『神隠しの終着点 〜天宇受売命(あめのうずめ)の恋煩い〜』
編集者:レオン
#千と千尋の神隠し #ジブリ夢 #猿田彦 #天宇受売命 #看板娘 #女主人公 #夢小説 #ハッピーエンド
「さあさあ、オールしまっか! 疲れも悩みも、うちの舞で吹き飛ばしたるえ!」
八百万の神々が集う湯屋『油屋』。
そこには、かつて天岩戸の前で八百万を熱狂させた芸能の女神――天宇受売命(あめのうずめのみこと)がいた。
名を奪われ、看板娘「ミコト」として、朱色の髪をなびかせ華やかに舞い踊る日々。
親友のリンや後輩の千尋に囲まれ、賑やかに過ごす彼女の前に、ある夜、圧倒的な神気を纏った巨大な影が現れる。
それは、神々を導く先駆の男神――猿田彦(さるたひこ)。
無口で無骨、けれどあまりにも優しい眼差しを向ける彼に、ミコトは人生最大(神生最大)の「一目惚れ」をしてしまう。
「……あかん、心臓止まるわ! なんだよあの男前、反則やろ!」
お座敷でのカリスマっぷりはどこへやら、彼の前では初心な乙女に逆戻り。
耳元で囁かれる真の名、サバの味噌煮を巡る献立バトル、そして――神界の自宅で開いてしまった「夜の扉」。
これは、賑やかすぎる女神と、独占欲の強い男神が、
「神隠し」の終わりに見つけた、永遠の愛の物語。
「……圧かけても知らへんからね! 彦さん、ちゃんと言葉で言うてよ!」
「……一日一回だと言っただろう。……全く、賑やかな妻だ」
八割のタメ口と、二割の敬愛。
今日も神界には、ミコトの照れ隠しの怒鳴り声と、旦那様の満足げな溜息が響き渡る。
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