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高校生の準備騒動
主の一番嫌いな行事。
何なら学校行事ほとんど好きじゃない。
衣替えの季節から夏服に変わるころ。アカリの高校では運動会が近づいてきた。
「アカリちゃーん!このテントどこー?」
「あ、ちょ、ちょ!一人でそれやるなって先生に言われたじゃん!」
この頃、帰宅部は急に忙しくなる。なぜなら、帰宅部は放課後強制的に運動会の手伝いをさせられるからだ。
アカリとヤナギは部活動に入っていなかったので、今日も絶賛、労働中だった。
「はい、それ持ってー」
「はーい!!!!!!!!!!!!」
「うるさい」
そんなやり取りをしながらも、2人は仲良く作業をしていた。しかしそんな2人にも、夏の近づく太陽は容赦しなかった。
ヤナギは毎日走り回っているので、暑さには慣れていた。しかしアカリは運動嫌いで、体育をサボることも多く、暑さにめっぽう弱かった。
そのせいで
(あれ、なんかクラクラする・・・)
(視界が黒い・・・)
(・・・・・・・)
バタッ・・・
「アカリちゃん!?」
ヤナギは急いでアカリの様子を見た。
呼吸が早く、体も熱い・・・汗もかいている。
ヤナギはすぐに分かった。
熱中症だ、と
急いで休憩所に運ぶ。アカリは華奢な体つきであり、ヤナギも毎日運動していたので、アカリを抱えて運ぶのは容易だった。
自分の水筒の横にあった小さな包みを開ける。そこには塩が少し入っていた。
塩をそっとアカリの口に入れる。すると、心なしかアカリの顔が少し和らいだ。
そのままそっと寝かすと、ヤナギは近くの教師を呼びに行った。
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「う・・・」
(あれ、どこだ、ここ・・・)
目を覚ますと、視界に真っ白な天井が映った。
「保健室・・・?」
「アカリちゃん!?・・・良かった・・・」
次に映ったのは、安堵の表情を浮かべているヤナギの姿だった。
「えーっと・・・私倒れた???」
「うん。熱中症でね。まぁ僕がさっさと処置して先生呼んだけど」
「そっか・・・ありがと・・・」
アカリはゆっくり起き上がり、礼を言った。
「え、あぁ、うん・・・」
ヤナギは少し照れていた。
「にしても、よく応急処置できたね。私ならすぐ先生呼ぶけど」
「あぁ、それはね・・・」
ヤナギの顔が、少し寂しそうになった。
「僕、小さいころは体が弱かったの。生まれつきね」
ヤナギがゆっくり話し始めた。
「え・・・」
今までの言動や行動からは想像ができなかった。
「だから、こういう時どうしたらいいかっていうのが、ちゃんと分かってるんだ」
「へぇ・・・」
だから、大丈夫!と言わんばかりにヤナギは笑った。
「今日はもう帰ろう?一緒に!」
ヤナギの顔はもう、いつも通りだった。
「うん、いいよ」
アカリも大分ヤナギに慣れていた。
今日は、いつもより沢山、雑談をしながら帰った。
今回は友情が深まる回にしました!
あー・・・今回ほぼ脳死で書いたから言うことがねぇ・・・
まぁ、書くことがないので、
またにぇ~!byby!!!