主人公:リョウが1枚の手紙を残して消えてしまった親友:雨矢の行方を追って
仲間と旅に出るRPG風ストーリー!
雨矢を探して辿り着いた先にいたのは…!?
っていうのがあらすじです!
この話に出てくる名前のついたキャラクターたちは、
作者の部活の仲間たちを元にしてできています!(許可済み)
そんな裏話は一旦置いといて、はい!RPGです!
世界観やストーリーをぜひ楽しんでいってくださいねー!
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目次
Sun Stone #1 消えた親友
新シリーズ開幕!
前から作ってみたかったファンタジー&RPG小説がついに公開できる!
実は夏休みくらいからすこーしずつ書き溜めてましたw
ってことでどうぞ!
「おーい、|雨矢《あまや》ぁー?」
今日は一緒に買い物に出かけようと約束していたはずなのに。
幼馴染の雨矢を約束した時間に家の前で呼んでも、家から出てこないな…
まさか、寝坊とか?珍しい。
家の周りを一周してみると、窓が開いていることに気がついた。
窓から部屋の中を見てみたけれど、雨矢はいなかった。
そして、一枚のメモが見えた。
<探さないでください>
メモにはそう書かれていた。
急いで窓から部屋の中に入って、メモの字をよく見てみた。
「何だこれ…雨矢の字じゃない…」
何年もあいつの書く字を見てきたから分かる。
てか、探さないでって…探しに来てって言ってるようなもんだろ!
雨矢がどこにいるかなんて分からないけれど、すぐにでも助けにいかないと!
その話を街の同い年の3人に話すと、3人とも協力すると言ってくれた。
そして、出発するのは今日だ。
メンバーを紹介しておこう。
まずは僕。僕の名前はリョウ。属性は炎。
…自己紹介って何話せばいいか分からないしもういいや、次!
2人目はアユム。女子。幼馴染だけど、正確にいえば腐れ縁だ。
正直、アユムと会うとすぐ喧嘩になるから、仲は良くない。
属性もなくて雑魚乙って感じだけど、その代わりヒーラーとしては有能。
3人目が、|岬《みさき》。一人称を“岬”って呼ぶのが特徴的な女子。
アユムの親友で、水属性の魔法使い。4人の中で一番の遠距離型だ。
最後に、|遊星《ゆうせい》。街一番レベルでやんちゃな男子。
雷属性で、異常なくらい体力が多い。多分バカだからだろうけど。
今日の集合に寝坊で遅れて来やがった奴(笑)
リョ「誰かが寝坊したせいで時間通りではないけど…出発!」
遊「いや、ごめんってーw」
岬「ちなみにさ、今日どこ行くとか全く聞いてないけど、どこ行くの?」
リョ「それは…今から決めるから!w」
一同「…は?」
良い子のみんなは家の中に不法侵入しないでね!
Sun Stone #2 双子の兄弟
このシリーズを略すと『SS』になるらしい
なんかかっこいいね(?)
サンストもありだな
とりあえず街を出てを歩いて歩いて…何日か経ったところに村を見つけた。
ガーデニアという名前の村らしい。確か意味は…クチナシ。
「リョ「流石に宿とかで休みたいし、ここの村に寄ってみよう…」
遊「商店街あるけど、寄ってみねぇ?」
岬「時間はあるしいいんじゃない?お金はあんまないけど。」
遊「おい岬、現実的なこと言うな!w」
岬「だって岬の言ってることは事実だし。」
確かに、まだ宿を取るお金は持っているけど、
何かバイト的な事もしないとお金が足りなくて雨矢のいる所に辿り着けない。
僕がぼんやりしながら歩いていると、後ろから何かに押された。
リョ「うわ、危ねーコケるところだった…」
アユ「そのままコケて欲しかったなぁ」
リョ「おいアユム?やめろ?」
岬「ストップ、喧嘩しないで。2人が言い争うとうるさくなる。」
何に押されたのか気になって後ろを振り返ると、
そこには僕らよりいくつか年下?の少年2人がいた。
1人は多分僕に当たった子で、尻もちをついている。
もう1人は焦ったように僕と座り込んだ子を交互に見ている。
?「だから走るなって言ったのにさ…」
??「ごめん…あ、ぶつかっちゃって、ごめんなさい…」
リョ「大丈夫、気にしてないから。」
?「弟の不注意でぶつかったこと、お詫びさせて欲しい。
僕らの家の店のもの、安くするから着いてきて。」
リョ「いやだから、気にしてないって…」
遊「いいじゃん、見てみるだけだって。行ってみようぜ!」
リョ「は、はぁ…」
僕らは、2人の少年の後を着いて行った。
?「ここが僕たちの家がやってる店。両親が珍しい物を集めるコレクターで、
色んなアイテムを売ってるんだ。」
岬「へぇ、すごい。何に使うか分からないものもいっぱいある…」
??「そういえば、僕たちの名前言ってなかったよね。」
?「確かに…僕は、双子の兄:サカキ。こっちは、弟のコマキ。」
コマ「コマキです。えっと…お名前は?」
こっちもそれぞれの自己紹介をした。
すると、いいタイミングで双子の兄弟の両親らしき人が店から出てきた。
双子父「どうしたんだ、この人たちは。」
サ「コマキが商店街を走ってて、不注意でリョウさんにぶつかってしまって。
だから、そのお詫びに店を…」
双子母「そんな無理やりお客さん呼ばなくてもいいのに。
…でも、コマキ。気をつけなさい。落ち着きがないんだから…」
コマ「ごめんなさい…でも、安くしてでも買ってもらえればいいなって…」
双子母「黙りなさい。ごめんなさいね。この双子が変なことして…
この店に来てくれてありがとう。君たちは冒険者?」
リョ「そう、ですけど…」
双子母「協力するわ。何でもいいから、1つだけタダで好きな物をあげるわ。」
リョ「え、いいんですか!」
双子母「いいのよ。」
ぶつかられただけなのに…ラッキー…でいいのか?
アユ「ねぇ、これ便利じゃない?『|回復薬《リカバリーポーション》』!」
アユが見つけたのは、ビンに入った錠剤だった。
サ「いいね、これは1粒食べると自分の体力が20%即時回復するんだ。
まあ、副作用として…その日の睡眠時間が強制的に1時間伸びるけど。」
岬「じゃあ、体力を前借りするってこと?」
サ「そんな感じ。」
リョ「まあ、回復はあって困ることないし、いいんじゃない?
僕らはそういうの詳しくないし。すみません、これ貰っていいですか。」
双子母「了解。じゃあ、気をつけて。」
リョ「はい、ありがとうございました!」
遊「サカキ、コマキ、じゃーなー!」
2人「バイバーイ。」
商店街を少し離れた所に丘があったから、そこでひと休みする事にした。
アユ「あー疲れたぁ…」
リョ「こんなので疲れた疲れた言ってたら、これからの旅無理だろ…」
アユ「うるさいなぁ、私は着いて行ってあげてるだけなのに!」
リョ「お前は雨矢のこと、どうでもいいのかよ…!」
アユ「それは…」
岬「もー、本当に、ストップ。」
岬がいないと僕らの口喧嘩は全然止まらないな…ちょっと情けない。
?「雨矢のこと、探さないであげなよ。」
リョ「…えっ?」
気づくと俺ら4人の後ろに、同じくらいの年の女子がいた。
後ろに来ている事に全然気がつかなかった。
っていうか、なんで雨矢のこと知ってるんだ…?
?「君たちが雨矢を探し始める前に、私が君たちを散り散りにしてあげる。
君たちはきっと、雨矢のいる所に辿り着けない。」
遊「何で雨矢の名前知って…」
?「それは、今君たちが知る必要のないことだよ。じゃあね。」
謎の少女が手を広げると、あたりが霧で覆われた。
何も見えない。アユムは?岬は?遊星は?どこに行った…?
リョ「まずい、はぐれた…!?」
あの少女、一体何なんだ。
敵組織?みたいなやつは四天王にするつもり!
「○○は我々の中で最も最弱…」みたいなことを絶対に言わせる!w
Sun Stone #3 霧が晴れて
キャラ多くなりそうだからそのうちキャラ一覧作る!
〈Sideアユム〉
謎の少女が手を広げた瞬間、目の前に霧が広がって、視界が白く霞んだ。
アユ「何これ、みんな、どこ…!」
岬「アユム、手を!手を繋いでいれば離れないから!」
岬ちゃんの声が聞こえて、手が伸びてきた。
私はその手を握り返した。
アユ「岬ちゃん、絶対、離さないでね!」
岬「もちろん!」
霧に加えて風も吹いてきて、霧が晴れた時には
私と岬ちゃんは手を繋いだまま知らない場所に着いてしまった。
岬「海岸だ…」
アユ「見て、上。さっきまで私たち、あの丘にいたのに、降りてきたみたい。」
岬「丘に戻ったらみんなとまた会えるかもしれない。行こう。」
岬ちゃんに腕を引っ張られて進もうとしたけど、足が動かない。
そのまま力が抜けて、砂浜に座り込んじゃった。
アユ「なんか1人じゃないって安心して、足の力抜けちゃったかも…!」
岬「…ちょっと海見て休憩してから行こっか。」
アユ「ありがとう。」
…みんなも、はぐれちゃったかな。
---
〈Side|遊星《ゆうせい》〉
アユ「何これ、みんな、どk…」
アユムの声がどんどん遠ざかっていく。
霧も大変だけど、風が吹いてきてどんどん遠くに押されて行ってるみたいだ。
遊「おい、アユム、リョウ、岬!聞こえるか!」
俺がそう叫んでも、誰の声も返ってこない。
すると急に霧が晴れて、周りには誰もいなくなっていた。
遊「なるほど、みんな、迷子か!」
ここは…さっきの商店街?戻ってきたのか。
また丘に行けば、リョウたちと合流できるはず。
俺がそんなことを考えながら歩いていると、誰かにぶつかった。
遊「うおっと…」
今日はリョウも俺も誰かにぶつかって、プチ災難デーだな…
?「ちょっと!ちゃんと前見てんの!?」
ぶつかった人を見てみると、怒っているようだった。しかも女子3人組。
遊「ぶつかったのはあんたたちも気をつけてなかったからだろ!」
つい言い返してしまった、まずいか…?
??「コト、あんまり怒らなくても…」
俺とぶつかったコト?って女子の後ろにいた1人が、おどおどしながら言った。
コト「うわ、せっかく買ったアイス落ちちゃったじゃない!どーしてくれんの!」
でもぶつかった人はそんなの聞こえてなかったらしく、怒ったまま。
遊「アイスなんて、買い直せば…」
コト「はぁ?金の無駄じゃん!ちょ、アイリ、エミリー。こいつボコしていい?」
アイ「え、えーっと…」
エ「コト、落ち着きなよ…!」
なるほど、コトって人の言ってることには逆らうことが難しいって感じか。
面倒だな、走って逃げたらどうにかなるか…?
遊「|雷速《スピードサンダー》」
コト「おい、待て、逃げんな!」
これであの3人組から逃げられた。
とりあえずこの速度のまま丘まで戻ってみるか。
---
〈Sideリョウ〉
最悪だ、みんなとはぐれて僕だけ1人になってしまった。
みんなあの少女の能力?で散り散りにされたっぽい…?
ここは、神社…?さっきまでいた丘から少し離れてしまったみたいだ。
?「…大丈夫?さっきからキョロキョロしてるけど。」
神社にいた僕と同じくらいの年?の男子が話しかけてきた。
リョ「ちょっと、道に迷ってしまって…」
?「…それは大変。僕が元の場所まで案内する。」
リョ「え、いいんですか!僕はリョウって言います。お名前は…?」
柚「僕は|柚《ゆず》。服装から察したけど、リョウさんは旅人?
あ、タメ口でいいよ、多分年近いから。」
リョ「…まあ、そんなところ。行方不明になった親友を探しに。」
僕と柚くんは、丘に向かって話しながら歩き始めた。
柚「何か手伝えるかもしれないから、その親友の名前、教えてよ。」
個人情報だけど…まあいっか。
リョ「雨矢ってやつ。…知らないよね、あはは…w」
柚「え、雨矢…知ってる。」
リョ「…えっ!?」
柚「僕、雨矢と友達なんだ。
住んでるところは少し遠かったから、もう数年は会ってないけど…」
リョ「本当に!?」
まさか偶然話しかけた子が雨矢を知ってるなんて!驚いた…
柚「雨矢を探す旅、僕にも手伝わせてほしい。」
リョ「でも、柚の故郷とか家族は…」
柚「僕の家族はみんな忙しいから、家なんてあってないようなものだし。
僕が、行きたいんだ。だから、お願い。」
リョ「…分かった、他の仲間にも紹介する。」
予想してないところで新しい仲間が増えた。
僕と柚が他にもいろんなことを話しているうちに、丘に戻ってきた。
Sun Stone #4 新メンバー
僕が丘に戻ってくると、他の3人が待っていた。
遊「おー、リョウ、遅かったな!」
アユ「そーだそーだ、遅かった!」
岬「戻ってくるまでは2人ともあんなにリョウのこと心配してたのに…w」
マジか、そんなに心配されてたのか…
リョ「ごめん、遅くなって。」
岬「リョウ、隣のその男の子は…?」
リョ「ああ、紹介する。|柚《ゆず》だ。こいつは、雨矢と友達らしくて…」
柚「自分で言いたい。僕と雨矢は故郷が違ったけど昔から友達で、
行方不明になったって聞いたから僕も捜すのを手伝いたいと思ったんだ。
だから…仲間に入れてください!」
遊「いいんじゃね?仲間が増えるのはいいことだって。」
柚「本当に!?えっと、名前は…」
それぞれが自己紹介をした。
そして、柚が正式に旅のメンバーに加入することが決まった。
気づけば、空がもうオレンジ色に染まっていた。
岬「あー、もう夕方になっちゃった。そろそろどこか宿に行こう?」
リョ「そうだな、探さないと。」
それから僕たちは無事に宿を見つけて、今は完全にくつろいでいる。
もちろん、男子部屋(リョウ、遊星、柚)と女子部屋(アユム、岬)で分かれた。
風呂上がりに僕が庭?みたいなところに出てみると、風が気持ちよかった。
リョ「ここなら誰も来ないだろうし、空も見えるしいいな。」
庭に降りる時の石の階段に座って、部屋から持ってきた炭酸ジュースを飲む。
僕たちがまったりしている間に、雨矢は何をしているんだろう。
服で見えてないだろうけど実はいつも首からぶら下げている
オレンジ色の石がはめ込まれてた太陽の形のネックレスを月と重ねた。
このネックレスは、雨矢とお揃いだ。
だから、この旅をするときは絶対、身に付けておきたい。
と言いつつ、無くしたくもないから風呂の時とかは外してるけどw
リョ「早く雨矢と会いたいなぁ…」
シュッ
右耳から風を切る音が聞こえて、パッと右を見た。
するとそこには、メモ付きの矢が刺さっていた。
リョ「危ない、少しズレていたら顔に刺さって旅が終わるところだった…」
という軽い考えは一旦捨てて、と…この感じ、多分意図的だな。
とりあえずメモを開いて読んでみよう。
<明日の午後1時、村外れの神社の奥の花畑に来い。>
なんだ、これ…
花畑っていうのは…柚と会ったさらに奥に花畑があるってこと?
そこに呼ぶなんてこのメモの送り主は何を考えているんだろうか。
というかこの矢、どんな細かいコントロールをしたら
こんなに綺麗に僕の顔の真横に刺さるんだろう。
このメモの送り主は、相当の実力者…?なのかも知れない。
明日は花畑に行ってみよう。
だから、まずは4人にもそれを伝えに行こう!
って、女子部屋って…どうやって伝えたらいいんだろうか…?
Sun Stone #5 突然の戦闘
本当はシルバーウィーク最終日に投稿したかったやつ!w
予約投稿ミスってた悲しい
次の日の午後1時、僕たち5人は柚と出会った神社の奥にある花畑にやってきた。
なるほど、この村のガーデニアという名前はここからついたのかもしれない…?
僕らがついた時、花畑には2人の少女がいた。
年は見た感じきっと、僕たちより2〜3歳くらい上かも?
1人は背が高くて、もう1人は背が低くて丸い感じ…決して悪口とかじゃないよ!?
岬「メモの送り主って、あの人たち?」
リョ「分かんないんだよな…字も見たことない字だったし。」
遊「ははっ、こういう時は俺に任せろ!」
リョ「ちょ、おま…一旦待てよ!」
なんだか嫌な予感が…
遊「すみませーん、そこのお二人さん、僕らに用ありますー?」
は…!?なんちゅう話しかけ方だよ!
ナンパされたいやつみたいな!おかしいだろぉ!
遊星に話しかけられた2人はゆっくりこっちを振り向いた。
見た目は…2人ともメガネをかけていて、
背の高い方はギャルっぽい服、もう1人は真っ赤なTシャツに黒いズボンで、
統一感は全然ない。この2人本当に仲良いのか?みたいなレベルw
2人は話しかけられたことに対して驚かなかった。
?「やっと来た?遅いね。」
??「うちらが早すぎただけだって、アオ。今1時だよ。」
遊「…え?」
なぜか遊星も困惑している。
アオ「そっかー。あ、うちらが君たちにメモを送ったよ?」
まさかメモの送り主がこの2人だったなんて!
リョ「それで僕たちを呼んだのは、理由があるんですか。」
僕は、前に出て名前も知らない2人に聞いた。
??「ああ、そうそう!うちら、雨矢って子の情報を持ってるんだよねー。」
アユ「え、雨矢のこと!?」
岬「アユム、声大きいから一旦黙って。」
アユ「うぅ…ごめんって。」
アオ「あ、そうだ、自己紹介先にしとこうよ。
うちはアオ。んでこっちのメガネの丸いチビが、ツグ。」
ツグ「お前もメガネかけてるだろ!w」
こっちも自己紹介をした。話すなら名前をお互い知らないと話しにくい。
リョ「で、雨矢について何の情報を?」
ツグ「えーっと、今どこにいるのかって話。」
遊「え、どこにいるんすか?」
遊星が言ったことに対して、2人は不敵に笑った。
アオ「それを教えるのは、君たちがうちらと戦って勝てたらね?w」
リョ「…は?」
何考えてるんだ、この2人。
アオ「協力的な感じたからって、君たちの味方だと思わないでね?
うちら、れっきとした君たちの敵だから。
やっぱ、敵は強くなる前にぶっ潰しとかないと!ねー、ツグ?」
ツグ「おう!wちなみにこれ、君たちに戦う意思がなくても
うちらは攻撃止めないから、止めさせるにはうちらを倒すか逃げるか!w」
一同「「「「「は、はぁぁぁぁぁっ!?」」」」」
まさか、メモの送り主と急に戦うことになるなんて…!
ツグ「うっし、じゃあ行くぜ!『|火球《ファイヤーボール》』!」
とりあえず避けたけれど…火球が投げられた花畑の一部が、一瞬で燃えて消えた。
なるほど、本性はほぼ暴力集団って感じか。
まずいな、僕たちは使える魔法が少ない。
リョ「…避けろ!隙があったら反撃くらいでいいから、避けろ!逃げろ!」
アユ「うわっ…は、はいっ!岬ちゃん!魔法!」
岬「分かってる!『|防御壁《ウォール》』!」
アオ「後ろがガラ空きだよ、魔法使いちゃん!『|水鉄砲《ウォーターガン》』!」
岬「っ!私も|『水鉄砲《ウォーターガン》』!」
水鉄砲を岬も放ったが、ワンテンポ遅れたせいで直撃。一方、アオはそれを避けた。
岬「うっ…」
アユ「岬ちゃん、大丈夫!?…『|回復《ヒール》』!」
…岬に当たった攻撃を見る感じ、威力は少し大きそうだな。
アオ「『|水球《ウォーターボール》』」
ツグ「『|火球《ファイヤーボール》』」
今度は、2人が技をぶつけて爆発させる。
細かい雨が降って、視界が悪くなってしまった。まずい。
リョ「まずい、攻撃が見えづらくなる、気をつけて!」
柚「大丈夫、僕に任せて。『|散《スキャッター》』。」
柚が細かい雨を散らして、視界を元通りにした。
リョ「柚、幻属性だったんだな!」
柚「まあね、そこまで強くはないけど…」
リョ「いや、役に立った、ありがとう!」
今度はこっちの番だ。
リョ「『|炎射《ファイヤービーム》』!」
遊「援護するぜ!『|電撃《サンダーシュート》!』」
アオ「水は雷と相性悪い!ツグ!」
ツグ「分かってる!炎よ、飲み込め!『|炎華《グロリオサ》』!」
なんだ、炎華って…炎属性だけど、僕はそんなの知らない…
リョ「マジか!」
あっという間に、真っ赤な光の花は僕たちの攻撃を飲み込んでしまった。
ツグ「いいこと教えてあげよう、炎は火力が強い方が勝つんだ。」
…人数は多い、まだ僕たちは戦える。
---
ツグ「そろそろ終わりかな?」
リョ「…動け、ねぇ…ははっ…w」
なんとか頑張ったけど、余裕で負けた。
回復能力を持つアユムが最初にやられて、そこからもうボロボロだった。
焦ったせいでもらった回復薬も全然使えなかったし…
まあ、今回使っても使いこなせなかったとは思う。
ツグ「…潰すとは言ったけど、これは流石に弱い者いじめだなぁ…」
アオ「んー…なんか申し訳なくなってきた。え、ちょっとだけ情報教えちゃう?」
ツグ「ありだな、強くなったこいつらとまた再戦したいし!
ってことで!おい、立て!」
僕たちはなんとか立ち上がった。
ツグ「今回はうちらの情けで、ちょっとだけ情報を分けてやるよ!
…“雨矢は、魔王のところにいる“!」
ツグに言われたことを理解するのには、少し時間がかかった。
一同「「「「えええええええっっっ!?」」」」
急に戦闘始まったw
作者、話の流れ作りが下手すぎるw
Sun Stone #6 商人の過去
なんかサブタイトルの部分が毎回5文字だから、
このスタイルは崩すわけにはいかねぇなって思っちゃったw
なのでこのまま5文字を貫きまーす
アオとツグは情報を僕たちに伝えた後、すぐに消えてしまった。
…あの2人は、レベルが違った。多分、さっきの戦いも手加減されてたはず。
ボロボロの体でどこかに泊まろうとしたら印象が悪いと思って、
今日は海辺でキャンプをすることにした。
リョ「アユムぅ…そろそろ起きてくれよー…」
アユムは回復防止で早めに倒されてしまったから、回復能力はまだ残ってるはず。
でも、アユムは戦いが終わっても意識が戻らず、今も寝たままだ。
柚「リョウ、飯できたから食べよう。遊星が魚釣って、岬が料理してくれたんだ。」
リョ「おう。魚もいいよなぁ…!」
一旦アユムを放置してご飯を食べようとしたその時。
後ろで影が動いた。
アユ「あれ、なんか…ここ、う、海…?」
リョ「え、お、起きた!アユムが起きた!」
柚・遊・岬「え!?」
3人も驚いて駆け寄ってくる。
アユ「私、アオさんとツグさんにやられて…それから…なんで今海に…?」
岬「あれから私たち、負けたんだよ。」
アユ「じゃあ、私のせいでみんなボロボロ…!?ちょ、すぐ治すから!」
リョ「あー、もう、起きたと思ったら即うるさいな。」
遊「え、リョウが一番アユムのこと心配して様子よく見に行ってたのに?w」
リョ「あーもう、うるさいなぁ!やることなかったんだよ!」
岬「じゃあ料理手伝ってくれたらよかったんだけどね…」
アユ「はいはい、みんなが私のこと心配してくれたのは分かったから!
ここ集まって!一気に回復かけるから!『|範囲回復《エリア・ヒール》』!」
アユムがそう唱えると、完全ではないけど僕たちの傷が治っていく。
痛みは完全になくなった。
柚「アユムさん、すごい…!」
初めてアユムの回復を受けた柚は、感心していた。
治癒を受けた後、みんなで海を見ながらご飯を食べた。
なんとか全員耐えて、明日を迎えられそうだ。
次の日からは、別の街にある教会を目指して移動した。
あれから話し合い、魔王とはどんなものなのか情報集めをすることになり、
出会った人たちに片っ端から声をかけていくと、見事情報をGETできた。
リリーランドの教会は、別名“魔王資料館”と呼ばれているらしい。
その教会では神を祀ると同時に、魔王の文献を集めているらしい。
リョ「やっとついた、教会…!」
休憩も含めて3日もかかってしまった…
汽車を使いたかったのが本音だけど、まあ…お金がないから仕方ない。
そのうちバイトとかも引き受けていかなきゃ食料も買えなくなるかも…まずい。
飛行魔術も、戦いの影響で温存しておきたくなったから使わなかった。
遊「デケーな!迫力やばっ!」
岬「ステンドグラスが太陽の光で煌めいてる…綺麗!」
柚「外観見てるのは別にいいけど…そろそろ教会の中入らない?w」
一同「はーい」
教会に入ると、修道服を着た女性…シスターが話しかけてきた。
「こんにちは、今はお祈りの時間ではないのですが、何か用はありますか?」
リョ「魔王の資料を見に来たんです。」
「それなら、こちらへ。よかったですね、今日は特別講師がいらしています。」
魔王の資料に特別講師…?どういうことだろう。
僕たちは案内されて資料室に入ると、小柄な1人の女性が待っていた。
「こちらは、魔王被害を受けた経験のある特別講師、|村上《むらかみ》さんです。
ここからは村上さんが担当して下さります。どうぞ、ごゆっくり。」
シスターはそう僕たちに伝えたあと、祭壇の方へと消えていった。
村「こんにちは、私が先ほど紹介を受けた村上と申します。
今日はどんなご用件で?」
リョ「魔王がどんな人なのか知りたいんです。まず人なのかも知らないけど…」
僕がそう言うと、村上さんは目を見開き、その後表情を柔らかくした。
この人が本当に魔王の被害を受けた人なのかすら、疑ってしまいそう。
村「そんな風に尋ねてくる人なんてまず珍しいものです。
よし、この資料だけでは何も伝わらないので、まず外に出ましょう!」
一同「「「「「は、はい…?」」」」」
村上さんに連れてこられたのは、リリーランドの外れにある何もない野原だった。
村「ここにはもともと、小さな村がありました。
リリーランドの原点はここで、私の祖父が村長をしていました。
村の長…つまり上の立場ということで、私は村上と名乗っています。」
今はまあまあ栄えているこの場所も、数十年前はただの村だったってことか…
遊「じゃあ、ここにはなんで村の跡形も残ってないのか?」
リョ「__ちょ、お前、流石に敬語…少なくともですます口調くらい使えよ!__」
全く…遊星は相変わらず立場を気にしていなさすぎる…
村「良いんです、私も君たちと年は離れすぎていません。
私もできるならもっとフランクに話したいけれど、
私の口からは丁寧語しか出てこないので…」
それもきっと、何か理由があるんだろう。
村「私の祖父はとても厳しい人でした。
家族とか関係なく、村では村長には敬語を使うという暗黙の了解があるほど…」
村上さんは、少し考えた後、続きを話した。
村「ある日、この村は魔王の襲撃を受け…村は火の海になりました。
そして私の家族は全員焼け死にました。」
岬「それは、ご愁傷様でした。」
村「いいえ、私はそれはどうでも良いんです。
私は家族のいるこの村がなくなった時、嬉しかったんです。」
リョ「…え?」
村「おかしいですよね。でもその出来事は私を解放してくれました。」
魔王は雨矢を攫ったかもしれないのに、
魔王によっていい影響があったってこともある…?
すごく、不思議な感情になる。
村「さて、これで私の過去の話は一旦終わりにしましょう。
次に、今魔王はどうなっているか、です。
はっきり言うと、私を解放してくれたその魔王は、もうこの世にはいません。」
一同「「「「「…え?」」」」」
つまり、雨矢を攫ったのは魔王じゃなかったってこと?
情報を教えてくれた人たちの言ったことは全て嘘?
村「そんなに驚かなくても…w言い方が悪かったですね。まだ、存在しています。
魔王という生き物は、死ぬと別の個体に生まれ変わるのです。」
柚「つまり、魔王は不滅…」
村「そういうことです。
魔王には、それぞれの個体によって司るものがあります。
歴代で私が知っているものなら…水、雷、氷、樹、動物、月などですかね。
私が被害を受けたのは、火の魔王です。」
アユ「歴代って言ってるけど、魔王って何が原因で死んじゃうんですか…?」
確かに。魔王は強いはずなのに、なんで死ぬんだろう。
村「詳しくは知りませんが、寿命があったりするらしいです。
後は焼死とか蒸発死とか…魔王は弱点には少しだけ弱いです。
火の魔王は水に弱いため、海に落ちて溺死?消滅?したという説が有力です。」
なんか…少しかわいそうだな。
って、そんなこと考えてる場合じゃない!
リョ「で、今の魔王は何を司っているんですか?」
村「今の魔王はまだ出現してから10年ちょっとくらいなので、
まだ不確定ですが、今のところ有力なのは、“音”です。」
遊「音?」
村「能力も何も詳しくは分からないのですが、
今の魔王は4人の眷属…四天王を従えています。
そして、眷属の素性もまだ私たちは知りません。」
僕たちが戦うかもしれない相手の情報は、まだ世界中で不足しているのか…
リョ「…僕たちに魔王のことを教えてくれて、ありがとうございました。」
村「いえいえ、こちらこそ、熱中してしまいました…!
ちなみに、なんで君たちは魔王のことを知ろうと思ってくれたんですか?」
理由を言うか迷って他のメンバーの顔を見ると、みんな頷いた。
リョ「それは…僕の親友を攫ったのが、魔王かもしれないからです。」
村「それは…興味深い。ぜひ、また機会があればその話を私にも教えてください。
あ、そうでした。私は、普段は旅商人として働いています。
今も一つ、品物を持っているのですが、見ていきますか?」
遊「見てみたい!」
買えはしないかもだけど…一応見てみるか…
村「ふふ、こちらの瓶の中に紅白色の猫がいるのが見えますか?」
村上さんがカバンから出した小瓶には、言われた通り紅白色の猫がいた。
村「この子は、炎を操る猫又です。って…うわぁっ!」
突然強い風が吹いてきて、村上さんが小瓶を落としてしまった。
そして、封印していた蓋が、開いてしまった。
一同「「「「「うわぁっ!?」」」」」
美しい炎を纏った猫又が、僕たちを見下ろしていた。
村「ご、ごめんなさい…!私の、不注意で…!
私、この子を封印できるほどの魔法を使えなくて…!
申し訳ないですが、この子を封印していただけませんか!お礼はするので!」
見た目からして、猫又は強そう…でも依頼で、報酬があるなら!
リョ「引き受けます!」
遊「一回派手に負けた俺らなら、倒せるはず!」
アユ「私、全力でサポートする!」
岬「岬の水魔法を生かせるチャンス!」
柚「みんなが全力でやるなら、僕もそうするしかないよね!」
猫又との戦い、スタート!
ちょっと長めになったけど内容は濃いつもりだから許してね!