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第3話 窓の外の観察者
新太「よし、作戦開始だ!純、頼んだぞ!」
純「……承知いたしました。お嬢様を危険な目に合わせるわけにはいきませんからね。私が先生を『進路相談』という名目で別室へ誘導します。その間に、窓の外から先生の机を観察してください」
愛空「純、頑張ってね!」
純「もちろんです、お嬢様。…いいですか、お嬢様を窓際で待たせるなんて……もしお嬢様が風邪でも引いたら、貴方たちを……分かっていますね?」
こいつやべぇ…俺ら3人は、校舎の外から職員室の窓を覗き込む。
新太「よし、誰もいないぞ!…ん?先生の机の上に置いてあるあの分厚いファイル、なんだ?」
充「おい新太、先生の椅子に注目しろよ。…なんか、座り方が独特じゃないか? あんな座り方、普通しないぞ」
新太「おい、黒木先生が戻ってきたぞ!…って、あれ? 先生、純と話しながら歩いてるけど、純の背中越しにこっちを…見てないか?」
純と黒木先生が職員室に戻ってきた!
先生は窓の外にいる俺らに気づいているのかいないのか、分からないが、窓の外を視線向けてきた。
ヤバい…!目があった…?
黒木「おや?あなたたちは何をしているんですか?」
新太「いやちょっと…失礼します!」
俺ら3人は慌てて走って体育館裏まで逃げた。
愛空「黒木先生は一体あの黒い服を買ってらっしゃるの?やっぱり|Étoile《エトワール》や|Mireille《ミレイユ》で買っているのかしら?」
充「エトワール? ミレイユ? …なるほど! あの近所の商店街にある『エトワール洋品店』のことか。 あそこのおばちゃん、確かに服売ってるし」
愛空「…」
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純「ちゃんと情報を掴むことができましたか?掴んでないとは言わせませんよ」
新太「うーん…」
充「黒木先生の机を写生した」
愛空「まぁ充ったら。ルノワールやゴッホと並ぶくらい、とてもお上手ですわ」
純「お嬢様!私の方がこいつなんかよりいい絵を描けます!」
新太「お前…充にまで対抗心抱いてたらどうなるんだよ…」
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純「私はこのファイルが気になりますね。これくらいのファイルは私も見たことがありません」
新太「このイスも気になるんだけどなぁ」
愛空「まぁ一度観察しただけでは何も分かりませんわ」
充「なぁ!黒木先生さぁ、エスパーなんじゃない!?」
新太「んなわけあるかい!」
まだまだ俺たちの観察は始まったばかり…