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雪が積もる木の下で
その秋の次の季節がやってきた。
そう、冬。
寒い日でも、何気ない一言に、日常に、暖かくなる。
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「市夏、明後日遊べるか?」
12月23日に、蒼はそんなことを聞いてきたよね。
なんでか分からない私は、すぐこう聞いた。
「なんで?」
「まず遊べるかどうか答えて?」
「うん。遊べるよ」
私は蒼の返事を待った。
でも、返事がこない。
「なんでなの?」
もう一度聞いた。
「ひ・み・つ」
蒼は、そう答えた。
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そして。
蒼と遊ぶ約束をしていた日。
今日は、何かの日だったような...?
そう思いながら、私は蒼と遊ぶ場所へ行く。
それは。
そう、あの桜の木の下。
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桜の木は、雪が積もっていた。
でも、まだ生きるぞ!
そういっているように感じた。
いや、気のせいなのかもしれないけどね
そこに、蒼はいた。
服についた雪をはらってたっている。
後ろから少し近づくと、蒼は呑気に鼻歌なんか歌っていた。
もう!
そして、背後からそーっと近づいて。
「あーおくんっ」
驚かせようと私はそう小さく言いながら、顔を覗き込んだ
「うわっっっ!」
蒼はそう反応した。
いや、私に化け物に会ったときみたいな反応するな!
「はあ~。ビビったわ。寿命が延びた気がするわ。」
「いや、「寿命が縮んだ」ね。」
一応そこは訂正しておく。
「んで、何するの?今日。私、別に何も遊ぶものとかはもってきてないけど」
「うわ、マジか。ぼく、市夏が何か持ってくると思って、全部おいてきた」
「いや、服とかはちゃんともってきてるじゃん」
「ナイス。ツッコミ係長市夏」
いつの間に、私はツッコミ係になっているのだろう。
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そのあと、いっぱいいろんなことして遊んで。
もう、帰る時間になっていた。
「じゃあ、また」
そういって、私は歩きだす。
「いや、市夏、ちょっと待て!」
でも、蒼に止められた。
「蒼、何?私、帰るだけじゃん。」
「そうじゃなくて!えっと...はい、これ。」
「え?」
プレゼント?なんで?
私の誕生日は、まだ先だし。
えっと、今日って...
「あ」
「思い出したか?」
今日、クリスマスじゃん!!!
初めて知った、そんなこと!
あー。
思い出してたら、蒼にもプレゼントあげたのに...
「今あけた方がいい?」
一応蒼に聞く。
「いや、後であけて。」
そういう蒼の顔は、赤かった。
けど、夜になりかけている暗さのせいで、そんなことは分からなかった。
でも、たぶん私の顔も赤かったのだと思う。
空を見上げると、いつの間にか、一つの星が瞬いていた。
夜の空に、私と、蒼と。
それから、あの雪が積もった桜の木の影が映り込む。