こちらは私のアイビス垢「南の島」の方の漫画でも投稿してあります。
同一人物です。パクリではありません。
グロ、救いようのない表現、狂愛、誤字脱字があるかもしれません。
それでも言い方は、ご愛読お願いします。
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目次
海に溺れる。
誤字脱字あるかもしれませんが、読んでくださると嬉しいです。
初投稿なので許してください。
そして、この小説は私のアイビス垢、「南の島」でも投稿してあります。
同一人物です。
_海に溺れる____
「君のせいだよ」
一緒に堕ちよう?
“海に溺れるまで”
_Prologue end___
私は、片手が
無い
事故で失った。
加害者はどこなの…?
私に何も言ってきてはくれないのね…
「憎たらしい」
______________________________________________
いざとなっては病室に入る勇気がない
足が動かない。
きっと、中に入っても言葉が喉でつまって、出てこなくなる
______________________________________________
ガラガラ(ドアの開閉音)
二人「…」
被害者「お話ししますか。」
加害者「はぃ…」
加害者「この度は本当に申し訳…
被害者「名前は?」
颯太「水乃颯太(みずのしょうた)21です。」
糸「私は糸。17。」
糸「まだ高2のかよわーい女の子を引いちゃうなんて、お兄さん、趣味悪いねぇー」
颯太「はい…自分でも重々承知して…
糸「お兄さんのせいだよ。罪償ってよ。」
糸「今まで愛されてきたことがないからさ。私を一生懸命愛してよ?私の無くなった手になって奉仕し続けてよ。私を~~~~~~愛してよ。」
颯太「死ぬまでご奉仕します」
この腕が壊れるまで!
______________________________________________
〜糸・過去編〜
親に愛されない子
それを抱えた私は、二度目の事故にあったみたいです。
______________________________________________
私が10歳の時、事故に遭ったらしい。
でも覚えていない。
記憶喪失になったから。
親も思い出せない
私の親を探したそうだが、一向に現れなかった。
親に愛されない子。そんなことくらいわかってるよ。
体も弱くって、ずっと病院で過ごしてきた。
嫌になって病院を飛び出したら、このザマかぁ…
自業自得ってやつなのかな。
わたしを引いたやつの顔。今でも脳裏に焼き付いている。
颯太、嘘ついてるね。
きみはあんなオッサンじゃないでしょう。
助手席に乗っていた学生服を着た君。
なんで君が来たの?
______________________________________________
〜颯太過去編〜
いつもいつも、なんでアイツはああなんだ!
罪から逃れて、人を○して!家族に罪を着せて!
何が楽しいんだよ。
______________________________________________
父親「碧!酒だ!酒。」
碧(颯太)「…(酒カスが)」
颯太(父親)「あ゛ぁもう罪着せんのもテメェしかいねぇのか。チッ」
颯太「んっじゃぁパチンコでも行ってくるか。また金貯めておけよ」
碧「高校生でそんなに稼げねぇよ。」
うちは母も兄も姉もみんな罪を着せられて牢獄されている。
でも一回だけ罪を逃れたことがある。轢き逃げだ。10歳の少女…今は、俺と同い年か。
颯太「おい、酒買いに行くからついて来い。」
ドッッッッッッッッグシャッ
ぐったり倒れ込んだ、俺と同じ歳ぐらいの女性、腕がない。
颯太「おおおお俺はやっていない!!!」
颯太「死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!!」
血を見たからパニックになったのだろう。無理はない。
そう言いながら、アイツは他の車に轢かれ、事故で死んだ。幸いなことに引いた人に罪は着せられなかった。
謝罪ができない。
腕を無くしたからには謝罪をしなければ。
俺が罪を被る
それしか無いのです。
______________________________________________
糸「なんで私に嘘をついたの?ねぇ、碧さん?それに17…私と同い年」
碧「っ…」
糸「学生証を落としていくなんて、ねぇ… 貴方、颯太って人の息子?」
碧「あんな奴大嫌いだ」
糸「そっかぁ… ねぇ、私のこと愛してる?すき?」
碧「好きです、狂ったほどに」
__________________________________________________________________________
糸「ねぇ、一緒に海に行こうよ。」
碧「海?」
糸「うん。」
糸「もう、お兄さんとは、呼ばないよ。」
碧「うん」
糸「颯太とも、呼ばないよ。」
碧「ごめん…ね。颯太は俺の、父親の…いや、あんな奴、もう父親じゃない。」
糸「そっかぁ。」
糸「私ね、やっぱり君が好きだな。愛されてなかったから。君に初めて愛されて、狂っちゃったよ。でもね、でもね、いいの。もう直ぐ、楽になれるし、今が幸せだから。好きだよ、好きだよ碧。血みたいに真っ赤で鮮やかで「綺麗」な紅じゃない。」
糸「私たちは、ずぅーっと深くて冷たくて何にもない海底の色。二人にしか理解できない色。青なんて音じゃ収まりきれない。碧なんだよ。」
__________________________________________________________________________
糸「私たちって、運命の糸で結ばれてると思う。紅い糸じゃなくて青い糸でもなくて碧い糸。ねぇ、一緒に溺れて溶けて、堕ちて、ここからいなくなろうよ。私は君に愛されて、嬉しかったよ」
碧「俺もだよ。」
海に溺れるまで一緒にいよう
______________________________________________
_海に溺れる__
海に浮かんだ一本の糸のような碧い地平線。それが僕らなんだ。
_end____
ここまで見てくださりありがとうございました。
空に溺れる。
気をつけな。
観覧注意とはまさにこのこと。
これもアイビス垢「南の島」で投稿してあります。(9月20日投稿予定)
パクリじゃないです信じてください(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
__僕には、__
__もう|君《~~暁~~》しかいないんだよ__
__ねぇ、__
__こっちへきてよ。__
___Prologue end_
ある林で生まれた。いや、`出現した`神、暁と
普通の子供、天音。
二人の、
*普通でありたかった物語*
---
天音「きみ、だあれ?」
???「かみさま。それしかわかんない」
天音「かみさまなんだ。すっごーい!」
天音「僕は|天音《あまね》天の川のあまに、音楽のおん!8さい!」
???「多分僕はかみさま。さっき生まれたばっかり。なんで8歳くらいの容姿なのか、なんでしゃべてれいるかはわかんない。」
天音「お名前ないの?」
???「うん。生まれたばっかりだから。」
天音「じゃあ僕がつけたげる!君の名前は…
--- **|暁《あかつき》** ---
暁「あか、うき?」
天音「あ・か・つ・き
暁 あ・か・つ・き」
天音「そう!暁!君の目、暁色だから。」
そう言って、天音は白い歯を見せ、ニカッと笑った。
---
それからずっと、ずっとずっとずっと、一緒。
勉強して勉強して、名前も書けるようになって、
必死に努力したんだよ。
天音に喜んでもらえるためにさ。
頑張って、頑張って頑張って頑張った。
見放されたくないから。
---なのに
十年後
---
天音(18歳)「紹介するよ。最近ここらへんの村が合併して発展してね。村長の娘さん、優雨さんだ。」
優雨「宜しく。天音から話は聞いているわ。暁くん…だったわね。」
暁「なんで、僕なんかに挨拶しに来るの?」
天音「僕が村長の側近をすることになってね。家族に挨拶したいって。僕に両親はいないから、ずっと昔から一緒だった、暁を紹介しようと思ってね。」
暁「…もう一緒にいられない?」
天音「いいや、暁も来るんだよ。村の中心部へ。」
---
でも、そんな生活も、長くは続かない。
あの二人の中は自然に深まっていき、愛へと進展。
天音は優秀だったから、村長もあっさり承諾。
二人は婚約した。
---
暁「オ゛ェ゛ェ ッ ケホッ ハッァ」
吐き気がする。
平生を|装《よそお》って。
平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生平生
前にもこうやって、自分に言い聞かせたような気がする
__だから大切な人なんて作らなければいいのに。__
|眩暈《めまい》がする。
華やかなパレードのもと、二人の結婚式が始まった。
純白のドレス、タキシード
ただただ涙が流れて出ていく。
小綺麗にされた僕には何も興味はなく、ただただ幸せに目を向けていた天音が
憎らしく思えてしまった。
同時に、
自分を殴りたくなった。
暁「__僕なんかが口出ししちゃだめなのにな。__」
---
天音「暁。一緒に暮らさないか?僕たちの子供として。」
暁「子供?」
優雨「一人で過ごすのには無理があるもの。」
天音「ああ。」
今だけは、この優しさを噛み締めておきたいと思ってしまった。
---
暁「ォ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ッ アァ゛ッ ハァッォ゛ェ゛」
症状は悪化するばかり
毎日がストレスだ。
確実に優雨、母上は俺のことを忌み嫌っている。
わかる。
食事中に見せるあの目。
氷のよう、雨のように冷たい視線を僕に当てる。
天音の前ではその目を隠す。
|八方美人《はっぽうびじん》ってやつか。
---
「|あなた《僕》はここにいてはいけない|のです《んだ》」
---
そう言われた。
最初から信じたのが悪かったんだ。
僕はここにいてはいけない存在なんだって。
あの林へ帰ろう。
故郷へ。
---
天音「暁は?!」
優雨「知りません。勝手に出ていきましたもの。」
天音「出ていった…?」
優雨「所詮はあんなもの、他人です。私たちの本当の子供でもないんだし。そう思いません?」
天音「は…?」
優雨「そんなにあの人のことが気がかりなんですか??ワタシだけを愛してくれるって、|あの時《結婚式》
で仰った…」
天音「五月蝿い。」
優雨「へっ…」
天音「暁を侮辱するなら、お前などいらない。」
優雨「なんで、なんでなんでなんでなんで!せっかくお父様に頼んだ…」
天音「死んでくれ」
グサッ
ビチャッ
天音「あぁ、」
やっちまったよ。
---
暁「(神だからって、やっぱり疲れるものは疲れるなぁ。)」
**「暁!」**
暁「あまね?」
天音「どうしたんだよ。そんなやつれて…」
暁「天音、赤いね。僕の目と、おんなじ色。」
天音「暁?暁!」
---
天音「おき、た?」
暁「あ、うん。優雨さん、怒らない?」
天音「もう死んだから。」
暁「そっかぁ。」
---
天音「ね、これからはさ、ずうっと一緒にいよ?」
暁「うん」
---
僕たちは飲まず食わずでずっと隣にいた。
それだけで、
幸せだったから。
---
一ヶ月後、天音は白骨化した。
綺麗な最後だったよ。
---
僕は、白骨化した天音を連れて、歩いた。歩いた。
空がよく見える場所へ、美しく見える場所へ。
なんでこの場所を知っているかはわからない。
なんとなく。
暁「ついたよ。天音。」
語りかけても、言葉が返ってくるはずないのにね。
---
ねぇ、なんでこっちにきてくれないの?
君は本当に、神様なの?
ねぇ、ねぇ。こっちきてよ。
僕だけが悲しいなんて不公平じゃん。
だからさ、今から僕は飛び込むんだ。暁色の空へ。
そしたら君に会える気がするから。君の暁色の目を眺めたい。天色の髪に触れたい。
だから、僕はもう、あの世にもこの世にも、いない。
暁色の空、そのものだから。君と溶け合って消える。それだけ。
---
天音。今日は月が綺麗だね。
でも空の方が息を呑むほど綺麗。
ほらみて。
僕の目の色の暁色と、天音の目の色の乳白色の銀河。
二つが溶け合ってる。
いつまでもこの空で入れればいいのにね。
そしたら、
ずっとずっとずっとずっと
一緒でいられるから。
でもね、暁色の空は夜明けの色。
銀河は夜。
朝になるに連れ消えていっちゃう。
だから、
またこの時間に会おうね。
天音。
---
午前3時から午前4時
僕たちが唯一会える時間。
**また会おう。空で。**
__空に溺れる。
ここまで見てくださり有難うございました。
勘違いしている方も切るかもなので一応言っておきます。
暁は天音に美形の男だと思われているけど、ただの美人なボクっ娘です。女の子です。
月に溺れる。
シリーズの中で1番長いです。マジでびっくりするくらい長いから!気を付けて!
牢獄で6ヶ月の期間が許されてるのは知ってます。だけどめんどいんで1ヶ月で!
孤月な私を、
幻月に導いた。
あなたの姿が見たい。
ただそれだけ。
君は僕を怖がらないの?
珍しいね。
孤独同士、仲良くやっていけるといいね。
孤独で凶悪な2人の、
逃避行
孤月な2人の
幻月になった最期のお話。
____Prologue・end
瑠奈「こんにちは。ヒトゴロシさん?」
ヒトゴロシ「あはっ そうだね。ヒトゴロシだ。名前なんてない。」
瑠奈「あっそ。じゃああなたに素敵な名前をあげる。No.000294さん。」
000294「000294ねぇ…番号じゃないの。それ。」
瑠奈「いちいち考えるのめんどくさいのよ。明日も来るわ。」
000294「はぁい。死刑執行人さん♪」
---
観察日誌No.1 9/25 死刑執行まで29日
No.000294と初対面。ひとをおちょくる性格のようだ。
自分が死刑されると言う事実に目を背けようとしているそぶりはないが、恐怖心を感じられない。
髪は無造作に所々枝毛が顔を出している。千切れて細くなっているが、1番長いところは背と同じほど長い。少し緑がかったくすんだ灰色をしている。
目も同じ色。大きく見開かれている。目鼻立ちがくっきりしており、整った顔をしている。15~23歳ぐらいの女と推定。
体は細いが、年相応の背丈はしている。
明日は、犯罪の内容や、動機を詮索する必要がありそうだ。
---
000294「おはよー執行人さん。今日早いね。」
瑠奈「まーね。いろいろ聞くことがあるから。それも仕事の一環。」
000294「ふーん。で?なに聞くの?」
瑠奈「犯行動機は?」
000294「生きれると思ったから。」
瑠奈「犯罪内容は?」
000294「殺人」
瑠奈「家族はいるの?」
000294「いないよ」
瑠奈「なぜ?」
000294「私が知ってるとでも思って?」
瑠奈「そう。」
000294「あーあ。あと一日早く殺してればなぁ」
瑠奈「どう言うこと?」
000294「少年法だよ。一昨日誕生日だったの。18になったばっか。だから、17だったら死刑を免れたのになって」
瑠奈「思ったより若いのね」
000294「あー!なに?私が老け顔だって言いたいのー?現実逃避?現実逃避だ!執行人さん、三十路なんでしょ!現実受け入れたくないのー?やーらしー」
瑠奈「そう言うとこはちゃんと子供らしいのね。」
000294「んなぁ゛?!」
瑠奈「おもしろーww」
000294「わらうなぁぁーーーー!」
瑠奈「じゃーね。また明日。」
000294「ゔぅ…」
瑠奈「(猫みたいw)」
---
観察日誌No.2 9/26 死刑執行まで28日
犯罪動機、犯罪内容、年齢が特定された。
殺人を犯し、最近18になったばかりだという。
今回は、話していくにつれて少し子供らしい、やんちゃな一面が見られた。
三十路とばれたのは不甲斐ない。洞察力があることもわかった。
一つ気になる点があった
犯罪動機に矛盾があった。
「生きたかったから」
そして、何より死刑に恐怖を感じていない→元から死刑ということがわかっていた?
まだ謎は深まるばかり。
明日はちゃんと、犯罪動機を深掘りし、身元も特定する必要があるようだ。
ついでにもう少し若く見えるように注意しよう。
---
000294「ふぁあ。なぁに。執行人さーん。まだ朝だよぉ。」
瑠奈「もう13時ですよー」
000294「えっ?!まじかぁ…後ちょっとしか生きられないのに、勿体無いことしたなぁ。」
瑠奈「…」
000294「なぁに?今日は聞くことないの?」
瑠奈「あんたは死への恐怖はないの?」
000294「…ノーコメントで」
瑠奈「…」
000294「ゔ…」
瑠奈「…(圧)」
000294「__慣れてるから__」
瑠奈「声が小さい」
000294「**慣れてるから!**」
000294「うぅゔ〜ぅあ゛ぁ゛〜」
瑠奈「(泣いた。)」
瑠奈「やっぱり子供っぽいのね」
000294「うる゛さい゛ぃ!」
瑠奈「(子供はよくわからんな。)」
000294「(ずびっ)…」
瑠奈「泣き止んだ?」
000294「ん…。もーそういうこときかないで。しっこうにんさん…」
瑠奈「悪いことをしたね。よしよし。」
*頭を撫でる
000294「ありあと…」
瑠奈「泣き止んだね。特別に私の名前を教えたげるよ。私の名前は|瑠奈《るな》。瑠璃の瑠に奈良の奈。」
000294「るな…」
瑠奈「じゃあもうそろそろ行くね。」
000294「や。もうちょっといて。」
瑠奈「はいはい。」
---
観察日誌No.3 9/27 死刑執行まで27日
今日は牢獄の外で一夜を過ごした。
死への恐怖を感じているか尋ねたら、泣き出してしまった。撫でたら泣き止んだ。まだまだ子供だ。
そして、私の前で泣けるくらいには心を開いてくれたのだと少し安堵した。
その答えが少し妙だ。「慣れているから」普段から死に向き合うくらいの恐怖を得ているということか。
家族はいないと言っていたが、「私が知ってるとでも思って?」普段から家族と会っていないような発言。
家庭環境が危ういのかもしれない。まだ聞き出していく必要がありそうだ。
---
瑠奈「(…首痛っ)」
瑠奈「(まだ3時か。)」
000294「…~~~~~…ぅゔ」
瑠奈「(うなされてる…)」
000294「__こ゛へ゛ん゛な゛ざぃ゛ぃ__」
瑠奈「…(こりゃ重症だな)」
000294「__すい、ちゃんとやる!ちゃんとやるから、ころさ…__」
瑠奈「…自分で話してくれて、ありがとさん。」
*ぽん
瑠奈「大丈夫。」
だいじょうぶ。
そう自分に言い聞かせれば、楽になれたから。
---
000294「ん…あっ!今何時?!」
瑠奈「6時。今日は時間を無駄にせずに済んだね。「すい」」
000294「は…?すいって誰それ」
瑠奈「(動揺を隠しきれてない。やっぱり子供だな。)」
瑠奈「昨日うなされてたから、様子見たの。自分で言ってたわよ。すいって。」
すい?「…」
翠「そーだよ。わたしの名前。|水乃 翠《みずの すい》。」
瑠奈「なんであの時名乗らなかったの?」
翠「__~~~~~~~~だと思ったから。__」
瑠奈「何?言ってごらん」
翠「あいつのことを忘れられると思ったから。」
瑠奈「そう。」
翠「何も聞かないんだ。」
瑠奈「そんなに怯えてる顔に追い打ちをかけるほど鬼畜じゃないわ。」
翠「じゃあ私が質問させて。」
瑠奈「どーぞ。」
翠「苗字はあるの?」
瑠奈「無い。」
翠「なんで?」
瑠奈「ここで育ったから。私は孤児なの。ずっとずっとここで育てられて、ずっとずっと死刑執行人をやってきた。だけど、君みたいな罪人は初めてだよ。だから毎日通ってる。大抵の罪人は、私に手を出してくるか、金をやるから出させてくれだとか言ったり、殺そうとしてくるから。」
翠「…ごめんね、聞いちゃって」
瑠奈「いいの。慣れたから。」
---
観察日誌No.4 9/28 死刑執行まであと26日
名が明かされた。「水乃 翠」少し聞いたことのある名だ。
「あいつ」は、きっと知り合いのうちの1人だろうか。
---
「これより、死刑を執行する。」
市民「ワァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
瑠奈(五歳)「(みんな喜んでる!しけいって何かはわかんないけど、きっと楽しくて嬉しいことだ!)」
???「このボタンを押すだけだ。いいな?やれるな?俺達はお前の命の恩人なんだから。」
瑠奈(五歳)「わたし…が?」
瑠奈(五歳)「これを押したらどうなるの?」
???「さあ。自分の目で確かめてみな。」
瑠奈(五歳)「分かった!えいっ!」
バンッ
瑠奈(五歳)「ぇ…」
市民「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
???「よくやった」
瑠奈「これ、私がやったの…?」
???「ああそうさ。しっかりと目に焼き付けておけよ。この国の罪人の、無様な姿を」
瑠奈(五歳)「い…や
青白い肌
ぐりんと上を向いた目
首にある紫の締跡
本体から下がった手足
泡を吹き、乾燥した口
瑠奈「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
瑠奈「はぁっ、はぁ、はぁ。…また|この夢《最初の死刑》か。」
瑠奈「(慣れたなんて、きっと強がりたかっただけだ。)」
瑠奈「(自分が人を殺してしまっていることの罪悪感と、最後に見えてしまった罪人の顔が、何度も何度も脳裏に重ねられて、こべり付いて、離れない。「慣れてる」なんて言ったのは、その現実から逃れるため。「大丈夫」って言ったのも、ほとんど自分に向けての強がりだ。)」
瑠奈「…四時ね。」
瑠奈「(私はもちろん1日に翠だけに会っているわけではない。)」
瑠奈「おはようございます。000257さん。)」
000257「それで、来てくれたってことは、「あの件」考えてくれたってことですよね!」
瑠奈「いいえ。断りに来ました。「後で金をやる」なんて言われても、未来は信用できないので。」
000257「あたしにはそんな権利すらもないってか。」
瑠奈「それでは、懲役人生楽しんで。」
000257「あんたはいいよな。気楽で。」
瑠奈「どうしてそう思うのです?」
000257「あたしだって、好きで誘拐して金せびったわけじゃねぇんだ。生活が成り立たなくなったから。それに比べ、あんたは仕事見つかってる。死刑執行人って、皮肉だがな。是も、ずっと人殺してるだけなんて、楽ちんじゃないか。」
000257「罪人を殺した時の歓声。聞いたことがあるが、ありゃいい達成感だぜ。あたしだったら喜んでやる仕事だとも。」
瑠奈「__好きでやってるわけじゃないのに__」
000257「ん?なんか言った?」
瑠奈「いいえ。あなたがそう思うのだったら、それがあなたの中での正解なのでしょうね。」
瑠奈「それでは。約38年後の仮釈放までもう会うことはないと思ってください。」
000257「ああ。その頃には、あたし死んでるかもだがな。子供達、ごめんなぁ。母ちゃん、それしかできんくてな。学校でいじめられるよな。「犯罪者の子」だって。仮釈放の時、もし生きとっても、きっと受け入れてくれへんやろなぁ…」
瑠奈「(気分が悪い。自分にとって、家族は善でしかならない。そう言う思考に慣れていない自分が、より一層惨めだ。ここでは、ずっと、苦しい音が聞こえてくる。家族のため。その理由で脱出したり、犯罪を犯す。だから、大切な人など作らない方がいい。)」
瑠奈「(私だったら1人で生きていける)」
瑠奈「(でも、その大切な人とやらがいる人を殺せてしまう自分が怖くて、共感できない自分が憎くて、最後ぐらい楽な思い、楽しい思いとは思うけど、やっぱり私に媚を売ってまで大切な人を守ろうとする心理がわからない。自分に理解できないのが悲しい。悔しい。)」
瑠奈「(今日は、翠のところに遅めに行くことにして寝よ。)」
瑠奈「ねむ…」
---
翠「遅い!」
瑠奈「…ごめんなさーい」
翠「どうしたの!いつも7時にはくるのに、いまもう17時!大丈夫?」
瑠奈「…仮眠取ったらだめですか」
翠「ぷっ!あはははっ!瑠奈も寝過ごすことなんてあるんだ~!十時間とか爆睡じゃんww仮眠のレベルじゃないってwwww」
瑠奈「ちょっ!」
翠「子供っぽいとこあるんだ。瑠奈にも。」
瑠奈「あなたにもたーくさんありますよ?」
瑠奈「すぐいじって楽しんでいじり返されるところとか時間感覚がおかしくなってるところとか、寝坊するところとか、会って数日の人に泣き顔見せちゃうところとか、結構人の領域にズカズカ入り込んできちゃうところとか」
翠「に゛ゃー!!!!!」
瑠奈「あははっははww」
翠「む゛ー!!!」
瑠奈「今日はいつまでここにいればいい?」
翠「んー…十時間爆睡するってことは瑠奈疲れてるんじゃない?後30分でいいや。」
瑠奈「あら、意外と紳士的なとこあるんだ」
翠「意外ってなんよ。」
翠「まーいーや。今日は私の聞きたいこと全部魔答えてもらうからね!」
瑠奈「どんときなさい。」
翠「私は後何日で処刑されるの?」
瑠奈「なんで知りたいの?」
翠「なんとなく」
瑠奈「25。」
翠「そう…」
瑠奈「自分で聞いといてなんなのその顔。」
翠「…改めて思うと、やっぱ死にたくないなって。」
瑠奈「じゃあなんで人なんて殺したの。」
翠「…本当の…こと話してもいいの?」
瑠奈「本当の事って?」
翠「……あいつ」
翠「あいつが殺した。あいつ殺した家族は、借金取り締まりの人と、その家族。家ごと燃やして、私を置いて逃げていった。巡り巡って懲役と裁判が繰り返されて、私は後ちょっとで死刑される。」
翠「冤罪だなんて信じてもらえなかった。成人したばっかの小娘なんて信じられるわけもない」
翠「瑠奈は、信じてくれるの?」
瑠奈「あいつって、誰?」
翠「私の父親。|水乃 颯太《みずのしょうた》」
瑠奈「分かった。いますぐ起訴しようか?」
翠「起訴したって無駄だよ。確かにあいつは悪人で、6人家族だったのも…1人を除いてみんなあいつの罪を償うために消えていった。私も。だけど、あいつは、あいつは…四年前に死んだ。」
瑠奈「死んで逃げたか?」
翠「ううん。交通事故で女の人轢いちゃって、それで血を見たからパニックになって死んだ。他の車に轢かれて。」
瑠奈「最低やな」
翠「信じてくれるの?」
瑠奈「ああ。それほど鬼畜じゃないよ。」
続きもそのうち書くから…ほんとに長いんだよこれ…
ちな番号にも意味あります。
確か294って月夜だったはず…
ギロチンが良かったのに←?!現代の処刑法は絞首刑しかないらしい…かなぴーまん
私の小説ガン見してるマイナーな方はわかるかもですが、翠ちゃんは碧君の妹です