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極秘の奈落ゲーム ④驚きの連続!
アイランに失神されかけたまき。しかし、そこに、奈落Ⅰ区のリーダーである山崎ユウヤがやってきて、アイランを止めたのだ。二人を部屋の中に入れたユウヤは、二人の名前を知っているのは、知っているからと言い出して────。
--- 7.謎だらけの奈落 ---
**ガチャ**
「あら、さきとまき。いらっしゃい」
七色の髪にアイドルのような衣装をした少女が入ってきた。
「なんでしってるの?」
と、まきが聞くと、
「ゆいは何でも知ってるのよ」
と答えた。
「ゆい?」
さきが戸惑う。
「ああ、自己紹介がまだだったわね。**|林《はやし》ゆい**よ。ええと、10歳で奈落に来て、四年くらいここにいるわ」
「でも、なんで名前を知っているの?」
「奈落の者は、あなたたちの名前を知っているのよ」
「なんで?」
「知ってるからに、きまっているじゃない」
「本当に、意味が分からない」
さきが途方に暮れる。
「ということは、ゆいさんも…」
まきは聞いた。
「ああ、ゆいって呼んで。奈落のルールなの」
「えっ、なんで!?」
「そういう、ルールなんですよ」
「ええっ???」
まきが目を丸くする。
「ああ、だから、アイランのことも呼び捨てにしてたんだ」
「そうです。あいつはⅢ区だけど、1週間前までⅠ区だったんですよ」
「でも権力は?」
「もちろん、アイランの方が上ですが。ちなみに、アイランより偉いのが、|Ⅳ《よん》区です」
「へぇ…」
さきがなぜか納得する。
「ユウヤ、そろそろ本題にはいったらどう?」
「ああ、そうですね。二人とも────」
--- 8.意外なお誘い ---
ユウヤが一呼吸おいてから告げる。
「**奈落『Ⅰ区』のメンバーに《《なりませんか?》》**」
「「えっ???」
さきとまきが、顔を見合わせる。
「あなたたちは、ぜひ、Ⅰ区にほしい人材です。メンバーになりませんか?」
「ほら、ユウヤがこう言っているんだから、なったらどう?」
ゆいも言う。
「でも、私たちの目的は────」
さきがユウヤとゆいをまっすぐに見つめて告げた。
「《《るるかを連れ戻すことだから》》」
さきがそう言っても、ユウヤとゆいは動じない。
そこまで知っているのだろうか。
「…るるかって、誰?」
数秒おいてから、ゆいが言った。
「ここにいないの?」
まきが言う。
「はい、るるかという人物は、ここにいません。いないから、帰ってもらいます。もちろん、メンバーになってくれたら、話は別です」
「ということは、いるの?」
「いません。メンバーに入ったら、帰らなくてもいいということです」
ユウヤは表情を一つも変えずに淡々とそう言い切った。しかし、どこか演技っぽいようにも見える。
「奈落には、いるの?」
「いないわ」
ゆいがはっきり言い切った。
「いや、いるよね?」
「どこにそんな証拠があるのよ?いないって言ってるじゃない」
「**るるかが、《《奈落に行くって言ってたから》》**」
「「……」」
「るるかは、ここにいるの。これが、確かな情報なの」
さきは強い口調で言った。
数秒の間の後。
「**────うん、すばらしい!やはり、Ⅰ区に欲しい人材です!**」
ユウヤは笑顔でそう言った。
「あら、もう、いいの?」
ゆいがユウヤに聞いた。
「いいんじゃないですか」
ユウヤが答える。
「じゃあ、るるかはいるんだよね?」
まきが聞いた。
「はい、**|空光《そらみつ》るるか**という人物は奈落『Ⅲ区』にいます」
ユウヤが嬉しそうに答えた。
「Ⅲ区って、あのアイランがいる!?」
「ええ、そうよ」
「はい、そうです」
ゆいとユウヤは同時に答える。
「で、どうするんですか」
「どうするって?」
ユウヤの問いに、さきが答えた。
「メンバーに、なるんですか」
ユウヤがていねいに聞く。
数秒の間の後。
「…わたしたちは、るるかを連れて、《《帰りたいの》》」
さきはため息をついてから、まっすぐに見つめて答えた。
「だから、Ⅲ区にいってから、るるかを説得して、連れて帰る」
さきは続けてはっきりと言った。
「Ⅲ区に、連れてって」
「……」
ユウヤは何も答えない。
ゆいはそんなユウヤを困ったように見て、まきはさきを不安そうに見ている。
部屋にしばらくの沈黙が流れる。
そして、ついにユウヤが口を開いた。
「残念ですが、それはできません」
ユウヤが全体を見まわして、そう告げた。