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第四話 聞き覚えのある声
**第四話 聞き覚えのある声**
森。
静寂。
誰も動けなかった。
目の前にいる黒ローブの男。
その声には確かに聞き覚えがあった。
だが。
思い出せない。
🦍「お前は誰だ!」
ドズルが前へ出る。
剣に手をかける。
だが男は動かない。
「変わらないな」
静かな声だった。
まるで懐かしい友人を見るような。
そんな声。
🦍「答えろ!」
「そう焦るな」
男は小さく笑った。
🍆「僕たちを知っているんだね」
ぼんさんが問いかける。
「当然だ」
即答だった。
「何百年忘れようと」
「忘れられるものか」
その言葉に、
全員の表情が変わる。
何百年。
その言葉を知っているということは。
🍌「前世を知っているのか」
男は答えない。
しかし。
沈黙が答えだった。
🐷「チッ......」
MENが睨みつける。
昔から気に入らないタイプだった。
🐰「なんで今さら現れたの」
きなこが尋ねる。
男はしばらく黙った。
そして。
「待っていた」
たった一言。
🐰「何を?」
「お前達をだ」
風が吹く。
木々が揺れる。
不気味な沈黙が広がった。
その時だった。
ドォン!!
地面が揺れた。
⛄️「!?」
🦍「何だ!?」
男の背後。
巨大な魔法陣が現れる。
黒い光。
禍々しい魔力。
見た瞬間に分かった。
危険だと。
「少し試してみるか」
男が指を鳴らす。
魔法陣が輝く。
そして。
魔物が現れた。
一体ではない。
二体。
三体。
十体。
黒い靄を纏った魔物達。
昨日の魔物と同じだった。
🦍「くるぞ!」
全員が身構える。
魔物達が飛び出した。
最初に動いたのは。
🍌おんりー。
「神速」
姿が消える。
次の瞬間。
ザンッ!!
魔物が二体倒れた。
⛄️「負けない!」
弓を引く。
「流星射!」
光の矢が飛ぶ。
三体まとめて貫いた。
黒い靄が散る。
🐷「邪魔だ」
巨大な牙。
鋭い爪。
MENが飛び込む。
「黒牙」
轟音。
残った魔物が吹き飛ばされた。
だが。
終わらない。
黒い靄が集まる。
倒した魔物達が再び動き始める。
🍆「再生してる!」
🐰「やっぱり!」
普通に倒しても意味がない。
きなこが前へ出る。
両手を掲げる。
空気が震える。
⚡
「紫電領域」
瞬間。
無数の雷が広がった。
バチバチバチバチッ!!
閃光が森を照らす。
魔物達が悲鳴を上げる。
黒い靄ごと焼き尽くされる。
今度こそ消滅した。
静寂。
戦闘終了。
🦍「終わった?」
⛄️「終わった!」
🍆「みたいだね」
しかし。
男は拍手をしていた。
パチ。
パチ。
パチ。
「相変わらず強い」
余裕の笑み。
まるで最初から結果を知っていたかのように。
🐰「何が目的なの」
男は答えない。
代わりに一歩後ろへ下がる。
「まだ早い」
「だが近い」
🐷「逃がすか!」
MENが飛び出す。
しかし。
男の足元に魔法陣が現れた。
🟣
空間魔法。
🐰「待って!」
気付いた時には遅かった。
男の姿が揺らぐ。
「次に会う時までに」
その声だけが残る。
「思い出しておけ」
そして。
消えた。
森に沈黙が戻る。
誰も喋らない。
🍌「思い出せって......」
🦍「何を?」
🍆「分からない」
🐷「だが」
MENが険しい顔をする。
🐷「あいつは確実に前世を知っていた」
誰も反論しなかった。
それだけは確かだった。
そして。
あの声。
どこかで聞いたことがある。
だが。
あと少しのところで思い出せない。
そのもどかしさだけが残っていた。
森の奥で吹く風は、
どこか不穏な音を響かせていた。