつか思い出すか。
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`鏡から私はそれを見ていた。`
`???「くっくっく……『ルベル』。君が私を覚えててくれそうで嬉しいよ。」`
`銀色の髪が目にかかり鏡が若干見えなくなる。`
`黒い鎖に囚われながら私は笑った。`
`???「君が|闇神《ノックス》を倒してくれることを願うよ。」`
「ねぇ、君が私を助けに来ることを願ってもいいのかい?」
《あとがき》
赤文字のとこは読んだら結構伏線です。
他のとこも結構伏線……んー……伏線なのか微妙ですね。
もうそろそろ龍花に席を譲らないと暴走し((((うるへー!あ・と・が・き、させろ!
(あ・と・が・き)
龍花「二話目ー!」
セレ「いえーーーい!」
オリバー「テンション高いな。」
リライナ「全くね。」
ルードゥス「私も思います。」
ソキウス「お前名前明かされたばっかなのに来るのな。」
ルードゥス「前回もいましたし。前者もそうでしょう?」
オリバー「否定はしない」
リライナ「確かにそうね。」
???「あのー、私も入っていい?」
全員「君はだめ!!」
ルードゥス「追い返せてよかったです。」
龍花「ページもないしサクッと行こう。」
ルードゥス「じゃあサクッと。早く執筆してきてください。」
龍花「えっ、あっ、はい。」