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たゆ・む
作業用BGM 命日-おいしくなるメロンパン
ぼやけていく視界にはっきりと写る裸体。
窓からの白くて青い逆光に晒されて、彼女の白い肌が余計に白く、柔らかくみえた。
仰向けになった私のうえで、器用に腰をくねらしている。前にはらはらと汗で滲む前髪で顔がはっきりとはみえない。
「はぁはっはっぁ!___」
息を荒げて、唇から唾液が溢れている。
彼女の身体は、まっさらな白紙のようだ。
黒子も殆どなくて、ただ、落ちてくる汗に目をひくだけだ。
ぼーっとしている間にも、胎の上でとめどなく、私と彼女は深く突き合う。
前後、左右に揺れてくねらせて、掻き回していく。その動きにまるで私の脳みそや内臓すらぐちゃぐちゃにされているようだった。
はぁあ!
はた、と彼女の黒くて艶のある髪型顔にかかる。
頭を浮かせて、唇をこう。
「許して、」
涙が溢れた。
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幻覚、錯覚、夢だった。
顔や全身に寝汗をかいて、目が覚めた。
不快指数が朝から絶好調だった。
冷静になろうと着ていた寝巻きを脱いで、適当に脱衣所へとほおる。
寝巻きといっても、外に出ていくにはボロくて派手なTシャツのみだった。
じっとりとした全身の熱が、いくらかマシになった。
煙草を一本、吸う事でバクバクと胸の中で暴れまわる心臓を落ち着かせる。
すぅ、と浅く吸って灰皿とライターを乱雑に置いた。
壁に手をついて、ゆっくりと頭を働かせると気づいた。
私は女だ。いくらなんでも、女と女のセックスにあの行為は不可能だった。
冷静にならなくても、これは一目瞭然なのでは?
「はは!馬鹿みたい……」
先ほどまでの強迫的なほどの思考など、振り払うように、側の換気扇に電源をつける。
「ふぅ___」
ゆっくりと振り返ると、窓から朝焼けの日が差していた。
青白いそれは、まだ朝とよぶには欺瞞のようで、でもあれが朝だという事が救いに思えた。
今日はもう、風呂に入って着替えて、出て、
このまま家に帰らない。
ただそれだけ、その一つだけの予定を立てて過ごす事とした。
「ふぅーー」
ジュゥと炭がカサリと火が巡って、灰になっていく音が、いつもの何倍も心地よかった。
心を食い止めるために、紙煙草のこの火の馴染んでいく音は最適で、電子タバコにはない身体を巡る毒々しい空気に何故か、癒される。
ようやく煙草の良さを感じた。
今の私は、電子タバコも併用して使う事で心の安寧を保っているといっても過言ではない。