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番外編:side GM編 悪魔のトリアージ(第1話)
西暦203X年、現実世界。
ネットの最深部に君臨する巨大組織『パノプティコン』が、まだ表舞台のコンサルティング企業として、国家のデジタルインフラを裏で支配し始めていた頃の話。
「――完璧なシステムだ。これこそが、人類の無駄を排除する究極の効率化だよ、真壁君」
薄暗い研究室の中、立体ホログラムに映し出される膨大な脳波データを見つめながら、組織の幹部が低く歪んだ声で笑った。
デスクの前で、白衣を着た一人の青年が静かにキーボードを叩いていた。
真壁。のちに黒いシルクハットをかぶり、プレイヤーたちの生死を弄ぶゲームマスターとなる男の、まだ「人間」だった頃の姿だ。
当時の彼は、天才的なVR空間のエンジニアであり、同時に重度の「現実嫌悪者」でもあった。
「効率化、ですか。お偉いさん、僕にはこれが、ただの『合法的な殺人マシーン』に見えますが」
真壁は眼鏡の奥の冷徹な瞳で、ホログラムの数値を睨みつけた。
パノプティコンが国家の裏で進めていた計画――それは、社会にとって「価値がない」と判断された人間をVR空間へ強制ログインさせ、極限のデスゲームによってその命をシステム的に|デリート《抹消》していく、恐るべき処刑システムの開発だった。
現実世界で犯罪を犯した者、巨額の借金を抱えた者、社会の底辺で燻る人間たち。
彼らを逃げ場のない仮想現実に引きずり込み、命を賭けた心理戦を強いる。
「言い方が悪いね、真壁君。現実世界はバグだらけだ。人口過剰、犯罪、格差……無価値な人間のせいで、世界はいつも崩壊寸前じゃないか。だったら、そのエゴに塗れた余剰人員をVR空間の『お遊び』の中で綺麗に間引いてあげた方が、社会はより洗練される」
幹部は真壁の肩に手を置き、冷酷に囁いた。
「君だって、この醜い現実を憎んでいるだろう?
……さあ、最初の|テストイベント《実験》を始めよう。誰もが子供の頃にやった、あの懐かしい遊びをベースに、人間の理性を徹底的に破壊し、敗者を一人残らず死に追いやる最悪のステージを構築したまえ」
真壁はしばらく黙っていたが、やがてフッと、自嘲気味に口元を歪めた。
「子供の遊び、ですか。……いいですね。身内が敵に寝返る、あの泥泥の追いかけっこ――『ドロケイ』なんてどうでしょう。人間が一番必死になって命を求め、仲間をハメ合って死んでいく、最高に醜い処刑場を作って見せますよ」
ここでGMの名前発覚(((
どうもKanonLOVEです!
KanonLOVEと、打とうとしたら「KEEP OUT」が変換候補に出てきました。
物騒ですね(((
今回ちょっとやる気が出なかったので番外編急投稿しました。
では!
まだまだキャラ募集中
https://tanpen.net/event/14277871-e1e6-4edc-b302-e8b84444485b/