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二怪目
ファンレターありがとうございます
本当に励みになります
目的地に着いた俺は適当にその場に自転車を置いて掲示板を開いた。
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36:名無し
あ、おい!
37:名無し
え?マジで行った?
38:名無し
十分も音沙汰なしやな。まあ帰ってくるの待とか
39:イッチ
着いた
40:名無し
今日はもう帰って来ないのかと思った
41:名無し
着いたってことはマジで今その場所にいるのか?
42:名無し
3時間経ってるけど意外と遠かったんやな
43:イッチ
そう。今その山の中。
三駅分だからね。でも、そんなに経ったんだ。先輩のこと考えてたら一瞬だった。
44:名無し
夜に山は危ないって!
45:名無し
山舐めるなよ?本気で遭難するから引き返したほうがいい
46:名無し
三駅分?電車使ったの?
47:イッチ
そうしたいところだけど、この山に先輩がいるって思うといても経ってもいられず、つい。
いや、自転車。
48:名無し
自転車三時間漕ぎ続けたの案外すごいな
49:名無し
朝にしな?ね?
50:名無し
遭難しても知らんで
51:イッチ
⋯そうだね。朝まで待つよ。
テント張って
52:名無し
違うそうじゃない
53:名無し
テント持ってたのかw
案外用意周到だなw
54:名無し
意外と余裕やなwww
虫とかいそうやな
55:イッチ
カップ麺とかマシュマロとか持ってきたからキャンプできる
56:名無し
クッソwww
57:名無し
なんでちょっとキャンプ実況っぽくなってんだよww
58:名無し
こんな深夜にカップ麺の話とか
イッチは残酷な奴だよな
腹減った
59:イッチ
焼きマシュマロうまっ!
60:名無し
火炊いて大丈夫なん?法律的に
61:名無し
山火事とかなんないようにね?
62:名無し
焼きマシュマロ食いてぇ
63:イッチ
ガスボンベのやつだから⋯セーフ?田舎だから大丈夫でしょ
64:名無し
結構雑いな
65:イッチ
じゃあ、明日の日の出5時二十分からスレ再開するからそれまでお休みなさーい
66:名無し
お、おぉ
67:名無し
野宿か?熊とかに気をつけろよ?
68:名無し
ほぼ二時間後やんワイらも仮眠するか
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三駅も先の人があまりいない場所。先輩がいなかったら俺はこんなところには来なかっただろう。
街灯が少ない山の中。夜空には普段は人工の明かりで消えてしまう星々の明かりが柔らかく照らしている。
できあがったカップ麺をズズッと勢い良く啜る。夜のカップ麺って本当にうまい。
先輩は今、どうしているだろうか。寂しくないか、困ってないか、泣いてないか⋯。
気づけば先輩のことばかり考えてしまう。
俺はふと、入部したときのことを思い出した。
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「このたび入部しました。一年の野田です」
ぺこりとお辞儀をする。本棚には資料を集めたファイルのようなものが規則正しく並び、バラバラに貼られたいかにもな御札が壁を飾る部室。その部室にただ一人黙々と机に散らばった資料に目を通すのはこの部室の部長で、俺の片思い相手だ。
「⋯そう。この部室は好きに使ってくれて構わない。部員として名前が借りれればそれでいいから。」
特に目も合わせることもなく、ポツリと呟いた先輩。
その日から先輩の様子を密かに伺いながら過ごす日々が始まったのだった。