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縁結び屋 氷の縁結び娘は初恋に出会う。④〜2人のプチデート〜
えっとこんにちは、九条藍李です!
見てくださってありがとうございます!
頑張ります!
「ていうか、お前もこの色のドレスが欲しいとか無いのかよ?」
「ないです」
物珍しい物を見るような目で、拓海がこちらをじぃっと見てくる。美氷は何も変な事を言っていない。多分。
「じゃあ特に指定がないから、雪下家がよく使ってるところでオーダーメイドするぞ」
「はい」
背筋をぴしっと伸ばして、拓海の横で歩く。
拓海が慣れた足取りで入ったのは、いかにもVIPが使いそうなデパートのような場所だった。
綺麗…
(はっ)
美氷はまた背筋をぴしっと伸ばした。
「ここだ」
そこの店の看板には、『order made』と金色の文字で書かれていた。
「オーダー、メイド…?」
さっきはしれっと言われたから軽く受け流してしまったが、よく考えると雪下家がよく使う店なんで高級じゃないわけがない。
「おーい、店主いるか」
「うん?ああ雪下の若だね?お隣は…?ああ|美桜《みお》ちゃんかい。イメチェンしたねえ」
美桜、ちゃん…?
「俺の婚約者だ」
「そっ、そうじゃなくてですね…」
何でその美桜という娘は自分と似ているのかと問うている。
「言うべきか…言わんべきか…」
「何をぶつぶつ言っているんだい、若。ひとりごとがデカい男はモテないって知らないかい?」
「ああん?」
…あ、煽り上手いた。
この人なら頭の中に拓海の取扱説明書が完コピされている気がする。
「じゃあ明るい茶髪だから…少しだけ暗い色がいいわね」
「そうかー」
そうか、と言いながらもちゃっかりスマホを見ている拓海に呆れる。本当に顔が悪かったら誰も寄ってこないレベルだと思う。
「…よし、オッケー、採寸までしたし、すぐに届けるよ。だけど美桜ちゃん、前とほぼ変わってなかったねえ。まあ測ったのは一年前のことだけど」
…私、成長期でよかった。
縮んでたりしていたら、どんなことになっていたかわからない。
「えー、お会計五万…」
(高っ!)
おばさんも拓海も、なぜしれっとその金額を言えるのだと今更ながら思った。
「あ、あの…」
「必要経費」
拓海は美氷の思っていた事が分かったのだろうか。すぐさまそう言い放った。