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We are in the back room.
気がついた時には、湿った絨毯の上に倒れていた。
見上げる壁は不気味な黄色だけ。
僕は、たしか自転車に乗っていたら石にぶつかってころんだはずだった。
起き上がって周りを見ても、明らかにさっきまでいた場所とは違う。
きっと悪い夢だと思い頬をつねってみても、この悪い夢は覚めやしない。
どこかのお化け屋敷に迷い込んだと思って、僕は2日間歩き続けた。
道中には謎の矢印が書かれた壁や、黒色の化け物がいたりもした。
あるけどもあるけども道に終わりは見えないし、人の気配すらしない。
歩いていれば足が棒のようになる。喉が渇く。腹が減る。
僕にはもう歩き続けられるような体力もないし、起死回生の一手も思いつかない。
考えつくことと言えば、バッグに入れていた開封用のナイフで喉元を掻き切り、
この悪夢を終わらせてしまうことくらいだ。
喉元にナイフを突きつけ、恐怖で荒くなった息を必死に押し殺して、
───ナイフを掻き切ったはずだった。
突然、誰もいなかったはずの壁の向こうから人の声が聞こえ、ナイフが床にカランと軽い音を立てて落ちる。
「新入りか?運がいいな。俺に見つかるなんて。」
現れたのは、擦り切れた服を着て、端がほつれた大きな魔女帽を被った人物だった。
ただでさえこの状況が意味がわからないのに、更にわけが分からない人間が出てきて、僕は何度も目を疑った。
「さて、五体満足なお前には2つの選択肢がある。」
「俺の目となって、少〜しだけ延命するか、」
「そのままここで野垂れ死ぬかだ。」
眼の前の人間はしゃがんで倒れている僕の返答を待っている。
僕は死にたくなかった。
だから僕は、カラカラに乾ききって声の出ない喉からなんとか声を絞り出そうとした。
けれど、どうやっても口から出るのはうめき声だけだ。
僕は、声を出すのを諦めて首を縦に振った。
そうすると、目の前の.....彼?彼女?は目を細めて笑った。
「そうだろうと思ったさ!」
「ようこそ!バックルームへ!」
「俺達放浪者は、君を歓迎するよ!」