公開中
攻め子ちゃんと猫ちゃん。十九話。完結。
最終回偽りの日常編。
第十九話
攻め子ちゃんは燃え尽きたようだ。
「あーーーーー鬱だ。」
「精神科通院してたっけ。薬は?」
「行ってるわけないじゃん。ていうか黙って。
頭に響く。猫ちゃんを嫌いになりたくない。」
「そう。じゃ、出かけてくるから。」
パタン
「、、、ひどいこと言っちゃったな。
治ったと思ったのに。ここ数か月すっごい元気だったのに。
元気すぎたかもw」
攻め子ちゃんは布団から動けないようだ。
ポッケー
「何かしなきゃ何かしなきゃ。」
何もしてないのに心だけ追い詰められていく。
「うるさい!何分かった気で話してんの?
誰もあたしの本当をわかってくれてない。」
、、、そうとう滅入っているようだ。
「黙れって。」
誰もお前のことなど見ていない。
「うるさい。やめて。」
猫ちゃんも気を使ってお前にやさしくしているだけだ。
「そんなことない。黙れ。猫ちゃんはあたしが好きだから、、、。」
なぜそう言い切れる。
哀れだなぁ哀れでかわいそうな攻め子ちゃん。
「うるさいうるさいうるさいうるさい。」
ははは、幻聴か?イタイね。病んでるアピールいたたたww
「病んでない。イタくない。」
「、、、苦しい。」
お前が苦しんでいいのか。
苦しむ価値があるのか。
お前より悲しい、つらい人はいっぱいいるだろう。
「うーーーー黙れ黙れ黙れ!」
手で耳を塞ぐ。
意味はない。
バカだから、意味のないことをする。
「あ、あ、あ、あ、、、、、う、うぁ、、、。」
外からの音が消え、鮮明に聞こえる声。
「早く帰ってきて、それかもう二度と帰ってこないで。」
嘘つきな攻め子ちゃん。
汚いね、醜いね。
「、、、あ、まただ。」
分からなくなってしまった。
「愛って何。
あたしって何。
猫ちゃんにとってのあたしって何。
生きてる意味って、何。」
呼吸が荒くなる。
うまく息が吸えていない。
「はぁはぁはぁっ、、、はぁっ。
息ってどうやって吸うんだっけ。
分からない。
意識してしまってさらにわからなくなった。」
息が詰まる。
呼吸ができない。
吸ってるはずなのに、少ししか酸素が届かない。
肺がずっと張り詰めている。
足りない、酸素が足りない。
「はぁっ、、、はっ、、。
い、いっそ、このまま、死んじゃえばいいのに。」
バカか。
バカだったな。
死体はどうするんだ。
猫ちゃんが今までお前に使ったお金は?
投資を、期待を、裏切るつもりか。
死んでも猫ちゃんに迷惑をかけるつもりか。
「う、、、ごめんなさい。」
ポロポロ
涙がこぼれる。
泣いたところで変わらない。
バカだから、意味のないことをする。
「死にたくないよぉ。怖い。
猫ちゃんと一緒に笑って生きていたい。
死にたくない。怖い怖い怖い。」
怖い。
怖い。
怖い。
死にたくない。
死ぬのが怖い。
生きたくない。
生きるのが怖い。
怖い。
「あっ、、、はぁっ、、、あぁっ。」
涙でおぼれそう。
顔はびちょびちょ。
汚いなぁ。
「はっはっはっはっ、、、っあ、はっ。」
浅い呼吸。
意味のない呼吸。
酸素がもったいない呼吸。
するべきでない呼吸。
「うるさいうるさいうるさいうるさい。」
おっと。この声は、すべてお前の中の声だ。
汚い言葉だろう。
お前が考えたことだ。
「うーーーーーーーー!あぁぅあぁ!!!」
ハハハハ!幼児か。お前は幼児のようにかわいらしくはないがな。
「うぅうあぁーあーああー。」
バカになってしまったか。
もともと?あはは!!
しばらく泣いた。
時間もわからずに泣いた。
今、何をしているのか。
あたしはあたしなのか。
猫ちゃんは本当にいたのか。
簡単な事すらわからない。
ボー
ボーっとしている。
生産性のないバカ。
うんこしか生産できないバカ。
ゴミみたいな言葉しか出せないバカ。
「、、、何やってんだろう。」
冷静になった。
体は動かない。
動けない。
時間が進んだ。
時間の無駄。
時は金なり、金の無駄。
地球の無駄。
「、、、。」
ムクリと起き上がった。
「あ、、、顔が痺れる。」
ピリピリピリ
大丈夫かな。
どうすればいいのかなぁ。
やさしく、やさしく。
「、、、えらいえらい。」
あたしのピリピリピリほっぺに手を当てた。
「おぉ、、、収まった。」
ペタペタ顔を優しく手で押さえる。
顔も綺麗に洗った。
お布団も片づけた。
笑顔を作る。
ニコニコ
「今日も元気な攻め子ちゃん。
あたしは元気な攻め子ちゃん。」
バカバカしい。
これがあたし。
元気な攻め子ちゃんを保つ。
一つ、壊れてしまったら、すべてが崩れる。
元に戻りましょう。
あたしは元気な攻め子ちゃん。
ガチャガチャ
「ただいまー」
猫ちゃんが帰ってきました。
「、、、おかえりー!」
「元気そうで良かった。
お土産あるよ。」
「やったー!」
ペタペタ
いつもと変わらない足取り。
いつもと変わらない笑顔。
猫ちゃんは、気づいたでしょうか。
これが最終回?今のところね。
ま、暇だったらもうちょい作るかも。