編集者:AYAYA
うち―塩崎夏海は、中1。そんなうちに、実は好きな人がいるんだ。名前は勇斗。カッコよくてスポーツ万能で明るい、クラスの人気者なんだ。それに、びっくりすると思うけど、実はそんな彼と、幼なじみなんだ!よくうちともしゃべるけど、本当は、手の届かない遠い遠い存在なんだ。でも、そんな彼といつまでも一緒にいられると思っていたのに…⁉
一途に想う、主人公と幼なじみの彼、同じく幼なじみの親友、クラスのマドンナ。
中学生の青春感動ストーリー。
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目次
衝撃の事実
うち―塩崎夏海は、大好きな彼と同じ教室で、同じ通学路で…まだまだ一緒に過ごせると思っていたのに。そんなことを思っていたのは、自分だけだった……。
まさかの事実を知る前までは……。
チャリン
そんな音が鳴って、自転車のペダルを踏む。
「行ってきまーす」
そう言って、自転車をこぎ出した。
速さもだんだんと速まり、しだいにはペダルを踏まなくても、勝手に進んでいた。
そんなことをしていると、大きな曲がり角が見えてきて、そこから二人の男女が出てきた。
勇斗と凜だ。
「おはよっ!」
気持ちいい風と共に片手を挙げる。
「おっす」
「おっは~!」
勇斗、凜も小さく手を挙げる。
いつもの日常。
今日は、夏休み一週間前。
夏休みには、うちの所属している部活―陸部(陸上部)のメンバーとプールに行ったり、夏祭りにも行きたいな。
プールはもう決まっているけど、夏祭りの予定は曖昧。
ちなみに夏祭りに行けるなら、うちと勇斗と凜の三人で行きたいな。
そんなことを思っていると、すぐにうちらの通っている学校—彩葉市立鈴樹中学が見えてきた。
この時には、三人で過ごせる期間はまだまだあると思っていたのに…。
ガチャン
自転車のスタンドを蹴って、上にあげる。
今は、授業が終わって、下校中。
「あはは!昨日のテレビ、面白かったよねー!」
「うんうん!爆笑しちゃって…」
昨日のテレビの話で盛り上がっていると、ふと凜が思いついたように言った。
「そういえば…八月に夏祭りが、地域で開催されるし、この前三人で行きたいなって言ってたし、予定決めよ?」
うちは待ってましたというように、うなずく。
「うん!よし!決めよう!」
そんな時、勇斗が気まずそうな顔をして、言った。
それは衝撃の事実だった。
「あのさ…俺、この夏で遠くの町に引っ越すんだ…」
初めまして!この書籍を書かせてもらいました、あややです!
いかがでしたか?この話。
物語、最初から長くなってしまいましたが、楽しんでもらえたら嬉しいです!
続きもまた書こうと思います!
では、また続きで。
キャラ紹介
主人公・塩崎夏海(しおざきなつみ)陸上部
誕生日 6月6日
性格 明るく元気なムードメーカー。特に友達と関わることが多い。
一人称 うち
佐川勇斗(さがわはやと)サッカー部
誕生日 10月21日
性格 陽気でスポーツ万能。クラスの人気者。夏海と凜の幼なじみ。
一人称 俺
月野凜(つきのりん)テニス部
誕生日 4月29日
性格 やさしくて誰にでも親切。友達が多い。夏海と親友。
一人称 私
夏祭りの決心
あらすじ
夏休みでワクワクしていると、突然、勇斗から『この夏で引っ越す』と言われた夏海たち。二人はどうするのか…?
「あのさ…俺、この夏で遠くの町に引っ越すんだ…」
「えっ…ウソ…?」
「なにそれ…」
うち・夏海と凜は絶句した。
「そ、そんなの…早く言ってよwww」
笑いながら言う、凜の顔は笑っていない。
うちの顔は見えないけど、きっと青いに決まっている。
……。
はっ!
気が付けば、家に帰っていて、もう夕方の六時だった。
「姉ちゃん!姉ちゃん!ゲームしよ!」
そうやってうちの呼ぶ声がした。
弟の海斗だ。
「さっきからぼんやりしてるみたいだけど…夏海!宿題しなさいよ!今日もあるんでしょ!」
母さんの声。
「…今日はないよ」
そう答えながらも、足をのばして座ったまま。
すると、いつの間にか二人に言っていた。
「二人とも…勇斗…引っ越すみたい」
「「え?」」
二人は拍子抜けした表情をする。
「だから、勇斗が引っ越すんだってば!」
大声で叫ぶと、二人は『えー!』と叫んだ。
「ね、姉ちゃん…ウ、ウソだろ!そ、それじゃあ、勇斗兄ちゃんとサッカーできないじゃんか!」
よく勇斗とサッカーをしていた海斗が叫ぶ。
「そ、そんな…佐川さんには、いつもお世話になっているのに…」
親同士が仲の良い母さんもなげく。
家の空気も悪くなってきた時
ピンポン
自分のスマホの通知が鳴った。
スマホを手に取ると、凜からだ。
メッセージで、『勇斗、引っ越すみたいだし、夏祭り行こうよ!』と。
うちは、すぐに返事を打つ。
『オッケー』と。
みなさんこんにちは!AYAYAです!
第二話、どうでしたか?
そこまで時間も経っていませんが、夏海の気持ちもだいぶ分かったかと思います。
では、そろそろ…。
また続きで。
地獄の夏休み
ふぅ~…
ゆっくりと息を吐く。
夏祭り、決定だ。
落ち込んでいちゃ、ダメ…だよね。
立ち上がらないと、最後まで勇斗と過ごさないと。
そう言い聞かせて、明日の学校の準備をした。
「行ってきます…」
「行ってらっしゃい」
相変わらず、元気がない。
今日もペダルをこいでいく。
「おはよ~」
「…おっす」
いつものように合流する。
だけど、二人とも元気がないのが分かる。
それに、予想通り、みんな無言だった。
学校に着くと、すぐに席に着いた。
自分の前の席は、勇斗、横は凜。
出席番号順でそうなったんだ。
だけど話すこともない。
授業が始まって、突然、先生が言った。
「では、宿題を配りまーす!」
「宿題は…五教科のワークとプリント、漢字ノート、自由研究、読書感想文、そして絵画となりまーす!」
「ええー」
みんなはがっかり。
うちも嫌だった。
宿題がよりにもよって、多いし…。
だけど、勇斗の引っ越しの方が、断然苦しい。
はぁ…地獄のような夏休みが始まりそう…。
どうしようもなくなって、机に突っ伏した。
みなさんこんにちは!
今回で3話となります。いかがでしたか?
ついに次回から、夏休み突入となる予定です。
では、またつづきで。
夏休み突入!
夏海の学校では、ついに夏休みが始まる。
勇斗に最後まで付き添いたい、夏海は一体どうするのか…?
友男子・朔からめずらしく声をかけられて…?
ついに夏休み前日。
学校の予定は、終業式と学活。
午前十時下校という、短縮授業。
学校に着くと、席に着き、すぐにホームルームが。
終業式が行われる、体育館へ行くため、シューズなどを準備していると、突然、声をかけられた。
「ねえ、夏海ちゃん。ちょっといい?」
「えっうん。いいけど…」
クラスの友男子の朔くん。
ゲームが趣味なことが同じで仲良くなった。
朔くんは、人通りの少ない、控室の前で止まった。
「ここで話すね。…夏海ちゃんって…勇斗のこと、好きなの?」
「えっ⁉…なんで…」
うちは驚いて固まってしまう。
ウソ…。もしかして…凜が…?
「なんでそんなこと?」
そうやって聞くと、朔くんはうつむいて言った。
「いきなりそんなこと聞いてごめんね。…ただ行動で分かっちゃったっていうか…。そっ、それと…ぼ、僕のことも、あ、頭に入れてくれると…うれしいな…って、僕、何言ってるんだろ。ホントごめんね。じゃあっ!」
突然、朔くんは逃げるように去っていった。
な、なんだったんだろ?
ま、凜が秘密、ばらしてないからいっか!
そして、終業式が終わり、通知簿も返され、下校することになった。
「あーあー。成績悪かったなぁー」
ひとりごとのように叫ぶ。
「やれやれ…もう…」
凜が苦笑いする。
そして続けた。
「じゃ、三人で夏祭りでいいね!」
「うん」
「ああ」
ここでもう少し言っていれば、他にも楽しめたのかもしれないけど…まぁいいや。
家に帰ると、うちは自分の部屋のベッドに寝転んで考えた。
この夏休みで、勇斗と一緒にいられるのは最後。
付き合うことができないとしても…この一途な思いを伝えたい!
よし!夏祭りの時、勇斗に告白しよう!
みなさんこんにちは!
今回は、いつもより長くなりました(笑)
でも、だいぶ夏海の気持ちも進展したと思います!
ついに夏休み突入!
夏海は、勇斗に告白することに。
次回は、部活のメンバーとプールです!
次回もお楽しみに!
ナイトプール告白⁉
ついに夏休みが始まり、陸上部のプールイベントが。
プールは朝から夜までやっている。
そんな中、同じ部活(クラスメイト)の朔から、驚きの言葉が…⁉
ピンポーン
家のチャイムが鳴って、玄関のドアを開ける。
「はーい!あっ!すず!」
家の前には、同じ部活の友達―川崎すずが立っていて、『行こ!早く!』と。
「うん!ちょっと待ってて…」
荷物をすぐに確認して、自転車に乗って出発!
今日は、陸上部のメンバーとプールに行くことに。
地域の市民プールに集合して、一晩中、楽しむんだ!
「楽しみだね!」
「そうだね!」
ワクワクしながら、言葉を交わす。
そして、すぐに大きな公園のようなところが見えてきた。
着いた!
駐輪場に自転車を止めて、すぐに更衣室へ向かい、水着に着替え、プールサイドへ。
水着は藍色で、上にはラッシュガードを着た。
「お待たせ―!」
「遅いぞ!みんな着いてるぞ!」
顧問が顔をしかめる。
「じゃあ、プールではおぼれないように浮き輪を付けてな!それで…」
説明が終わり、自由行動となった。
言われた通りに、浮き輪を付けて、プールへドボン!
気持ちいい…。
ゆっくり泳いだり、プールサイドに腰掛けたりしていると、いつの間にか、夕方になっていた。
時間が止まれば…いいのにな…。
そんなことを思っていると、突然、聞き覚えのある声がして、振り返った。
「ね…ねえ、夏海ちゃん。ちょっとこっちで話そう」
「いいけど…」
何だろう?
そういえば、この前も声、掛けられたよね?
たしか『夏海ちゃんって、勇斗のこと、好きだよね?』って。
思い出しながらも、彼の背についていく。
彼が人通りの少ないところを選んで、立ち止まる。
そして、言った。
「いきなりだけど…僕さ、ずっと前から、夏海ちゃんのこと…好きだったんだ。明るくて、優しくて…僕が陸上でタイム出せなかった時も、『大丈夫だよ、ずっと応援してるよ』って。その瞬間から、夏海ちゃんのことが大好きでたまらなくって…。そんないきなり言われても、困るよね…。気持ちに応えなくていいけど、聞いてくれてありがとう。…勇斗に思い、伝えてあげな」
みなさんこんにちは!
今回は、衝撃なところで終わりましたね。
そろそろ、話も終盤に入っていきました!
次回も楽しみですね!
では、つづきで。
最終章! 夏祭り前編
うち・夏海は、クラスメイトの朔くんから告白されちゃった⁉
でも、好きなのは勇斗だし…。
そして、夏祭りの日になって。
ええー⁉
ウソ⁉
朔くんって…うちのこと、好きだったの⁉
でも…うちが好きなのは…勇斗だし…。
そう思って、うちは言った。
「ごめん。気持ち伝えてくれるのは、とってもうれしいけど、うちが好きなのは…勇斗なんだ」
すると、朔くんはうなずいて笑った。
「うん。ありがと。じゃあ、また新学期で…」
そうして、手を振って去ってしまった。
バイバイ
しばらく、うちは立ち尽くしていると、もう辺りは藍色になっていた。
スポットライトが色とりどりに輝いて、ライブ会場のように盛り上がっていた。
「今日はみんな、ありがとう!じゃあね、また新学期で会おう!」
「じゃあねー!」
みんなと別れ、うちも帰ることにした。
「ただいま」
家に帰ると、夜の七時半。
もうこんな時間だったんだ。
今日は宿題できてないけど…次は夏祭り。
この夏休み…地獄なんかじゃないや。
楽しい…。
約一週間後
今日は待ちに待った夏祭り!
うちは頭の後頭部に、大きくお団子を結って、赤や白色の椿柄の浴衣を着て、集合場所へ。
集合場所の公園に着くと、二人の影があった。
勇斗と凜だ!
「おひさー!」
「あっ!夏海!おひさー!」
「久しぶり」
懐かしい顔にあいさつをする。
勇斗はいつもとはちがうセットされた髪型に、渋い藍色の浴衣を身に着けている。
いつもとちがう服装で、カッコいいし、浴衣でなんだかより長身に見える。
凜もうちと同じような髪形に、青と紫の花の髪飾り。そして、濃い青色の朝顔柄のかわいい浴衣を着て、華やかさを見せている。
さあ、夏祭り、始まり始まりだ!
薄暗く、オレンジ色の空に向かって、心の中で叫んだ。
みなさん、こんにちは!
ついに最終章、ということで、次回はなんと最終回となります!
楽しみですね!
どんな展開になるのでしょうか?
では、最終回で会いましょう!
最終回!花火の恋
夏祭り開催!
うちらは、夏祭りを満喫することに!
よし…告白頑張るぞ!
「わぁ!すごい!」
「ホントだな。どこ行こう?」
「うーん…りんご飴とか買っちゃおうよ!」
三人で会話しながら、進めていく。
早速、りんご飴を三つ買って、舌をつける。
「ん!あま~い!」
りんごと飴のあまさが伝わってきて、思わず声を上げた。
「次はどこ行く?」
凜が聞くと、勇斗が提案した。
「金魚すくい、行かない?」
「いいね!行こ!」
うちがグッドポーズを向けて言う。
「いらっしゃい!金魚すくい、一回百円だよー!」
金魚すくいの屋台のおじさんが、声をかけてくれた。
みんなそれぞれ、百円を出して、金魚すくいをさせてもらうことに。
あ!
丸く浅い、大きな水槽に、赤や朱、白、黒など、色鮮やかな金魚たちが泳いでいる。
ピチピチと音を立てて、泳ぐ姿に目を引き付けられる。
よし!
勢いよく、ポイを水槽に入れた。
特に目を引かれた、きれいな赤色の金魚。
取れる!
そう思って、ポイを上げると、薄い紙が半分以上破れて、おまけに何も取れなかった。
「あーあー」
ふと、低い声が聞こえて、横を向くと、うちと同じしゃがんだ体制をした、勇斗がいた。
「もう!何、勇斗?見ないでよ…」
うちがあきれた顔をすると、勇斗は、はははっと笑って言った。
「何やってんだよ。俺が取ってやるよ」
どうせ取れないだろうと思っていると、勇斗は真剣な顔で水槽を見つめる。
そして、うちが取ろうとしていた、金魚の下にポイを入れて、やさしくそっと水から上げた。
「勇斗!すごい!」
なんと、勇斗のまだ破れていないポイに赤く小さな金魚が。
「いいな!勇斗。この金魚、大事に育ててあげて」
うちがそう言うと、勇斗は首を振って、袋に入れてもらった金魚を差し出した。
「いや。大丈夫。夏海—お前がこの金魚、育ててほしい。このふるさとで…」
「分かった。ありがと…」
うちはうつむいてつぶやく。
……。
涙が流れていて、勇斗に見向きもできない。
そして、また三人で屋台を回る。
うちは、浴衣の袖で強く目をこする。
そんな時
「では、始まりまーす!」
そんなアナウンスが鳴って、バァンと爆発するような音が鳴った。
空を見上げると、空に色とりどりの光が。
わぁ…打ち上げ花火だ!
空が火で彩られていて、感動した。
「夏海!ちょっと来て!」
凜に突然、呼び止められた。
え?
人混みの中、凜の方に向かうと、耳元で『早く告白しなよ』と一言。
「じゃ、そろそろ塾だから、帰るわ!勇斗、今までありがとう!じゃあ!」
凜が大きく手を振って、帰ってしまった。
ウソ…。
凜は週に二回、塾に通っている。
今日も塾の日だけど、だからって夏祭りなのに…。
でも、二人きりになるチャンスかも!
「凜!今日はありがとう!」
「ああ。凜。今までありがとうな」
そう言って、凜と別れた。
「……あのさ…勇斗…」
「なんだよ?」
告白しよう…!
「好き」
「は?」
「だから、好きだって(笑)」
「へ?」
勇斗の顔を見ると、マヌケな顔をして、少し赤い。
「勇斗…聞いてくれる?」
「何がだよ?」
どこに行くわけでもなく、ただ足を進める。
「うち…勇斗のことが好き!理由なんて多すぎて言えないほどだけど…」
「……」
「今まで、本当にありがとう。もう会えないけど、お互い頑張ろう。うちは、あんたの将来—警察を応援してるよ!悪い人を捕まえて、人を守る。きっといい未来が待ってる。信じてる!…それと関係ないけど、ちょっとお願いがあるんだ…いいかな?…それは今日だけ、勇斗の彼女ということでいさせて…」
「…分かった。それで、何をすれば…?」
「それは…手、つなぐことで…」
「分かったよ。仕方ねぇな」
そう言って、自分の手に感触がした。
勇斗の手だ。
うちはその手を、はぐれないように強くにぎった。
「今日はありがとう…」
「じゃあ」
うちが背を向けて、手を振って去ろうとした、その時
「待って」
「一つ、言わせてくれ…」
勇斗がうちを呼び止めた。
「俺、お前に会えて良かった…ありがとう」
そのとたん、本日二回目の涙が。
それに、止まらなくて大号泣。
そのまま、家に帰って泣き続けた。
九月 始業式
凜と同じタイミングで、教室に入った。
もちろん、もう勇斗はいない。
だから、うちと凜の二人で登下校をすることになった。
勇斗以外のみんながそろっても、クラスは少し静か。
みんなも、勇斗が引っ越したことを知っているみたいだ。
「おはようございます!」
先生が入ってきた。
「おっ!飛行機、見えるぜ!」
「ホントだ!」
「わぁ!」
近くには、空港がある。
午前八時三十分。
ちょうど、勇斗の引っ越しの飛行機の時間だ。
ということは、あの飛行機に、勇斗が乗っている⁉
「はっ、勇斗―――!」
うちは、校則にも関わらず、各教室にある、ベランダへ、窓を開けて出た。
「えっ?勇斗乗ってるの?」
勇斗の引っ越しの移動は飛行機ということ、出発時間は八時三十分だということも、うちしか知らない。
特別に教えてもらったのだ。
「勇斗―――――!」
「勇斗っ!」
「今までありがとうなーーーーーっ!」
先生は止めに入ることもなく、みんなもベランダに出ていた。
先生も、いつの間にか、ベランダに出ていて、叫ぶ。
「おーーーーーい!佐川―――――!サッカー部、担任、お世話になったな――――!ありがとよーーーーー!」
そして、うちもまた叫ぶ。
「勇斗――――――――!ずっとお世話になったね――――――!ホントに、ありがとーーーーーーーーー!」
また、うっすらと涙を流しながらも、薄れゆく飛行機雲と、見えなくなった飛行機にいつまでもいつまでも、手を振り続けた。
みなさん!こんにちは!
今回で、『この恋は打ち上げ花火のように…』シリーズ最終回となりました。
なんとしても、書ききりたかったので、すごく長くなりました。
短い期間でしたが、ありがとうございました!
ちなみに、『この恋は打ち上げ花火のように…』のタイトルの意味はお分かりできたでしょうか?
この恋とは、夏海の恋、『打ち上げ花火のように』は、打ち上げ花火のように音が鳴って、散って消えていくという、恋と青春の物語です。
では、最後となりますが、本当にありがとうございました!
では、さようなら!