ぺんぎん倶楽部という名の曲パロ投稿シリーズです。なんかわかりにくいなーとか思ったけど、ま、分かってください(?)リクエストもお待ちしてます!一番投稿頻度が高いシリーズです。
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パラサイト
伝説のボカロP様、©OTOIRO/DECO*27様のパラサイトの歌詞パロです。勝手な解釈なので、皆様のお考えと違う所があったらすいません。
「今日はどうしたの?なんか悩みでもあるの?」
「ちょっと、ストレス発散しようと思って」
「そっか、大変だよね、楽しんでいきな」
今日は、ストレス発散の日。
ストレス発散ていうか、あなたを忘れる日。
あたしはこんなに愛していたのにね。
もう辛いんだよ。
どうしたら忘れられるのかな?
もっと飲めば良いかな?
もっと癒やしてもらえばいいかな?
あなたはホストだった。けど、良い印象の人だったんだよね。
わたしが、一目惚れして気持ちを伝えたときも素直に受け止めてくれた。
でも、「友達でどう?」って言われちゃった。
その時に諦めればよかったのに。
「君が必要なんだ」なんて言われたら、信じちゃうよ。
まあ、友達がいいって言われたのに、必要だなんておかしい話なのにね。
あなたのこと、だめなところも頑張って好きになったの。
けど、浮気された。
なんで浮気なんかしたの?
あたしのこと愛してるって言ってくれたよね?
あたしのことを思ってるなら、あたしにもっと夢を見せてよ。
あたしは、自分の気持ちに嘘をついて自分を騙し続けていたのに、あなたはこれ以上あたしを騙そうとするの?
あたしはどうすればいいの?
もうあなたには何も届かないのかな。
だから、その空いた席を埋めてもらうためにまたホストクラブに来たんだ。
でも、無理だよ。忘れられない。
「どうしたの?大丈夫?」
「うん、大丈夫。ただ、あたしはばかだなって思ったの」
*
ねえあたしのこと好きなんでしょ?
あたしは好きだよ。
あなたと愛し合ってるんでしょ?
あたしの気持ちを考えて。
「ねえ、気づいて、気づいて、気づいてよ。もう嫌いになっちゃうよ」
あたしはあなたにメールを打つ。
[あたしに嫉妬なんて気持ちはもうないの。だから、思う存分呪ってあげる。あの子とのこと、浮気したこと、後悔させてあげるわ]
送信した。
もう愛してくれないの?
私の時間を返してよ。
嘘、嘘、嘘、嘘、嘘ばかり。
でも、
「あなたが忘れられないの。まだ好きなの」
この気持ちはどうにもできない。
[今日、このあと会える?駅前に来て]
あなたからのメールだ。もちろん、駅前に向かう。
*
「別れよう。俺と別れても、お前はちゃんと自分の人生を進むんだ。わかったな」
え?なんで?ねえ、なんで?
「ねえ、お腹すいたよ。置いていかいないでよ」
それでもあなたは振り向いてくれない。あなたは私を捨てるの?
ねえ、なんで?寂しくなっちゃうよ。
私はもういらないんだね。そっか、残念だな。
「なん、で」
もうやだ、やだ。あたしのこと好きだったんじゃないの。
なんで、なんで?なんでなの?
わかってよ、わかってよ。もっと理解してよ。
嫌いだ。
あなたにとって私はもういらないんだよね。
わかってるよ、わかってる。
けど、諦めきれないよ。あたしの気持ちはそんなに薄っぺらいものじゃなかった。
もう変われないんだよ。
どうにもできない。この気持ちは。
「嫉妬はもうしてない。祝ってあげるから。おめでとう?ね?」
あなたがいなければ何もできない。だから、
「’最期’に抱きしめさせて。今までありがとう」
「ああ、最後...な」
私は、あなたと、一緒に...
「ありがとう」
ありがとう、さようなら。そして、これからも。
はあ、書き終わった。疲れた。大変ですね、小説。これから様々なジャンルを投稿したいと思います。よろしくお願いします。
ミルククラウン・オン・ソーネチカ 1
神。この曲神。あ、ちなみに主人公の名前はなおちゃんです。
「なおバカじゃん!この問題は6.8でしょ。10.6って全然違うじゃん。計算ミス、多っ!面白すぎ。どうやったらそうなるのかなぁ、あ〜、面白い」
「ホントだぁ、なおってやっぱりバカだよね。もっとちゃんとやればいいのに」
「そうだよ!性格もバカなのに頭も悪かったら何もできないじゃん。ふふ。なおはホントに笑えるよ」
別に、バカじゃないじゃん。いつも、解けてるよね?あなた達より早く問題解けてると思うんだけど。でも、そんなこと言えるわけない...。思ってることが言えない...。頭の中では言い返してるのに。なんで。
「なんで間違えちゃったんだろう?自分でもわからないやぁ。あははっ」
「は?何笑ってるの。キモいんだけど」
笑われてたから...。それなのに、怒られた。なんで?なんでうまく行かないの。
「ご、ごめんね。笑い方変だよね」
「ホントだよ。やめて、私達の前で笑わないで。キモイ」
「ごめんなさい...」
めんどくさい。また、なにか言われるんだ。
「謝ればいいってことじゃないでしょ。こういうこと、前も言った気がするんだけど」
それは誤解では?言われたことないから...。
「何?なんか文句でもあるの?」
「別に...」
「ねえ、なに?はっきり言って!」
発狂しだしたと思ったら、髪の毛を掴まれた。
「良い子ぶってるのやめてくんない?感じ悪いんだけど」
「なおってただのバカかと思ったけど腹黒だね。ふざけないで。なにか言ったらどう?」
なにかって...。負けを認めろって言うことでしょうか?
「ごめんなさい。ほんとにごめんなさい。反省してる。だからやめて。お願い。ごめんなさい」
「なおって最低だね。見損なった」
結局妄想で終わる。何も言い返せずに、謝るだけだな。
---
私は、あの子達のようなことなんかできない。言い返すことすらできないんだからね。あんな勇気があったらいいのに。でも、どこに行っても売ってない。手に入れることはできないのかな?あの子達みたいな才能は手に入らないのかな?神様だって、私が汚いからって見捨てるんでしょ?
私も高い地位が欲しかったな。生まれたときの戴冠式で、高い地位を貰えば。こんな惨めな自分にはならなかった。もう一回戴冠式をやり直して、お姫様になりたいな。
「ソーニャ、なんてね」
この世界は嘘ばっかり。ちっちゃいだけなのに、恨んで咎めて、なんの意味があるの?愛について説明している聖書。この世界では愛なんて役に立たない。ちゃんと書き直してください。
「間違いでしたって」
うわあああ、やっと終わった。いや、終わってません。何が何でも二番が書きたいので、1と2に分けます。すいません。ミルククラウン・オン・ソーネチカめっちゃいい曲です!あの、イントロ聞いただけで涙出ます。はい。聞いたことがない人はぜひ聞いてみてください!
愛言葉
えっと、©OTOIRO/DECO*27様の愛言葉です。言の葉様からリクエストいただきました!ありがとうございます。これ、DECO*27様からファンの方々へ向けて作った曲なのでしょうけど、失礼すぎるので、初音ミクちゃん視点からにしました(ミクちゃんも失礼だろ)
いつも私が歌ってる曲を聴いてくれてありがとう。
本当に感謝してる。
このご恩を忘れないように、心の中の気持ちをがんばって歌うね。
愛言葉は「ありがとう」。
私のこと、聴いてくれるみんなのこと。恋とか愛とか。好きっていうこと、嫌いっていうこと。これからも、いろんな歌を歌うね。
私の歌声を聴いてくれるみんなが本当に大好き。みんな私の歌声を聴いて感動してくれて、
ありがとう。
---
私の歌が10万回再生を迎えた時、祝ってくれてありがとう。
このご恩は、曲でまた返すよ。
これからもどうかよろしくね。
私のこと、聴いてくれるみなさんのこと。恋とか愛とか。好きっていうこと。嫌いっていうこと。これまでの歌じゃまだ足りないかな?
じゃあ、みんなに聞きたいことがあるんだ。
「昨日何食べた?」「何してた?」「何回私の歌った曲を聞いた?」
私の回答は、
「キミ食べた。」「ナニしてた。」「みんなのこと忘れちゃったよ」
バカらしいなぁ。
みんなのことが好きっていうのは嘘。
本当は大好きで、傷つけたくない。
みんなのことが大好きで、愛して。
私の歌を聴いてみんなと笑いたいんだ。
私と似ているみんな。
けれども、それぞれ違うところがある。
私の好きが、みんなからの好きになって返ってくる。
この思いは、私とみんなの「合言葉」
リクエストありがとうございます!次回は...愛言葉IIの予定です。リクエスト、是非お待ちしてます。
愛言葉II
©OTOIRO/DECO*27様の愛言葉IIです。言の葉様からリクエストいただきました。今回も初音ミクちゃんからの物語です。
もう、百万回再生だね。
みんなは、私の何万倍も曲と過ごしてきた。
この曲を作ってくれてる人は、もう5周年。
みんな、曲たちを理解してくれた。
これから、愛も恋も好きも嫌いも何もかも。
フィクションも真実もまだまだ歌うよ。
今。これまでの、これからの
「ありがとう」
不器用で、うまく伝えられないけど。
これが言いたかったんだ。
この歌を歌えなくなるかもしれないときもあった。
本当にごめんね。
けど、みんなのおかげで助かった。
5年間
「ありがとう」
知ってた?
3と9をかけると27になるの。
私のそばにはいつもみんながいるね。
そのおかげで、何でも出来るよ。
これから、一緒に歩いていこうね。
私は、誰かにバカにされる。
でも、そのたびに君との歌を歌ってきたんだ。
私にとって君は、バカなんかじゃなくて大切なことだから。
君のおかげでこの曲はできているから。
みんなが再生してくれて、「ハロー」で私と出会う。
曲が終わって「サヨナラ」。
また再生したら「ハロー」。
たくさんの出会いを繰り返すんだ。
君が好きで、君から沢山の愛情をもらって。
君は私に、
「こんな歌あったね」って振り返ってくれる。
沢山の愛情を受け止めたこれまでの歌を。
沢山の愛情が込められたこれまでの歌を。
やっとIIが完成した。次はIIIです...。がんばります!ファンレターで応援してくれると嬉しいです!
イージーゲーム
音翔さんにリクエストいただきました!和ぬかさんのイージーゲームです。
ああ。
疲れた。
子供の頃は良かったな。
「かごめ、かごめ」
「うしろの正面だあれ」
そんな声が響いてた。
けど、今は逃げながら後ろも正面も考えなきゃいけない。
なんて疲れるんだろう。
お母さんも、先生も、ネットの人たちも。
みんな私に正解を求めてくる。
みんな私が正解にたどり着けるか見てくる。
こんなゲームはハードすぎる。
もっとイージーにしたい。
けど、この人生リセットボタンはない。
応援の声があれば、もっとやる気が出るのに。
でも、そんなに上手くは行かない。
聞こえてくるのは、罵る声や誹謗中傷ばっかり。
それでも、人生をリセットするなんてことはできない。
でも、一人で生きていかなきゃ。
他人に頼ってばかりで良い訳がない。
そんな生き方を選ぶしかないのなら、私はこの人生を終わりにしたい。
旗を振って人生を終わりにしてやる。
---
みんなは、私を迷わせようとしてるのかな?
そんなの嫌だ。
こんな私はみっともない。
でも、自分の気持ちに嘘をついてまで、周りに良い子だと思ってもらう。
そんな生き方のほうが見苦しいな。
みんなはすぐに、諦める。
すぐに、「やめたい」「諦める」「辛い」「苦しい」なんて。
そんなのただの「わからず屋」。
楽な道を選んで何がいいんだろう。
辛い道を我慢すれば、絶対に下り坂があるのに。
あんな人達に憧れなんて持っちゃいけないんだ。
正解からずれたらだめなんだよね。
もうわかってる。
違う道に行こうとしても、だめ、なんだよね。
みんな、私から通信回線を奪った。
外との関わりが切れた。
でも、もうなれちゃった。
受け止めるしかないもん。
---
突然現れた分かれ道。
どれを選べばいいの?
みんなの言う通りにしちゃったらだめなのかな。
私が美しいと思わないと。
私の気持ち。
本当の気持ち、はどこにあるの?
よく考えれば、私は誰かの人生と瓜二つ。
みんな、あの人と同じ人生を私に。
そんなことが許されるわけない。
でも、隠しちゃえばわかんない。
みんな、自分の気持ちを持つなって。
でも、もう気づいちゃった。
あとは、あの人と同じように、飛び出せばいいだけ。
みんなの言うとおりにしてたら、自分を持てないまま終わってしまう。
でも、自分を大切にしていたら、「鬼」は追いかけてくる。
そんなことで悩んでいるうちに、夜が明ける。
どちらに進んでも暗い道。
それなら、私の気持ちを大切にしてもいいんじゃない?
どっちも光がないのなら。
この世界に暴力なんて当たりまえ。
でも。
そんなことに身を任せてばっかりじゃない。
毎日、逃げようとしていた。
やっとそれが叶った。
私が欲しかった宝物。
自分。
自由な自分。
自分の好きなことができる自分。
---
「鬼」のもとから逃げられた。
でも、このゲームはイージーじゃない。
ハードだ。
でも、苦しくなんかないな。
リセットボタンはあったんだ。
間違いを正すことは難しいけど、確実にリセットボタンはある。
私は、鬼との戦いに勝った。
うう...。すいませんでしたああああああ。ほんの出来心だったんです...。疲れてたんですよおお。夏期講習ってなんだよ、一日になんでそんな勉強しなきゃいけないんでよっていうのと、SARASAのレモン色ってなんだよおって言う気持ちがね、もう、爆発しまして。もうやりません。ごめんなさい...。みはなだちゃん、ほんとごめん。だが、私のポジティブ精神をなめるんじゃなあああい!これから名誉挽回すればいいんだああああ!これから真面目に投稿するんで...。これからも私をよろしくおねがいします...。
ゴーストルール
©OTOIRO/DECO*27さんのゴーストルールです。
どうでもいいことで嘘ばっかりついてきた。
その嘘に時効なんてやってこない。
僕の嘘は僕のことを苦しめ続けているんだ。
今日も思ったように騙せなかった。
君のことも、僕のことも。
僕はもう腐っている。
だから、腐っているものがなにかだなんて理解らない。
僕はどこに行けばいいんだろう。
誰か、ここまで、おいで。
でも、そこで
「STAY」。
やっぱりやめて。
僕のズタズタの心を君に見せるなんてできない。
助けてほしくても、助けてもらえない。
君に、こんな僕を見てほしくないんだ。
「隠して仕舞ったんだ」。
*
メーデー。
僕だと気づいても、認識しても、判っても。
もう、抱きしめないで。
そして、この理由を解ってしまったのなら、僕のことを笑嗤ってバカにするんだ。
それが、
「ゴーストルール」。
僕はもうマボロシなんだ。
もう、君と交わることはできない。
だから、「NO」と言わなければなかったのに。
YESと言ってしまったんだ。
後悔したけど、どうしようもできない。
騙したほうが正義だって自分に言い訳するんだ。
卑怯だっていいんだ。
僕は正しい。
僕は何もかもを隠すため饒舌になっていた。
そして、その饒舌がアダとなる。
嘘の負い目から、どこまでだって灰色になっていく。
被害者ヅラしたって、助かるわけなんかなく。
*
メーデー。
僕を怒って、怒鳴って、叱ってよ。
正直者になりたいんだ。
僕を裁いて。
そうしたら、最後まで君に甘えることはない、から。
君にしか頼めない。
2つ目の、
「ゴーストルール」
いや、僕からのお願い。
僕は、亡霊で空白で、なにもないんだ。
それが事実なんだ。
僕は、君と合うために、からだを望む。
でも、望んでいた時間が、僕のことを教えてくれた。
僕がもう、「いない」ということを。
それでも前に進んでいたんだ。
今の僕を愛してほしいんだ。
僕はわがままでできている。
「君には僕がみえている?」
そう君に問いかける。
君を想う僕の気持ち。
そんなものは、ピエロだね。
*
メーデー。
僕の仮面を剥がして、晒して、暴いて。
僕がもう、この世界に存在しないということを。
そして、僕と踊ってよ。
もう、イナイと理解ってた?
僕がここにイナイということを。
嗚呼。
嗚呼。
よし。おわったぞ。頑張りました。なんか、アドバイス?とか、誤字があったりとか、この作品いいなあああああああって思ってくださった方はぜひ、ファンレターをください!よろしくおねがいします!
自傷無色
ねこぼーろ様の自傷無色です。すごいっすね。はい。すごいって言葉では表せないぐらいすごいですね。なんていうか、はい。あの、感動って意味でも悲しいって意味でも涙が出てきますね。はい。ちょっと語彙力がなさすぎて、説明できてないですが、最後まで読んでくれると嬉しいです。
僕の憧れ、それは君。
君みたいになりたいんだ。
自分の個性を持っている人に。
僕にとって君は眩しい存在。
だったら、僕も君のような個性を持てばいいんだって、
そんなことはわかってる。
けど、君の個性を持った僕は、本当に”僕”なのかな。
僕らしいと言えるのかな。
こうして、子供騙しな夢を考えてると、時間が過ぎていく。
僕らしさが欲しいなんて、幼稚な夢。
こんな事しか考えられない僕なんて
「死ねばいいのに」
*
僕が生きていたら、何万人の人が悲しくなる。
僕が死んだら、何億人の人が喜ぶ。
僕を望まない、僕が死んだことを憎まない。
そんな世界だったら、安心して死ねるのにな。
そんな世界がよかったね。
でも、心のどこかで、僕の生死が沢山の人に影響与えらればいいのにな。
とか思ってる。
結局は、くだらない願いを望むことしかできないんだ。
いつもぼんやりとした、夢のような日々。
|現実《いま》でも夢しか見れないなら、ここにいる意味はある?
どうせ夢を見ているなら、このまま消えたいな。
*
それとも。
僕が生きていても、何億人の人は関係ない。
僕が死んでも、何億人の人は変わらない。
そんな世界だったらいいのかな。
僕を望まない、僕を憎まない。
こんな世界で死んでも、損ばかりだな。
やっぱり、誰かの心に残る人に、なりたいのかな。
不器用な僕は、そんな気持ちを持ってしまうんだな。
僕は作っていない、他人が作った僕。
周りの”僕”に合わせてきたんだ。
そう嘘を繕ってきても、結局我慢はできない。
そうしてみんな離れていく。
そうして死んでいく。
最期には周りに誰もいないまま、一人で死んでいくんだ。
もっと、自由に生きれれば、こんなことにはならないかもね。
*
僕は生きている。
そうすると、君は笑ってくれる。
僕に笑顔を向けてくれる。
「悲しい」
「消えたい」
でも、君がいるから。
君だけじゃなくて、もっと沢山、ここにいる意味があればいいのに。
ここを離れる意味なんて無ければいいのに。
僕が消える。
何億人の人は変わらない。
でも、たった一つの僕を止めてくれるなにか。
僕がいなくなったら悲しんでしまうなにか。
君が悲しんでしまうなら、
「死ねない」
*
僕は、空っぽ。
個性もないし。
だから、死にたい。
でも、死なない。
君がいる限り。
僕の体は、絶対に傷つけない。
いえい。書き終わったああああ。いつも、書きたいな−って思ってなんとなく書き始めるんですよ。でも、途中で諦めるので、書き途中のものがいっぱいあるんです…。今回は、それがなかったです。書きたいな−と思って書き始めたら、夢中になってて、いつの間にか終わってました。はい。自傷無色、聞いたことない方はぜひ聞いてみてください。
メルティランドナイトメア
はるまきごはん様のメルティランドナイトメアです。なんか、中毒性がありますね。MORE MORE JUNPバージョンのメルティランドナイトメアいいですね。
「案外、そんなフューチャー」
やっぱり、予想通りのフューチャー。
前から決まっていたんだ。
これから起こる未来は、全てわかっていたこと。
何一つ驚くことなんかない、想定内の未来さ。
---
わんつーさん、はい。
いち、に
「さん」
もう待ちくたびれた。
「ねえねえ、早く起きてよ」
僕の声で起きる、あなた。
そうやって、あなたはまた驚くの。
もう分かってるよ。
何回も見てるから。
「ようこそ、私の夢の中へ。最高のメルティランドへ」
ここにいると、あなたと僕は一緒なの。
そう、一心同体。
ねえ
--- 「ママ」 ---
ここは、僕の”夢”が叶う場所。
絶対に叶うことのない夢。
「本当に、あなた?えっと。なんで。なんで、ここに……」
やっと来てくれた。
やっと、僕の夢の扉を見つけてくれた。
「ずっと、待ってたよ。あの日から、ずっと」
会いたかった、会いたかった。
「Welcome to the メルティランド」
*
「ママ、久しぶりだね。ずっと会いたかったよ。ずっとママのことを考えてたよ」
「え、ええ。そうね、久しぶり。本当に…?」
ああ。
やっぱり、忘れてたんだね。
昔は、あんなに泣いてくれたのに。
僕のことを思い出しては、あんなに泣いてくれたのに。
真っ暗な空の中にある、他とは変わらないただの星に、僕はなってしまったんだね。
「こんなの嘘よ。こんな悪夢を見るはずがない。私の娘はもう…いないの。こんな悪夢は嫌、嫌」
僕だって、こんなナイトメア、見たくないさ。
しょうがないだろ。
正常なグッドモーニング。
普通の、平和な朝に「おはよう」と言うはずだった。
幸せな家族との時間を過ごし、ハッピーエンドで終わりをむかえるはずだった。
でも、そんなことも出来ない。
何もかもが、妄想で、叶わない夢になってしまう。
そうなのだとしたら、せめて今だけでも、この一瞬を忘れないで。
この時間をずっと覚えてて。
*
あなたのことを考え始めてから、5000日。
もし僕が、ママと一緒にいるのなら、他愛のない話をたくさんして。
楽しかったのかな。
でも、今はそんな妄想が、悪夢に変わってしまう。
僕は毎日、悪夢を妄想している。
パパがね、ママに言っていた。
「明日には、そんな悪夢なくなるよ」
本当に、そうなっちゃうかもね。
今日、そうなっちゃうかもね。
僕の世界も、終わりかな?
早く終わりにしたいよ、僕だって。
長い長い時間を待ってたよ。
やっとここまで来たよ。
今日、やっと悪夢が終わるよ。
ママに会えたからね。
これが、最後の晩餐ってやつかな?
僕の前には、ママがいて。
目の前には、ごちそう。
これが、僕の最期。
ママと僕の気持ちが、ぶつかって、とけあって、まざりあって。
この気持ちは、たくさんの色。
悲しかったり、悔しかったり、満足してない気持ちだったり。
*
14年前。
生まれてすぐに、僕は命を落とした。
もちろん、誰も悪くない。
誰にでも起こる危険が、僕にたまたま来ちゃっただけ。
でも、悲しいよね。
誰にも愛されず、僕の人生はあっという間に終わってしまった。
誰も悪くないから、誰かを責めることはできず。
僕は、僕を問い詰めてきた。
そうやって、この世界は悪夢となって行ったんだ。
僕の名前もわからないまま。
*
僕の願いが叶うことはない。
決してね。
それなら、僕のことを
「一生”だけ”忘れないでね」
*
「イノセンスな、ロンリーガール」
寂しくて、孤独で。
誰にも頼れなくて。
二人共、泣きたいのに泣けなくて。
このナイトメアもあとちょっと。
もうすぐ、終わるから。
だから、ちょっとだけわがままを言わせて?
*
朝6時。
ママを現実に引き戻す、鐘が鳴る時間。
そして、僕達のタイムリミット、別れ。
僕は、小さな、薄っぺらい、夢の中にいる。
でも、大きくて、分厚い、思いを持っている。
だから、どうか忘れないで。
ママを、ずっと愛しているから。
たとえ一方通行でも。
ずっと思っているから。
---
どう?
馬鹿らしいと思った人も、感動した人もいる?
でもね、ママは目を覚ますと、僕のことを忘れていくんだ。
結局は、伝えた愛がゼロになっていく。
どれだけ愛したって、ゼロになる。
結局、ママが僕を忘れていくという未来が繰り返されていくんだ。
こうやって予想通りの未来が起こるんだ。
どうも。最後の終わり方がわからんくなって、投げやりで、もやもやエンドにしてしまったぺんぎんです。はい。許してください。あの、最初はショート出す予定だったんですけど、どうしてもメルティランドナイトメアが書きたくなりこうなりました。勢いで書き始めたんで、一回ボツになりかけたんですけど、なんとか終わりました。ファンレターくださると嬉しいです。
イフ
久しぶりだあああああ。月詠み様のイフです。
「|架理《かり》は本当に歌が上手だね。私、架理の歌が大好きだよ」
「ありがとう。|彩羽《いろは》にそう言ってもらえると、とっても嬉しいよ」
楽しい会話をしていた日常は、もうない。
「架理。私がいなくなっても、たくさん歌ってね。大好きな歌をたくさん歌って」
そう言って死んでしまった友人。
何のために生きればいいのか。
でも、誰のために死ねばいいのかもわからない。
この理由も、
いつかは、
「見つけられるのかな」
*
『今日は、全国で雨が降るでしょう。一日中傘を忘れずに』
朝のニュースで天気予報士の人が言っていた。
けれど、僕の手に傘はない。
テレビの中で作り物の笑顔を振りまく。
そんな人達に嫌気が差し、ほんの少しの反抗のつもりで傘を持たなかった。
晴れを信じたかったから。
自分を信じたかったから。
彩羽がいなくなってから、笑うことができなくなってしまった。
君の笑顔が大好きだった。
僕が笑う理由は、君の笑顔だったのに。
いなくなってしまうなんてね。
誰のためでもなく、周りに合わせるために上げる口角。
僕のこの笑みを本物だと信じたかった。
誰かのために笑うことができる人が羨ましかった。
「そうだった」
小さい頃に夢見た『きっと』。
月はすぐ近くにあって、頑張って走ればたどり着けるんだって。
ずっと願ってた。
そんなことはできないって、わかってはいたけど、信じたかった。
曇った空。
たくさんの笑い声。
色とりどりの傘。
『大好きな歌をたくさん歌って』
信じてる。
わざわざ人に従う必要はない。
誰にも明日はわからないのだから。
*
「ねえ|楪《ゆずりは》くん。いつもぼーっとしてるけど、好きなこととか趣味とかないの?」
「えっと、好きなこと...?」
『もしも』のことを言うのか。
『嘘』をつきつづけるのか。
僕の前にある選択肢。
どっちを選べば良いんだろう。
彩羽のときみたいに、後悔はしたくない。
全てやりきって終わりたい。
どっちにしろ、たらればの話なんだけど。
なんて一人で考えて。
本音が頭の中を駆け巡る。
「僕は、寝ることが好き、かな?」
「あはは。なにそれっ。全然、学生ぽくないなぁ」
結局、本当のことを言えなくて。
自分が馬鹿だと思ってしまう。
その日、久しぶりに彩羽の夢を見た。
彩羽と一緒に話をしていた。
懐かしい笑顔を浮かべていた。
もちろん、それは妄想で。
いつも早く終わりにしたいとか、結局終わりは来るんだとか思ってた。
でも、この夢は覚めてほしくなかった。
|永遠《とわ》にはこない夜明けが見たい。
君のために、こんな気持ちを。
想いを。
「幾つ感じていくだろう」
*
彩羽がいなくなってから、たくさんの人が声をかけてくれた。
でも、それはただの気休めで。
根拠もない希望をうたっているだけで。
全部、世の中の辻褄に合うように、消費されていく。
世の中にとっての、綺麗事だけでできていくんだ。
僕だって、ただ。
生きる価値が、生きた証が。
欲しいだけなのに。
*
『ねえ、架理。人が歌う声にはね、一つ一つ命があるんだよ。みんな、違う声を出すから、違う命が生まれるんだ。素敵なお話じゃない?』
『一緒に歌おうって、いつの話をしてるのっ…。中学生にもなって、そんなの叶うわけがないじゃん!私は…あと少ししか生きれないのっ』
どっちも彩羽が僕にくれた言葉。
でも、全然違う。
分かりきった嘘でも。
分かりきった真実でも。
ときに美しく、ときに汚くなってしまう。
それが、人なんだって。
許せるように、なりたいんだ。
「どうだろな」
僕が変わるには、最初から変わらなきゃいけないかな。
そしたら、愛も夢も増えるかな。
でも、最初からやり直した道に、君はいないかもしれない。
*
『もしも』のことを言うのか。
『嘘』をつきつづけるのか。
僕の前にある選択肢。
どっちを選べば良いんだろう。
彩羽のときみたいに、後悔はしたくない。
全てやりきって終わりたい。
どっちにしろ、たらればの話なんだけど。
なんて一人で考えて。
本音が頭の中を駆け巡る。
結局、本当のことを言えなくて。
自分が馬鹿だと思ってしまう。
--- 「でも」 ---
僕の前にある、『もしも』と『嘘』の道。
この道にはないことを目指したっていいんじゃない?
どこにもないけど、僕は何かになりたいんだから。
道に正解も間違いもないんだ。
だったら、もう一つ。
新しい道で、新しく生きればいい。
「僕は、歌いたいんだ」
きっと、歌じゃなにも変わらない。
でも、歌いたいんだ。
君が好きだと言ってくれた僕の歌で。
君に届くような歌を。
何千回奏でたって、褪せはしない。
君と僕とたくさんの夢を、
「歌いたいから」
*
「楪くんって、寝ることが好きなんだっけ?」
何のために生きればいいのか。
でも、誰のために死ねばいいのか。
「うん。寝ること、好きだよ」
未だに何もわからないけど。
「最近は、音楽を聞くことも好きかな」
この世界には、たくさんの夢で溢れてるんだ。
「音楽?なんの曲を聞くの?」
だから、僕の命に価値がなかったとしても。
「…彩羽。僕、やっと歩き出せそうだよ」
「ん?なんか言った?」
「いや、ひとりごと」
いろんな人の夢を歌っていけばいいんだ。
「今日は、とってもいい天気だよね」
世界は美しいから。
--- 『生きていこう』 ---
ファンレターをくれっ……。