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第3章『Lov3 Pot!oN』
はっしー
ファンレターでやる気が出たので書きました!
白衣をなびかせた、す ちが優しく微笑みながら小さな錠剤を取り出す。
「はーい、み こちゃん、お薬飲みましょうねー!」
すると、み ことはわざとらしく小さな子どものように頬を膨らませて首を振った。
「や!おれ飲まない!!」
「終わったらお菓子食べていいんだよ?」
す ちが宥めるように言うと、み ことは少し考える素振りをしてから、渋々といった様子で頷く。
「…じゃあ飲む。あ、ら んらんにもお菓子残しといてね?」
「いい子ー!!」
す ちは満面の笑みで、み ことの頭を優しく撫でた。
その隣では、い るまが腕を組んで、ら んを覗き込んでいる。
「ほら、ら んも見習って!」
「はーい…俺にもお菓子ちょうだいよ?」
ら んは退屈そうに返事をしながらも、おねだりするように手を差し出す。い るまは呆れたように笑った。
「はいはい…」
さらに奥では、ひ ま72が最後の被験者をあやしていた。
「ほら、あとこ さめだけだぞ?」
「う…、こ さめ飲めない!!」
こ さめが嫌がって身をすくめると、ひ ま72は視線を合わせて、トーンを落とした優しい声で囁く。
「こ さめの好きなお菓子もあげるし、膝に乗せてあげるから」
「はーい…」
こ さめは素直に、ひ ま72の膝の上へと収まった。
これほど優しく幸せな、日常のルーティン――。
しかしそれこそが、過剰摂取が限界に達し、す ちたちの脳が見せていたカラフルでポップな「おもちゃの病院」の幻覚だった。投薬してる薬もラムネだ。大人の理性を保ったまま、自分たちが子どもたちを保護してお世話している立場だと信じ込んでいるす ちたちの脳は、もう完全に壊れていたのだ。
この幻覚の裏にある「現実」は、あまりにも残酷だった。
昼間、楽しいお菓子の時間に「ほら、これみんなの分ね」と、ら んたちが笑顔で分けてくれる色とりどりのラムネ。す ちたちはそれを一粒の疑いもなく美味しいお菓子として毎日食べていたが、それこそが、彼らの理性を溶かし、肉体すら改造していく「本物のお薬」だった。
その薬の恐ろしい副作用によって、す ちたちの全身の痛覚はすでに完全に麻痺し、鈍りきっている。だからこそ、毎夜、深い眠りに落ちている間に、ら んたちの手によってどれだけ注射の針を突き刺されても、新しい薬液を流し込まれても、彼らは何ひとつ気づくことなく、ただ幸福な夢を見続けることしかできないのだ。
「お医者さんごっこ」という名の檻の中で、開発者たちは可愛い子どもを演じて付き合ってあげながら、実験台の命が完全に自分たちの手の中に溶けていくその瞬間を、じっと待ち構えているのだった。