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攻め子ちゃんと猫ちゃん。九話から十三話。
過去の出会い編。+おまけ付き。
ちょっとエッティ注意です。
第九話
いつかの過去
「迷った。」
マスクを着用している厚底スニーカーの女が駅の近くで茫然と突っ立っている。
頭を抱える。
「ここまであたしが方向音痴だとは思ってもいなかった。」
日本地図をなんども読み直す。
本当にわかるのか?
「う、みんなの匂いがきつい。酔うぅ。」
しゃがみ込んだ。
後ろから、声をかけられた。
「体調悪いですか?、、、何かお困りでしょうか。よければお手伝いしますよ。」
どちゃくそ美人じゃねぇか。大当たり。しかも石鹸の匂いしかしない。
「!!女神ですか?ありがとうございます!!」
「実は、道に迷ってしまって。ここがどこかすらわからないんです。」
「おぉ。それはそれは。ここは愛知県名古屋市の名古屋駅です。どこが目的地ですか?」
「青木ヶ原樹海です。」
「早まるな。
まだ早いです。私が相談に乗ります。」
青木ヶ原樹海は、自殺名所として有名だ。
「早まるとは?あ、相談には今乗ってもらってますよ。道の相d
「一旦話し合いましょう。」
「は、はい。」
第十話w
道に迷ってる女を美人女が話しかけて助けに来たよ。
道迷い女の行先は青木ヶ原樹海らしいよ。
かくかくしかじかーー
道迷い女は美人女に経緯を説明している。
「なるほど。ただ単に観光としていこうとしてたわけですね。」
「あ、そうです。」
「だとしても青木ヶ原樹海とか、センスがすごい、なんか、、、。
いや、すみません。話がそれましたね。
学校の行事でもサークルでも部活だとしても、一人ですか?はぐれたんですか?」
「いえ。もともとはあたしを含めて3人で行動する予定だったんですが、当日ドタキャン。
体調不良らしいです。あの二人はいつも仲が良くて、風邪とかがうつったんでしょう。」
「、、、。」
「何考えこんでるんですか?」
わぁ、イケメソw美人ー。写真撮りたいw
美人女は切り替えた。
「あ、そうだ。お互い名前、、、は個人情報ですし、そこまで深い仲じゃないですよね。
呼びにくいので、あだ名でも何でも。」
「あだ名。そうですね。なんかあったかな。」
道迷い女は道案内女をチラチラ見て、挙動不審。
道迷い女は様子をうかがって口を開いた。
「、、、あなたは、猫ちゃんとか。
すみません!失礼ですよね!いやでしたよね!聞かなかったことにっ!」
「あぁー!ネコ。言われてます。猫ちゃんで構いませんよ。」
「言われてる?(確かに猫っぽくてかわいいかも。)」
「ほんじゃ、私がネコなら、あなたは攻め子ちゃん。」
「ほへ?なぜ猫ちゃんなら攻め子ちゃん?
う、うぅん。まぁ、猫ちゃんがつけてくれた名前だからうれしいですけど。」
第十一話
※エr注意
道迷い女こと攻め子ちゃんが道案内女こと猫ちゃんに出会ったよ。
行先は青木ヶ原樹海だってさ。
観光しに行くらしい。
「ほんじゃ、一緒に行きましょうか。私、今日暇だからさ。ついてくわ。」
「助かるぅ!いいんですか?お言葉に甘えて!ありがとうございます!」
カタン、タタン、タタタタン
電車nowー!
座席の攻め子ちゃんのお隣に座る猫ちゃん。
「ネコの反対って知ってる?」
「え、急に。うーん、犬?」
「まぁ間違ってはない。攻め子ちゃんも犬みたいだし。」
「正解じゃないんですか。」
「ネコの反対は、タチ。」
猫ちゃんは攻め子ちゃんの反応をニヤニヤ見ている。
「、、、へぇ。知りませんでした。あたしバカだから。
ありがとうございました。」
「え、なんだ。面白くない。あなたノンケ?」
「ノ、ノンケ?(なんだそれ。今どきの流行り?う、失望されたくない。)
は、はい。ノンケです!ノンケに加入してます!」
「ノンケね。加入って何なのよwノンケはノンケって言葉知らないからノンケね。」
「うっ。(ノンケノンケ言われてゲシュタルト崩壊してきた。)」
ゲシュタルト崩壊とかいう最近覚えた言葉を使う攻め子ちゃん。
「まぁ、ネコが受けで、タチが攻めってこと。」
「う、受け?攻め?」
「なんだか悪いことをしている気分になってきたわ。」
カタン、タタン、タタタタン
気まずい沈黙
「受けっていうのが、女役。いれられるほう。
攻めっていうのが、男役。いれるほう。」
攻め子ちゃんはうんうん頷いている。
「ネコ=受け=女役。
タチ=攻め=男役。
、、、何の話ですか?」
攻め子ちゃんのバカ頭にしては頑張ったほうだろう。
猫ちゃんは微妙な顔。
ひきつった笑顔にして、
「完全に理解しなくていいわ。というかできないでしょう。」
「さらっとディスりましたよね。さらっとしすぎて春風かと思いましたよ。」
「ちょっと何言ってるか分からない。」
二人とも理解ができていない。噛み合っていない。
ここで先陣を切る、頼れる猫ちゃん。
「つまり、私が猫ちゃんっていうことは、ネコ、私が受け。
攻め子ちゃんがタチ、攻め。つ・ま・り、、、!!(要約の要約)
あなたが私を襲う側、私があなたに襲われる側ってこと!!」
猫ちゃんは結構キレている。
猫ちゃんはめっちゃ息が荒い。大丈夫かw
「、、、?どういう。、、、あっ。!そういうこと?
え、じゃ、え。えぇえーー?!」
猫ちゃんは顔真っ赤にキレている。
攻め子ちゃんは顔を真っ赤に照れている。
カタン、タタン、タタタタン
第十二話
プシュー
電車が到着し、ドアが開いた。
「あ、乗り換えようか。」
「あ、そうですね。」
ギクシャクギクシャク
階段を上がり、違う電車に乗った。
カタン、タタン、タタタタン
「あ、私がセクハラしたって言わないでね。」
「あ、はい。」
「あ、次だよ。また乗り換えだから。」
「あ、わかりました。」
あ、あ、あ、あ。ずっと言ってて、カオナシかよ。
お酒の勢いで一線を越えてしまった同僚同士の次の日くらい気まずい空気。
数時間後。
なんやかんやで着いた青木ヶ原樹海。
木!木!木!森という名前の成り立ちに少し納得ができた。
無表情の猫ちゃんと、わくわく笑顔探求心バーゲンセールの攻め子ちゃん。
「、、、吹っ切れたわ。これが賢者タイムってやつかしら。」
「知りませんよ。お互い女子ですし。」
「そうだったわね。忘れてた。」
「忘れる要素ありました?」
カシャッカシャッ
「どんだけ撮るの。」
さすがの猫ちゃんも少し引いているようだ。
「あ、猫ちゃんも!ピースしてください。」
「なんで私、、w」
スマホのカメラを内カメにして。
「笑ってー?はいチーズが決め手クラムチャウダー」
「ブフッ何その掛け声w」
カシャッ
「あ、ちょっと私絶対変な顔だった。」
「おおぉ、、、かわいい。全然変じゃないですよ。」
「、、、え?何それ。いや、消して。」
「はい。大丈夫です!バックアップも取りました!」
「全然大丈夫じゃない!」
青木ヶ原樹海に楽しそうな女子が二人。
騒ぎ声がこだました。
第十三話
現在。
攻め子ちゃんが危なっかしいから猫ちゃんはおうちから出させないようにしたよ!
「攻め子ちゃん。携帯貸して。」
「なんで?いいけど。」
攻め子ちゃんの携帯が猫ちゃんの手に渡った。
「この前外の人に会ったって言ったじゃん。どうやって連絡とったの?」
「普通にマチアプ」
「、、、はぁ。ここまでバカなのか。うん、消して。」
「え、でも。」
スマホの画面をタップする。
ロック画面、壁紙は、あの時の青木ヶ原樹海で撮った写真だ。
あぁ憎らしい。
こんなに笑っていて、私も攻め子ちゃんも何も知らなかった頃が
そのまま写真として保存されている。
「ダメな理由ある?もう攻め子ちゃんはお外でないでしょ。
私がいるでしょ。」
「、、、猫ちゃんが迷惑じゃなければ。」
イライラする。
何なんだこいつは。
前まであんなにグイグイきたのに。
「いいよ。早く消して。」
「うん。」
ポチポチ
スマホのロックを解除した。
パスワードを盗み見た。
これで安心。
赤色のゴミ箱マークを押した。
「消したよ。」
「、、、!えらい。ありがとう。」
よしよし褒める、なでる。
そうすれば、ほかの人のところに行かない。
「えへ、猫ちゃん笑ってる。うれしい。」
写真もいつか消さなきゃな。
攻め子ちゃんが見てない隙に、
消そう。
「今日のごはん何?」
「今日はね、**クラムチャウダー**。」
「え、、、。」
気づくかな。
「それだけ?足りなくない?スープだけかぁ。」
あらら。
てぇてぇのか、、、?
次回はデート編。