編集者:沙月《さつうさぎ》
不定期更新です。その点はご留意を
うさぎに転生してしまった主人公の物語です。
文章など拙い部分はあるかもですが温かい目で見守ってやってください。
略称は「転うさ」にしようと思ってます。
⚠以下、ネタバレあり⚠
トラックに轢かれてうさぎに転生した主人公は、優しい仲間たちに恵まれ幸せな日々を過ごしていた。
だが、ある日住処に魔王軍が侵略してきて全てを奪われる。
主人公は哀しみの中獲得したスキルで、魔王に復讐することを誓うのだった。
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目次
#001 異世界転生のおやくそく【転生したらうさぎでした。】
なんのことはない、普通の日々のはずだった。
私は|南丘《みなおか》|音恩《ねおん》。
取り立てておかしいことはない毎日を過ごしている高校1年生だ。
そりゃあ進路への不安とかはあるのだけれど、そんなことを考えても仕方がないと割り切って一日一日を過ごしていた。
朝起きたら、母におはようという。
父は今日は早い出勤で、私が起きたときにはすでにいなかった。
今日は少し寝坊してしまったようだ。
少し急ぎ目に行動しよう。
階段を降りて(私の部屋は2階にある。両親と私の3人暮らしだ)、洗面所に向かい、顔を洗う。
何も変わらない。いつも通りの毎日だ。
いろいろな支度を済ませたら、母親が朝ごはんを用意して待っていた。
「いただきます」
今やルーティンとなったその言葉。なぜか今日は嫌によく響いた。
ご飯を食べ終え、食器をキッチンへと運ぶ。
部屋に行き、スクールバッグを持つ。
階段を降りて、母に「いってきます」といって玄関のドアを開ける。
母が私に「いってらっしゃい」と返す。
ごく普通の、当たり前の日常だ。
―–当たり前だと、思っていた。
今になって、寝坊したことが響いてきた。
このままのペースだと、学校に間に合わない。
少し急ぎ足で学校に向かった。
しばらく歩く(人によっては走るというスピードだったかもしれない)と、信号が見えてきた。
色は、赤。
一度止まる事になり、時間をロスしてしまうが、今のところ間に合いそうだし、急ぐ必要はなくなった。
なくなった、はずだった。
気まぐれに、横断歩道を見た。
それが、私の運命を決めた。
横断歩道の白線が、擦れて見えづらくなっている。
そういえばこういうのって塗り直したりしないのかな――と思った矢先、「それ」が目に入った。
目に入ったのは、ウサギ。
この辺りの街は森に面しており、狐や鹿などが出没するのは日常茶飯事である。
ウサギはなかなか見ないが、しかしいることは珍しくはなかった。
だが、そのさきの風景を見て、私は目を見開く。
暴走したトラックが、こちらに向かって爆走してくる。
運転手は居眠りをしており、こちらに気づくとは考えにくい。
それだけなら、私は何もしなかった。
トラックの進行方向上に、私はいなかったからだ。
もちろんある程度は避けるが、まあこういうこともあるよな、という感じの認識だったのだ。
だが、私は気づいてしまった。
そのトラックの進行方向上に、ウサギが居ることに。
ウサギはトラックなど気にも止めずに、のんびりと歩いている。
私は、ウサギを見捨てることはできなかった。
自分のペットでもない。
何かの思い入れがあるわけでもない。
でも、目の前で一つの命が失われようとしているときに、見て見ぬ振りをすることは私にはできなかった。
私は道路に飛び出した。
ウサギを抱え、反対の歩道へと駆ける。
だが、あと一歩間に合わなかった。
私の体は暴走したトラックに撥ね飛ばされ、そこで私の意識は途絶えた。
ただ一つの心残りは、ウサギは無事なのか、ということと、母親との最後の会話が「いってきます」「いってらっしゃい」だったことだ。
まだ、いっぱい言いたいことがあったのに。
やりたいこともあったのに。
あ、ただ一つの心残りとかいってたのに二つあるじゃん――なんてどうでもいいことを考えながら、私の意識は闇に飲まれた。
目が覚めると、私は森の中にいた。
こころなしか、視線が低い気がする。
ここはどこだろう、、、そんなことを考えながら辺りを見回すと、横に私と同じくらいのサイズの大きなウサギがいた。
「うわっ!!」
思わずその場から飛び退く。
そして、辺りに3匹ほどの大きなウサギがいることに気がついた。
しかし、ウサギ達はなぜか幼く見える。
こんなに大きなウサギなのに、なぜだろうか?
すると、大きなウサギが話しかけてきた。
「どうしたの〜?」
「あそぼうよ〜」
意味がわからない。
なぜウサギが日本語を喋れるのだろうか?
思考を巡らせていると、私と、大きなウサギよりも2、3まわりほど大きなウサギが2匹も来た。
その圧倒的な存在感に、思わず固まってしまう。
しかし、私の周りのウサギ達はなんだか喜んでいる。
「おかあさんだ〜」
「おとうさんも〜」
「ごはんたべようよ〜」
おかあさん、、、?おとうさん、、、?
これは、、、もしかして、、、
「ほら、ネオンも食べなさい」
大きなウサギより大きなウサギがそう話しかけてくる。
、、、ネオンは私の名前だ。
そう、私はうさぎに転生してしまったのだ。
こんにちは、沙月です!
「転生したらうさぎでした」第一話、いかがでしたでしょうか?
これからも不定期に更新するのでよろしくお願いします!
#002 この世界について! 【転生したらうさぎでした。】
それから1週間後。
私は、この世界での生活にある程度慣れることができていた。
今把握してる時点でのこの世界の情報を整理しようと思う。
まず、私について。
私の名前が「ネオン」だったことは、偶然だったのか、それともなにかがあったのかは分からない。
わかったのは、私の家族構成。
父親、ソウタ。
母親、セイラ。
兄弟が、姉がフレアとアクア。
間に私、ネオン。
その下に弟のアスカ。
私の新しい家族はこの5人(匹)だ。(私は除く)
この世界の動物は成長が早く、1週間前は「あそぼうよ〜」などと言っていた|姉弟《きょうだい》達も
「お、お母さん帰ってきたよ」
「じゃあご飯の準備するか」
のように、人間で言う小学生くらいには知能が発達するようだ。
また、この世界には「魔物」がいるらしい。
魔物とは、体の構成物質に魔素が含まれていて、人間に敵対的な生物の総称のよう。
漫画とかでよくみる、スライムやゴブリンなんかもいるみたい。
おっと、大事なことの説明を忘れてた。
この世界には「魔素」という物質が存在する。
魔素とは、いろいろな物のエネルギーにあたる。
例えば、魔物は魔素を吸収して生きる。
魔物にとっての魔素とは、人間にとっての空気のように大事なもののようだ。
また、ファンタジーの世界によくある「魔法」や「スキル」もこの世界に存在するらしい。
「スキル」とは、この世の存在に対して何らかの干渉を行う能力の中で、特殊なもののことを言うらしい。
「特殊なもの」と言ったのは、干渉すること全てがスキルに含まれるなら、生きてるだけでそれが「スキル」に認定されるかららしい。
また、魔法はスキルに分類されるそうだ。
この世界のスキルには、「創造」「破壊」「変化」「情報」「精神」「法則」それに「魔導」を加えた7つの|完全能力《パーフェクトスキル》という全てのスキルの頂点に立つスキルがあるらしい。
この中で「法則」は創造神の持つスキルで、「魔導」を除いた5つは「法則」から派生したスキルのようだ。「魔導」は完全能力の中で唯一人間が作り出したものらしい。
また、完全能力以外の能力は全て完全能力の劣化版でしかないようだ。
例えば、武器を創り出すスキルがあれば、それは「創造系」のスキルにあたる。
そして魔法とは、「魔導系」のスキルのこと。
魔法とは、魔素を利用して様々な現象を起こすスキルらしい。
例えば、魔素を燃焼させて炎魔法とか。
だが、所詮は劣化版。
魔法の場合、火、水、風、土の属性が基本となる。
だが、魔法が一段階レベルアップした「魔術」だと、それに雷魔法と氷魔法が追加される。
そして、最大レベルの「魔導」だと、光魔法、闇魔法、聖魔法が使えるようなのだ。
スキルはどのようなときに獲得するのかというと、自らに何らかの進歩が生じたときのよう。
例えば、名刀をたくさん作ってたらスキル「鍛冶」をゲットできるみたいなね。
この世界の生物は、魔物、動物、人、その他と分けることができる。
その他には、天使や悪魔、精霊などが入るよう。
その中でも一番弱いのがこの世界では動物のようだ。
魔物は、体の構成が動物+αの種類が多く、人間は集団で武装する。知能もある。
その他は基本的に戦闘種族だ。
何より、スキルを獲得する機会が圧倒的に少ないのが動物なのだ。
でも、迫害されたりはしていないようなので問題はないかな。
この森は動物達がたくさん暮らしていて、元の世界で言う保護区のような場所なのだそう。
人間に狩られたりすることもないので、いい暮らしができそうだ。
え?なんでうさぎなのに世界のこととかいろいろ知ってるのかって?
それは、この森にはうさぎだけじゃなく様々な動物がいるから。
いろいろな動物から知識を集めたら、世界のことをここまで理解できた!
でも、まだまだ足りないだろうからもっとがんばるぞ!
そしてうさぎライフを満喫するんだ!
説明ばっかりになってしまったので次回は気をつけようと思います。
次回は日常系?みたいな枠をやろうかと